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一条工務店さらぽかの電気代|床冷房つけっぱなしで月平均1,360円

一条工務店さらぽかの電気代 床冷房つけっぱなしで月平均1,360円 のアイキャッチ画像
さーパパ

さらぽか空調を勧められたとき、私が最初に気になったのは電気代でした。

「電気代は、いくらかかるんですか?」

営業担当者に聞いてみても、返ってきた答えは「そんなにかかりませんよ」という一言だけ。「そんなに」がいくらなのかは、最後までわかりませんでした。

高額なオプションを付けたあとで、「思ったより電気代が高かった」と後悔するのは避けたい。そこで、実際に住み始めてから電気代を記録しました。

結果は、床冷房を24時間つけっぱなしにした夏3ヶ月が合計4,081円(月平均1,360円)。床暖房を24時間つけた冬3ヶ月は合計26,693円(月平均8,898円)でした。

静岡県の一条工務店グランスマート・平屋25.5坪で、2025年8月から3人家族で暮らした実測値です。ただし、この金額は家や使い方によって変わります。この記事では金額だけでなく、なぜこの金額に収まったのかまで紹介します。

目次

結論|一条工務店さらぽかの電気代は夏 月1,360円、冬 月8,898円

さらぽかを1年使った電気代は、季節でまったく違いました。

季節期間月平均期間の合計
夏(床冷房24時間)2026年5〜7月1,360円4,081円
2026年3〜4月3,390円6,779円
2025年8〜11月4,121円16,485円
冬(床暖房24時間)2025年12月〜2026年2月8,898円26,693円
1年間の平均4,503円54,038円

「秋」の4ヶ月には、床冷房を動かしていた8月・9月も入っています。12ヶ月をきれいに分けきれないので、入居してから床暖房が始まるまでをひとまとめにしました。

いちばん驚いたのは夏です。冷房を24時間止めずに動かして、月平均1,360円。請求を見たとき、桁を間違えたのかと思いました。

一方で冬は月平均8,898円かかっています。夏の6.5倍です。さらぽかは1台で床暖房と床冷房の両方をまかなう設備ですが、電気代の負担は圧倒的に冬へ偏っていました。

この記事では、その内訳と理由を月ごとに見ていきます。

さらぽか空調を入れた一条工務店グランスマート平屋25.5坪の外観

我が家の使い方|床暖房も床冷房も24時間つけっぱなし

同じ設備でも、使い方が違えば電気代は変わります。実際の電気代を見る前に、まず我が家の運転条件を説明しておきます。

期間運転温度設定
床暖房11月〜4月ごろ24時間低温から始めて徐々に上げ、最高27度
床冷房5月〜9月ごろ24時間高温から始めて徐々に下げ、最低21度

朝に消して夜につける、といった運転はしていません。シーズン中に温度を変えることはあっても、電源は24時間入れっぱなしです。切り忘れを気にしたこともありません。

さらぽか空調のコントロールパネル 冷房運転中 脱衣室・DK・洋室・主寝室の4ゾーン

温度は床冷房と床暖房、湿度は換気|サーキュレーターは補助

さらぽかは床暖房・床冷房に加えて、デシカント方式の除湿と全室のサーキュレーターがセットになった空調です。

仕組みについては一条工務店の公式サイトに説明があります。夏はデシカントローターが外気から水分を取り除いて屋外へ放出し、顕熱ローターが外気の熱と室内の涼しさを入れ替えるとのこと。冬は、冷たい外気を暖めながら取り込み、室内の暖かさとうるおいを逃がしにくくして各部屋へ送ります。

体感で分かりやすいのは、洗った髪の乾き方でした。ドライヤーを忘れても、1時間ほどで乾いています(私は男性で髪が短いので、女性の髪でどうかは分かりません)。夏でも部屋の空気がさらっとしているのは、この除湿が効いているからだと思います。

実際に住んでみると、温度は床冷房と床暖房、湿度は換気でコントロールされています。サーキュレーターは全室に付きますが、常に回しているわけではありません。エアコンのように風を直接当てて冷やすこともないため、「風で涼しくする」という感覚がありません。これが、エアコンとは違う体感につながっています。

床冷房でも、床は冷えすぎません

床冷房というと、素足で歩いてひんやりする冷たさを想像するかもしれません。そういう冷たさではありませんでした。床下を回る水の温度が低すぎないので、床が冷えすぎず快適です。冷え性の方でも過ごしやすい冷え方だと感じています。

さらぽかは延床25坪以上でないと採用できません

もう1つ、そもそも採用できる家の大きさに条件がありました。

我が家が担当者から聞いたのは、さらぽかは延床25坪以上でないと採用できないということです。我が家が25.5坪なのは偶然ではありません。さらぽかを入れたかったので、この大きさにした、というのが実際の順番でした。

家の広さを先に決めてからさらぽかを検討すると、条件を満たせない可能性があります。間取りの検討と同時に確認しておくのがおすすめです(2025年8月契約時点。条件は変わる可能性があるので担当者にご確認ください)。

家の条件によっても電気代が変わってきます。そこで、我が家の条件もお伝えしておきます。

  • 一条工務店グランスマート・平屋25.5坪(約84㎡)
  • 静岡県(温暖な6地域)
  • 3人家族・共働きで日中の在宅はほぼなし
  • オール電化(ガス契約なし)
  • 太陽光13.475kW・蓄電池7.04kWh

寒冷地の方や、日中ずっと在宅の方は、同じ金額にはなりません。

さらぽか空調の仕組み 平屋の断面図 夏は床下配管に水を通して涼しく冬はお湯を通して暖かく デシカントが湿度を調整

この金額はさらぽか単体の消費電力ではありません

ここが記事でいちばん大事なところです。上でお伝えした金額は、さらぽかだけの消費電力ではありません。

家全体の電気代です。冷蔵庫もエコキュートも洗濯機も含まれています。さらぽかが何kWh使ったかを切り出して測る手段が、我が家にはありません。

さらに、金額を押し下げている要因が3つあります。

  • 太陽光13.475kWの自家消費。昼間に使う電気の多くを太陽光でまかなっています。
  • 蓄電池7.04kWh。昼に貯めた電気を夕方以降に回しています。
  • 電力会社と料金プラン。2025年10月にリボンエナジー「リボングリーン」へ切り替えました。基本料金0円・燃料費調整額0円の市場連動型です。

つまり「さらぽかを付けたからこの金額になった」とは言えません。太陽光がなければ、同じ使い方でも請求額はもっと大きくなります。

それでも公開する意味はあると考えています。さらぽかを24時間動かしている家が1年でどのくらいの電気を使うのか、という実測は、採用を検討している方にとって十分な判断材料になるはずです。さらぽかを採用するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

夏の電気代|床冷房をつけっぱなしにして月平均1,360円

夏がこの記事の主役です。床冷房を24時間動かした3ヶ月の実額は、月平均で1,360円でした。月ごとに出します。

電気代備考
2026年5月191円年間で最も安い月。床冷房スタート
2026年6月845円
2026年7月3,045円
3ヶ月合計4,081円月平均 1,360円

5月の191円は、我が家の12ヶ月でいちばん安い請求です。床冷房を動かし始めた月がいちばん安いというのは、住む前には想像していませんでした。

もちろん5月はまだ気温が高くありません。負荷が軽い時期に、発電量は年間ピークの1,756kWhに達しています。つくった電気で足りてしまい、電力会社から買ったのはわずか12kWhでした。

7月になると3,045円まで上がります。それでも、冷房を1ヶ月止めずに動かして3,045円。エアコンを何台も入れ替えるように使う暮らしと比べれば、安いと感じる金額でした。

床冷房を24時間つけた夏の電気代グラフ 月平均1,360円 2026年5月191円・6月845円・7月3,045円

エアコンは1年で2〜3回しか使いませんでした

夏の電気代が安い理由には、エアコンをほとんど動かしていないこともあります。

我が家がエアコンをつけたのは、1年で2〜3回だけ。しかもそれは、よほど気温が上がった日か、家で夏場に鍋をした日でした。つけても2時間ほどで部屋が涼しくなるので、そこで切ってしまいます。

少し暑いと感じる程度なら、サーキュレーターを回せば足ります。さらぽかを採用すると全室にサーキュレーターが付きますが、我が家が回すのは「少し暑いな」と思ったときだけ。ずっと回しているわけではありません。それでも、その程度で収まってしまいます。

住んでいて実感が強いのは、この3つです

金額には表れない部分ですが、次の3つは毎日感じています。

  • 家中の温度が一定です。長女が扉を開けっ放しにしても、室温の上下がありません。
  • 夏に帰宅したとき、玄関を開けた瞬間にひんやりした空気に迎えられます。
  • お風呂から出ても暑くありません。脱衣所で汗が引かない、あの不快さがなくなりました。

3つ目は、住むまで想像していませんでした。夏でもお風呂上がりに涼しい。つまり、「エアコンをつけよう」と思うほど暑くならないんです。「暑いからエアコンをつける」の、その「暑い」がありません。

気になったことが2つあります

1つは、朝方の冷えすぎです。24時間動かしっぱなしなので、夏場でも気温が下がる明け方に効きすぎるのだと思います。タオルケットを1枚多くかけて対応していますが、寒がりの方は気になるかもしれません。

もう1つは、この金額の前提です。「冷房をつけっぱなしで3ヶ月の合計が4,081円」という数字だけを見ると安く感じますが、エアコンをほとんど動かしていないからこの金額に収まっている、とも言えます。エアコンとさらぽかを併用する暮らし方なら、当然電気代も高くなります。

冬|床暖房をつけっぱなしにして月平均8,898円

さらぽかの電気代が一番高くなるのは冬で、月平均8,898円でした。

電気代備考
2025年12月6,662円
2026年1月9,442円
2026年2月10,589円年間で最も高い月
3ヶ月合計26,693円月平均 8,898円

2月の10,589円が、1年でいちばん高い請求でした。年間54,038円のうち、冬の3ヶ月だけで約半分を占めています。

電気代が月1万円前後かかっても、私は高いとは感じていません

ただ、床暖房を24時間つけた家の1ヶ月が1万円前後という結果を、私は高いとは感じませんでした。むしろ床暖房の快適さに感動したというのが正直なところです。

家に帰った瞬間に暖かい。廊下も洗面所も同じ温度なので、部屋を移動するときに身構えることがありません。お風呂から出ても寒くないので、子どもが裸のまま体を拭いていても平気です。冬の脱衣所の寒さを知っている方なら、この違いはイメージしやすいと思います。

体感の話は電気代とは別の軸なので、床暖房そのものについては改めて別の記事に書きます。

冬もエアコンは一度も使っていません。床暖房だけで足りています。夏は年2〜3回つけましたが、冬はゼロ。26,693円という金額には、暖房器具を別に動かしていないという前提が含まれています。

床暖房を24時間つけた冬の電気代グラフ 月平均8,898円 2025年12月6,662円・2026年1月9,442円・2月10,589円

電気代は冬と夏で6.5倍|でも使った量は1.6倍しか違いません

ここが、1年分のデータを並べて初めて分かったことです。

電気代は冬が夏の6.5倍。ところが、家全体で使った電気の量は1.6倍しか違いません。

電気代使った電気買った電気
夏3ヶ月4,081円1,365kWh170kWh
冬3ヶ月26,693円2,189kWh766kWh
冬÷夏6.5倍1.6倍4.5倍

つまり「冬は電気を6.5倍使っている」わけではありません。使用量の差は1.6倍で、大きく開いているのは電力会社から買った量のほうです。

理由は太陽光との関係にあります。

  • 夏(5〜7月)の発電量は4,665kWhで、自給率88%です。
  • 冬(12〜2月)の発電量は3,821kWhで、自給率65%でした。

冬でも発電量は2割しか落ちませんでした

意外だったのは、冬でも発電量がそれほど落ちないことです。夏3ヶ月の4,665kWhに対して、冬3ヶ月は3,821kWh。2割ほどしか減っていません。静岡県は冬でも晴れる日が多いからだと思います。

つまり冬に自給率が下がったのは、発電が減ったからではありません。使う量が増えて、太陽光発電だけでは足りなくなったからでした。

1kWhあたりの単価は、冬が1.45倍でした

では、買った量が4.5倍なのに、なぜ電気代は6.5倍まで開くのか。電気代を買電量で割ると答えが出ます。

買った電気電気代1kWhあたり
夏3ヶ月170kWh4,081円24.0円
冬3ヶ月766kWh26,693円34.8円

冬は1kWhあたりの単価が1.45倍でした。買った量の4.5倍に、この単価の1.45倍が掛かって、6.5倍になっています。我が家は市場連動型のプランなので、いつ買うかで単価が動きます。冬は単価の高い時間帯に買う量が増えていた、ということです。

※この1kWhあたりの単価は、検針票の請求額を太陽光モニタの買電量で割ったものです。検針の期間とモニタの集計期間はぴったり重なっていないので、おおよその目安としてご覧ください。市場連動型のプランは30分ごとに単価が動くため、正確な実効単価は算出できません。

冬と夏の比較 電気代6.5倍・使った電気1.6倍・買った電気4.5倍・1kWh単価1.45倍を並べた図

月別12ヶ月の推移|5月191円から2月10,589円まで

季節でまとめると分かりにくい部分もあるので、12ヶ月を並べます。

年月電気代空調
2025年8月3,734円床冷房(入居月・部分月)
2025年9月6,973円床冷房
2025年10月3,065円
2025年11月2,713円床暖房スタート
2025年12月6,662円床暖房
2026年1月9,442円床暖房
2026年2月10,589円床暖房(最高)
2026年3月4,088円床暖房
2026年4月2,691円床暖房
2026年5月191円床冷房スタート(最安)
2026年6月845円床冷房
2026年7月3,045円床冷房
合計54,038円

2025年8月は入居した月なので部分月です。丸1ヶ月ならもう少し増えます。

9月が6,973円と高いのは、まだ東京電力エナジーパートナーの「スマートライフL」を契約していて、基本料金がかかっていた時期だからです。同じさらぽかの使い方でも、料金プランで金額は動きます。

売電収入まで含めた家計全体の収支は、平屋の電気代を1年分公開した記事にまとめています。この記事はあくまで、さらぽかを動かすといくらかかるかに絞りました。

さらぽかを1年動かした電気代の月別推移グラフ 2025年8月から2026年7月まで 年間合計54,038円

うるケアは併用できないので加湿器が必要です

さらぽかでいちばん不満なのが、冬の乾燥です。

我が家が契約した2025年8月の時点では、さらぽかを採用すると「うるケア」(全館加湿)は付けられませんでした。どちらか一方という選択です。

そのため、リビング用に加湿器を1台買い足しました。冬だけの出番ですが、これは必須だと思っています。さらぽかの導入費用とは別に、この出費を見込んでおくべきでした。

現在も困っているのは寝室です。リビングの加湿器を、寝るときに寝室へ運んでいます。本音を言えば、寝室にもう1台ほしい。

検討している方は、加湿器2台分の予算と置き場所を最初から計算に入れておくのがおすすめです。

ちなみにこれは、仕様の変更でいずれ解決するという話ではないようです。構造上むずかしいと説明を受けました。今後併用できるようになる見込みは薄いと考えて、加湿器で対応する前提で計画したほうが確実です。

一条工務店のさらぽかはメンテナンスがほぼ不要です

導入前にいちばん心配していたのが維持の手間でした。1年使った結論としては、やることは決まっていて、全部合わせても1時間かかりません。

やること頻度1回あたり
給気・排気フィルターの清掃3ヶ月に1回約5分
ロスガードのフィルターと防虫袋の掃除・交換半年に1回約10分
差圧感応式給気口フィルターの交換1年に1回5分かかりません
サーキュレーターのフィルター掃除半年に1回(冬は使わないので実質年1回)3箇所で合計約10分

いちばん頻度が高いのが給気・排気フィルターの清掃で、3ヶ月に1回です。とはいえ1回5分ほどなので、季節の変わり目に思い出してやる、という程度です。

フィルター代は、まだ一度も払っていません

手間よりも気になるのは費用だと思います。我が家はフィルター代を一度も払っていません。

引き渡しのときに、一条工務店から10年分のフィルターを受け取っているからです。給気・排気フィルターも防虫袋も差圧感応式給気口フィルターも、そのなかに含まれていました。

ただし10年分といっても、交換の頻度によっては足りなくなります。汚れやすい環境で交換が早まれば、10年を待たずに買い足しが必要になるはずです。足りなくなった場合は一条工務店のアプリから購入できます。我が家はまだ購入する機会がありません。

ロスガードのフィルターは半年に1回、掃除と交換をします。こちらは10分ほどで終わる作業です。

サーキュレーターは3箇所に付いていますが、冬は使わないので実質は年1回、ホコリを掃除機で吸うだけ。脚立を出すような作業はひとつもありません。

年間で1時間もかからないなら、私は「ほぼ不要」と言っていい範囲だと思っています。

エアコン掃除が丸ごとなくなりました

手間が軽い理由は、動かしているエアコンがほぼないからでもあります。夏に2〜3回、冬はゼロという使い方なので、エアコン側の掃除もほとんど発生していません。夏前にフィルターを洗って、シーズン中はそのまま、という状態です。

以前の住まいでは、夏が近づくたびにエアコンを何台も外して洗っていました。その作業が丸ごとなくなったのは、電気代とは別に大きいと感じています。

なお、フィルター掃除の頻度は住まいの環境で変わります。ペットがいる家や交通量の多い道路沿いなら、もっと短い間隔が必要かもしれません。正式な推奨頻度は取扱説明書と担当者にご確認ください。

よく言われるデメリットは、我が家に当てはまったか

さらぽかを調べていると、採用をためらう理由がいくつも出てきます。1年住んだ我が家に当てはまったのか、ひとつずつ答えます。

よく言われること我が家では
真夏はエアコン併用が必要使ったのは年2〜3回だけ
サーキュレーターの音が気になる気にならない
掃除が月1回ペースで大変年1時間以下
冬は湿度20%台まで下がる40%前後(加湿器あり)
床にカビが生える床は問題なし。マットの下は結露した
暑がりと寒がりで調整できない我が家は全員寒がりなので問題なし
デシカントの交換に20万円以上かかるまだ分かりません

掃除の頻度は、言われているより少なくて済んでいます

いちばん差が大きかったのがここでした。「サーキュレーターの天井フィルターを月1回掃除する必要がある」と書かれているのを読んで、正直かなり身構えていました。

実際は半年に1回、3箇所あわせて10分ほどです。しかも冬は使わないので、実質は年1回。6倍ほどの開きがあります。

もちろん、ホコリの出方は家庭によって違うはずです。ペットがいる家や、道路に面した立地では頻度が上がるかもしれません。少なくとも我が家の環境では、負担に感じたことはありません。

冬の湿度は40%前後でした

「冬は湿度が20%台まで下がる」という話もよく見かけます。デシカント換気が季節を問わず水分を取り続けるから、という理屈です。

我が家の冬の湿度は40%前後でした。ただしこれは加湿器を1台つけた状態の数字です。何もしなければもっと下がっていたはずなので、「加湿しなくても平気」という意味ではありません。

前の章に書いたとおり、加湿器は必須だと思っています。そのうえで、加湿器1台で40%前後を保てているのが我が家の実態です。

カビ|マットの下が結露しました

いちばん気になる論点だと思います。結論から書くと、床そのものや家の中でカビを見つけたことはありません

ただし1か所だけ、ひやりとしたことがあります。子どもの遊び場に敷いていたプレイマットの下が、結露したような状態になっていました。春から夏、床冷房を動かしている時期のことです。

理屈は分かりやすくて、冷えた床の上をマットで塞いでしまったからだと考えています。冷たい面と空気が触れる場所にフタをすれば、その下に湿気がたまります。

床冷房を使うなら、床にものを敷きっぱなしにしないほうがいい。これが1年住んで得た、いちばん実用的な注意点かもしれません。敷布団を敷きっぱなしにするのも避けたほうがよさそうです。

音は、普通のサーキュレーターと変わりません

就寝時や子どものお昼寝で音が気になる、という指摘もあります。我が家では気になったことがありません。

サーキュレーターの音は、市販のサーキュレーターと同じくらいです。デシカント換気(ロスガード)にいたっては、動いている音がしません。

服で調整しています

全館を同じ環境にする設備なので、暑がりと寒がりが同居していると調整しづらい、という話があります。

我が家は3人とも寒がりなので、この問題は起きていません。感じ方に差が出ても、長袖を1枚羽織る程度で収まります。服装で調整できる範囲の差です。

逆に言えば、家族のなかに強い暑がりと強い寒がりがいる場合、我が家の感想はそのまま参考にならないと思います。

なぜ全館空調をやめて床冷房・床暖房を選んだのか

家づくりで、私が最初に迷っていたことの一つが「全館空調をどうするか」でした。

もともと我が家は、家中の温度をなるべく一定にしたいと考えていました。そのため、最初は全館空調を採用するつもりで、一条工務店以外のハウスメーカーも検討していました。

ただ、一条工務店には、他社のように、大型のエアコンからダクトを通して各部屋へ冷気を送る全館空調の選択肢がありません。そこで、「ダクト式の全館空調を諦めて一条工務店を選ぶのか、それとも他社でダクト式の全館空調を採用するのか」は、家づくりの中でもかなり迷ったポイントでした。

最終的に選んだのが、さらぽか空調です。家中の温度を一定にしたいという希望を、床暖房と床冷房という別の方法でどこまで実現できるのか。そこが、さらぽかを検討した出発点でした。

値段でもかなり迷いました。決して安いオプションではありません。

さらぽか以外にどんなオプションをいくらで採用したかは、採用した30項目の価格を公開した記事にまとめています。

判断が変わったのは、他社の営業担当者から聞いた話でした

きっかけは、家づくりの途中で聞いた次の2つです。

  • 「全館空調は10年周期ぐらいで壊れ、そのときに100万円ほどかかる」
  • 「全館空調はダクト内が結露でカビるという実験結果がある」

10年で100万円という金額は、私には大きすぎました。カビの話も、全室に空気を送る仕組みである以上、気持ちの面で受け入れられませんでした。

ここで断っておきます。この2つは営業担当者から聞いた話で、私は裏付けを取っていません。全館空調という製品が実際にそうだと申し上げるつもりはありませんし、そう読まれないよう願っています。あくまで、そう説明されて私がどう判断したかという記録です。

結果として「それならさらぽかのほうが良い」と考えて採用しました。根拠のある比較というより、不安が決め手だった、というのが実際のところです。

もう1つ、判断を後押しした点があります。さらぽかを採用すると、エアコンが1台付いてきました(2025年8月入居時点)。とはいえ、ここまで書いたとおりそのエアコンもほとんど使っていません。仕様は時期や商品で変わる可能性があるので、ご自身の条件はご確認ください。

これから一条工務店でさらぽかを選ぶ方へ

1年使った実感として、電気代を理由にさらぽかをやめる必要はないと考えています。ただし条件付きです。

  • 床冷房を24時間動かす夏 … 月平均1,360円(3ヶ月で4,081円)
  • 床暖房を24時間動かす冬 … 月平均8,898円(3ヶ月で26,693円)
  • 1年をならすと … 月平均4,503円(年間54,038円)

この金額が再現できる条件

  • 温暖な地域であること(我が家は静岡県・6地域)。
  • 平屋であること。
  • 太陽光を載せていること。自給率は夏88%・冬65%です。
  • 基本料金0円のプランなど、電力会社を選んでいること。
  • 日中の在宅が少ない生活パターンであること。

寒冷地の方、太陽光を載せない方は、同じ金額にはなりません。特に冬は買う電気が増えるので、差が出るのは冬側です。

平屋かどうかでも変わりそうです。友人から聞いた話ですが、2階建てだと上の階はエアコンもあったほうがいいと言っていました。平屋のほうが家中の温度が一定になりやすいそうです。我が家は平屋なので2階建てでの体感は分かりませんが、エアコンをほとんど使わずに済んでいるのは平屋だからという面もあると思っています。

1年住んで、向いていると感じた方

  • 家中の温度差をなくしたい方。廊下も洗面所も同じ温度になります。
  • 小さなお子さんがいる方。扉を開けっ放しにされても室温が崩れず、お風呂上がりの寒暖差もありません。
  • エアコンの風が苦手な方。風で冷やす空調ではないので、直接当たる感覚がありません。
  • 冷え性の方。床冷房でも水の温度が低すぎないので、床が冷えすぎず快適です。
  • 太陽光を載せる方。昼の消費を自家発電でまかなえるほど、金額の負担は軽くなります。

逆に、慎重に考えたほうがよいと感じた方

  • 冬の乾燥が苦手な方。うるケアと併用できず、加湿器が別に要ります。
  • 朝方の冷えが気になる方。24時間運転なので、明け方は効きすぎると感じる日があります。
  • 初期費用を抑えたい方。電気代は安く収まりましたが、導入費用そのものは決して小さくありません。
  • 延床25坪未満で計画中の方。そもそも採用できない可能性があります。

私の場合は、上の条件にほぼ当てはまっていました。同じ条件でない方が、我が家の金額だけを見て決めるのは危ういと思っています。

なお2026年7月3日から、さらぽかはアイ・キューブとナチュリアにも対応が広がりました(一条工務店 公式サイト)。これまでグランスマートとアイスマートに限られていたので、検討できる方が増えています。

ここまでの金額は、さらぽかだけで実現したものではありません。電力会社を基本料金0円のプランに変更し、エコキュートの沸き上げを午前中にずらすなど、電気の使い方も見直しています。

実際に取り入れた4つの方法については、電気代を節約するために実践した4つのことで詳しくまとめています。

そもそも「一条工務店は電気代が高い」と言われる理由と、我が家がそうならなかった背景は一条工務店の電気代は高いのかに整理しました。

まとめ|夏は月1,360円、冬は月8,898円の電気代でした

長くなったので要点を整理します。

お金の話

  • 床冷房を24時間動かした夏は月平均1,360円。3ヶ月で4,081円でした。
  • 床暖房を24時間動かした冬は月平均8,898円。3ヶ月で26,693円です。
  • 1年をならすと月平均4,503円、年間54,038円。最安は5月の191円、最高は2月の10,589円でした。
  • ただし、この金額はさらぽか単体の電気代ではありません。太陽光・蓄電池・料金プランの影響が混ざっています。

データから分かったこと

  • 電気代は冬が夏の6.5倍。しかし使った電気の量は1.6倍しか違いません。
  • 開いているのは電力会社から買った量で、こちらは4.5倍でした。
  • 1kWhあたりの単価は夏24.0円・冬34.8円。買った量4.5倍 × 単価1.45倍で6.5倍になっています。
  • 冬の発電量は夏より2割ほど落ちるだけ。自給率が下がったのは発電が減ったからではなく、使う量が増えたからでした。

暮らしの話

  • エアコンは1年で2〜3回しか使っていません。冬は一度も使いませんでした。
  • 家中の温度が一定で、扉を開けっ放しにされても崩れません。
  • 延床25坪以上でないと採用できないと説明を受けました。我が家が25.5坪なのはそのためです。
  • うるケアは併用できず、加湿器を別に買いました。冬の乾燥がいちばんの不満です。
  • メンテナンスは給気・排気フィルターが3ヶ月に1回、ロスガードが半年に1回。全部合わせて年1時間かかりません。

さらぽかは安い設備ではありません。それでも1年使って、電気代を理由に後悔したことは一度もありませんでした。判断の材料として、我が家の実額を役立てていただければと思います。

※本記事は2026年8月時点の実測値です。金額は我が家の条件(静岡県・平屋25.5坪・3人家族・共働き・太陽光13.475kW・蓄電池7.04kWh)でのものであり、同じ結果を保証するものではありません。仕様・対応商品は契約時期や地域で変わるため、最新の条件は一条工務店の担当者にご確認ください。

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