一条工務店オプションの後悔|いらなかったものと1年後の本音
一条工務店のオプションを削るかどうかで迷って、「これを削ったら後悔するのでは」と決めきれずにいませんか。
打ち合わせの回数は決まっていて、その場で判断を求められます。お住まい検討シート(オプションのカタログ)を見ても、実際に住んだあとでどう感じるかまでは書いてありません。
1年住んで後悔したのは2つだけでした。電動ハニカムシェードの寝室分(約1万円)と、収納の作りすぎです。むしろ多かったのはつけなくて後悔した5つのほうで、ホスクリーンの3本目、蓄電池の容量アップ(約70万円)、ウッドデッキ、軒の延長、人感センサー照明でした。
私は2025年8月から、一条工務店グランスマートの平屋(約25.5坪・静岡県)に妻と長女の3人で住んでいます。この記事では採用しなかった判断のほうを、金額と理由をつけて公開します。
何を削ってよくて、何は削らないほうがいいのか。その目安になるように書きました。削るか付けるかの二択ではない、三つ目の選択肢もお伝えします。
結論|後悔は「つけたもの2つ」と「つけなかったもの5つ」でした
1年住んで振り返ると、後悔は2種類に分かれました。
| 種類 | 中身 |
|---|---|
| つけて後悔した | 電動ハニカムシェードの寝室分(約1万円)/収納の作りすぎ |
| つけなくて後悔した | ホスクリーン3本目/蓄電池の容量アップ/ウッドデッキ/軒の延長/人感センサー照明の追加 |
数えてみて自分でも意外だったのは、「つけなくて後悔」のほうが多かったことです。
オプションを選んでいるときは「これ本当に要る?」と削る方向ばかり考えていました。ところが住んでみると、悩んだのは削らなかったものではなく、検討すらしなかったものでした。
この記事では、後悔の中身を金額つきで書きます。あわせて、検討してやめて正解だったものと、今も答えが出ていないものもお伝えします。
なお、我が家が採用したオプションは30項目・合計2,585,825円でした。何にいくらかけたかは採用した30項目の価格を公開した記事にまとめてあります。この記事では、採用しなかったオプションと、その判断について紹介します。

電動ハニカムシェードは3箇所のうち1箇所が無駄でした
つけて後悔したものの1つ目は、ハニカムシェードの電動化です。
3箇所を電動にして30,000円でした。1箇所あたり約1万円という計算になります。
リビングの大きい窓は電動にしてよかったと思っています。大きな窓のハニカムシェードは手で上げると重く、ボタン1つで上がるのは想像以上に楽です。
問題は寝室の1箇所です。ほとんど開け閉めしていません。
寝室のハニカムシェードは、夜に下ろして朝に上げる、という使い方を想定していました。ところが実際は下ろしっぱなしのままです。日中に寝室で過ごさないので、上げる理由がありませんでした。
ここから学んだのは、「毎日開け閉めするか」と「窓の大きさ」の両方を判断材料にする必要があるということです。 ハニカムシェードの種類や、電動ハニカムシェードをどこに採用したかは、カーテンを付けずに1年暮らした記録にまとめました。
我が家の場合、この1箇所を手動にしていれば約1万円を別のところに回せました。

収納を作りすぎました|クローゼットが2部屋とも空いています
つけて後悔したものの2つ目は、収納の作りすぎです。
主寝室のクローゼットは1個分がまるまる空いています。そして子ども部屋のクローゼットも空いたままです。居室2部屋のクローゼットが、両方とも使い切れていません。
打ち合わせをしていた当時は「収納は多いほうがいい」と思い込んでいました。実際、家づくりの情報を調べるとどこにもそう書いてあります。
住んでみて分かったのは、収納の量ではなく「物の量」で決まるということでした。我が家は3人家族で、そこまで物が多くありません。作った収納が余るのは当然です。
今ならどうするか。その分をLDKに回して、家族が集まる場所を広げます。
25.5坪という限られた面積の中で、使っていないクローゼット2つ分の面積がLDKに足されていたら、暮らしはもう少し変わったと思います。
つけなくて後悔した5つ
ここからが本題です。後悔の数で言えば、こちらのほうが多くなりました。
1. ホスクリーンの3本目(洗面所)
ランドリールームにホスクリーンを2本つけています。部屋自体も広めに作ったので、これで足りると思っていました。
足りませんでした。シーツを洗う日は明らかに竿が足りません。
ホスクリーンは使わないときに取り外せるので、増やしたところで邪魔になりません。洗面所に3本目をつけておけば済んだ話でした。
ここでの教訓は、干す場所は「面積」ではなく「本数」で考えるということです。部屋を広くしても、竿が2本なら干せる量は2本分にしかなりません。広さで安心してしまったのが失敗でした。
2. 蓄電池の容量アップ(約70万円)
これは今でも迷っています。
我が家は太陽光13.475kWと蓄電池7.04kWhを載せています。打ち合わせの中で蓄電池の容量を上げる話も出ましたが、約70万円と聞いて諦めました。
住んでみて思うのは、容量が増えれば夜に使える電気も増えて、買う電気をさらに減らせたはずだということです。電気代が下がるなら、70万円にも意味があったかもしれません。
ただ、当時の予算では手が出ませんでした。実際の電気代がどうなったかは平屋の電気代を1年分公開した記事に書いています。
3. ウッドデッキ・タイルデッキ
長女が外で遊ぶようになってから思うようになりました。あればよかったです。
庭に人工芝は敷いてあるのですが、そこへ出るのにいちいち靴を履く必要があります。デッキがあれば、家の中から一歩で出られました。

4. 軒(のき)の延長
これが一番「気づかなかった」後悔です。
夏になって分かったのですが、軒が伸びていると日陰も伸びます。窓から入る日差しが減って、外に出たときの体感も変わります。
打ち合わせのときは、軒の長さを気にしたことすらありませんでした。設計中に思いつきもしなかったのです。住んで夏を越して、初めて価値に気づきました。
ただ、軒を延ばすと外壁で雨が当たらない範囲も広がります。我が家はハイドロテクトタイルの1年後の外壁に書いたとおり、軒下だけは自分で水をかけています。日陰と引き換えに、手入れの範囲が少し増えるということです。
5. 人感センサー照明の追加
玄関に2つ、廊下に1つ、トイレに1つ、人感センサーの照明をつけています。この4つは正解でした。
住んでみると、洗面所とウォークインクローゼットにも欲しかったと感じます。どちらも手が塞がった状態で入ることが多い場所です。荷物を持ったままスイッチを探す場面が、思っていたより多くありました。
人感センサーを含めた照明の内訳は、一条工務店の照明費用273,725円にまとめています。
一条工務店で検討してやめて、正解だった7つ
やめた判断のほうは、今のところ後悔していません。
| やめたもの | 提示された金額 | やめた理由 |
|---|---|---|
| グラビオエッジ(テレビ壁) | 7〜8㎡で124,300円 | 金額 |
| 床のUVコーティング | 25万〜45万円 | 保証と金額 |
| 造作洗面台(幅広・2ボウル) | +30万〜50万円以上 | 金額 |
| 網戸 | — | 窓を開けないから |
| 電動シャッター | — | 窓の性能で足りると判断 |
| 勝手口 | — | 玄関で足りるから |
| 2つ目のトイレ | — | 平屋で家も大きくないから |
床のUVコーティングは保証の話でやめました
金額は25万〜45万円と聞いていました。正式な見積もりまでは取っていません。
やめた決め手は金額と保証です。営業担当と設計士の両方から、コーティングをすると床の保証が受けられなくなると説明を受けました。
新築の床に何かを塗ると、その後に不具合が出たときの責任の切り分けが難しくなる、という話だったと理解しています。床コーティングをせずに1年生活した今も、床に目立つ傷はほとんどありません。
網戸をやめたのは、我が家の生活と噛み合っていたからです
網戸は最後まで迷いました。それでも入れなかったのは、そもそも窓を開けない生活だからです。
我が家はさらぽか空調を入れていて、床暖房と床冷房を24時間つけっぱなしにしています。今では、窓を開けて空気を入れ替えるという習慣自体がなくなりました。詳しくはさらぽかの電気代を1年分測った記事に書いています。
今もなくてよかったと思っています。
同じ理由で、お風呂とトイレの窓は打ち合わせの最初から「いりません」と伝えました。電動シャッターも、窓そのものの性能で足りると判断してつけていません。
バラバラに節約したのではなく、「窓を開けない家にする」という考えをもとに選びました。オプションを1つずつ検討するより、先に家づくりの軸を決めておくと迷いません。

造作洗面台は金額で断念しました
幅を広げて2ボウルにし、カウンターも良いものにする、という案でした。+30万〜50万円以上と言われています。こちらも、見積もりは取っていません。
標準の洗面台で1年暮らしてみて、困った場面はありません。我が家では、朝に家族3人が同時に使うような状況が起きないからです。

共働きでも宅配ボックスは要りませんでした
我が家は宅配ボックスをつけていません。それで1年間困っていません。
これは自分でも意外でした。我が家は共働きで、日中に家にいることがほぼありません。条件だけ見れば、宅配ボックスが最も役に立つ家のはずです。
なぜ困らなかったのか。配達の時間指定を、帰宅している遅い時間に固定しているからです。それだけで再配達も起きていません。
「共働きなら宅配ボックスは必須」という話をよく見かけます。我が家に関して言えば、時間指定でどうにかなりました。
希望したのに、つけられなかったもの
やめたのではなく、そもそも選べなかったものもあります。
- テレビ裏のニッチ(壁のくぼみ収納)— つけたかったのですが、つけられないと言われました。
- 玄関ドアの変更 — 断熱等級7の仕様で超断熱玄関ドア「ダンジュ」になったため、選び直せませんでした。
- 太陽光の容量アップ — 13.475kWが我が家の屋根ではマックスという説明でした。
- 天井高のアップ — こちらも我が家ではマックスとのことでした。
- 洗面台のグレードアップ — スペース的にこれ以上大きくできませんでした。
このうち残念だったのはニッチです。テレビ裏に収納が欲しかったのですが、壁の構造の都合で難しいという話でした。
「できないものはできない」と早めに分かるのは、悪いことではありません。迷う時間が減ります。
なお、書斎やスタディカウンターも検討しましたが、こちらは金額で見送りました。今は作業をリビングでやっていて、特に不便はありません。床材のグレードアップも候補に挙がったものの、高くて諦めています。
一条工務店のオプションで「使い切れていない」もの
後悔とまでは言いませんが、書いておきたいものが3つあります。
オールメタルIH(差額78,000円)— オールメタルの本来の売りは、アルミ鍋や銅鍋が使えることです。ところが我が家は1年間、アルミ鍋も銅鍋も使っていません。選んだ理由は掃除のしやすさだったので満足はしていますが、機能そのものは眠ったままです。
ベタ基礎(491,300円) — オプションの中でも上位の金額です。ただ、住んでいてその効果を実感する場面はありません。基礎なので当たり前ではあるのですが、金額と住んでからの実感の差が最も大きかった項目でした。
屋根版特殊施工・ダミーパネル(24,200円)— 太陽光パネルが収まりきらない屋根の端に入れる、発電しない見た目だけのパネルです。ドローンで屋根を確認するとダミーパネルだと分かりますが、地上から見ただけでは、どれがダミーなのか分かりません。見た目を揃えるための部材なので、その役割は果たしています。ただ、生活していて違いを実感することはありません。
この3つは「いらなかった」わけではありません。採用した理由を、住んでから人に説明しづらいものという括りです。
逆に「減らして正解」だったこと|窓を4箇所減らしました
削って後悔していないものもあります。窓です。
打ち合わせの中で、窓を4箇所減らしました。しかも「これ以上は減らせません」と言われるところまで減らしています。
減らしたのは、すりガラスの窓、勾配天井についていた窓、キッチン横に光を取り入れるための窓などです。どれも「無いと困る」と考えて付けたものではありませんでした。
減らして後悔した窓は1つもありません。暗いと感じる部屋もないです。
効果は3つありました。掃除する窓が減りました。ハニカムシェードやカーテンの費用も、窓を減らした分だけ抑えられています。窓が減れば壁が増えるので、家具の配置もしやすくなりました。
窓は「あって当たり前」のものとして、なんとなく数を決めてしまいがちです。1つずつ「この窓は何のためにあるのか」を考えると、減らせる窓は意外とあります。

今も迷っているのは還元水素水生成器99,110円だけです
唯一、いまだに答えが出ていないものがあります。
還元水素水生成器です。金額は99,110円でした。
打ち合わせのとき、妻と「水素水がいいらしいね」と話していました。最後まで候補に残していたのですが、金額を見て見送っています。
実際には、営業担当から詳しい説明を受ける前に、妻と話し合って見送りを決めました。99,110円という金額を見た時点で、我が家には判断がついたということです。
1年暮らした実感としては、なくて困る場面はありません。飲み水はタッチレス水栓の浄水機能でまかなえていて、それで不満はないからです。
ただ、健康に関わる部分は1年では分かりません。もっと長い目で見たときに違いが出るのかどうか、私には判断がつかないというのが正直なところです。
だから、「やめて正解だった」のか、「やめなければよかった」のか、まだ結論は出ていません。
後悔しないためにやっておけばよかったこと
ここまでの後悔を振り返ると、判断の基準は5つに整理できます。
1. 「毎日使うか」で決める。電動ハニカムシェードの失敗がこれでした。開け閉めの頻度と窓の大きさの両方で判断するべきでした。
2. 収納より、家族が集まる場所を優先する。限られた面積を配分するなら、使うか分からない収納より、確実に毎日使うLDKです。ただし物の量が多いご家庭には当てはまりません。
3. 面積ではなく「本数」で考える。ランドリールームを広く作っても、竿が2本なら干せる洗濯物の量は2本分です。同じことが、コンセントや照明にも言えます。
4. 同じ目的を安い方法で実現できないか探す。グラビオエッジをやめてアクセントクロスと間接照明にした壁は、今では家の中で一番気に入っている場所です。諦めるか付けるかの二択で考えないほうがいいと思います。
5. 生活パターンで判断する。一般論に合わせない。「共働きなら宅配ボックスは必須」も「収納は多いほうがいい」も、我が家には当てはまりませんでした。

そしてもう1つ。「つけなかったもの」の後悔のほうが多かったという事実です。
削ることばかり考えていると、そもそも検討しなかったものが、住んでから後悔につながることがあります。我が家では、軒の長さのように、打ち合わせで話題にすら出なかったものが、住んでからの暮らしやすさを左右しています。
オプション以外も含めたデメリットは、一条工務店のデメリット10選に書きました。よく挙げられる10個のうち、我が家に当てはまったのは6個です。
まとめ|一条工務店のオプションで後悔しないために
最後に要点を整理します。
- 1年住んでつけて後悔したのは2つ。電動ハニカムシェードの寝室分(約1万円)と、収納の作りすぎです。
- つけなくて後悔したのは5つ。ホスクリーン3本目/蓄電池の容量アップ(約70万円)/ウッドデッキ/軒の延長/人感センサー照明の追加でした。
- 後悔は「つけなかったもの」のほうが多いというのが、1年住んでの実感です。
- 検討してやめた7つは、今のところ後悔していません。特に網戸は、窓を開けない生活と噛み合っていました。
- 床のUVコーティング(25万〜45万円)は、営業担当と設計士から床の保証が受けられなくなると説明を受けてやめました。
- 窓を4箇所減らしたのは正解でした。暗いと感じる部屋はなく、掃除も楽になっています。
- 答えが出ていないのは還元水素水生成器99,110円だけです。
我が家が採用した30項目とその価格は採用した30項目の価格を公開した記事にまとめています。あわせて読んでもらえると、削った側とかけた側の両方が見えると思います。
オプションを含めて家全体でいくらかかったのかは、25.5坪の平屋の建物工事費3,106万円の内訳をまとめた記事に書きました。削るかどうかを金額で判断したい方は、総額のどこにお金が寄っているかを先に見ると考えやすいと思います。
