一条工務店 IH オールメタルは必要?差額78,000円で1年使った感想
一条工務店の「オールメタル対応IH」は、標準のIHより78,000円高くなります。アルミ鍋を使う予定がなければ、標準のIHで十分ではないかと迷いますよね。

オールメタルIHって、アルミ鍋を使わない家には必要ないのかな…。

我が家は1年以上住んでいるけど、アルミ鍋は一度も使っていないよ。
それでも、オールメタルIHにしてよかったと思っているんだ。

使っていないのに、よかったと思うのはどうして?

オールメタルIHに変更すると、使える鍋やフライパンが増えるだけじゃないからだよ。
天板の広さやグリル、掃除のしやすさなど、ほかに変わったところも紹介するね。
私は静岡県の一条工務店グランスマート・平屋25.5坪に、3人家族で暮らしています。2025年8月の入居から2026年10月まで、パナソニックの3口・シングルオールメタルIH(KZ-A1M7K)を使ってきました。
前の家はガスコンロで、毎日の掃除が大変でした。今は調理のあとに天板を布巾でさっと拭くだけです。グリルも網ではなくグリル皿なので、スポンジで洗いやすくなりました。
その一方で、アルミ鍋は入居して1年2ヶ月、一度も使っていません。
- 標準IHとオプションIHの違い(カタログの価格つき)
- アルミ鍋を使わない我が家が、シングルオールメタルIHを採用した理由
- IHの累計電気代と、周辺で使っているアイテム
アルミ鍋を使うかどうかだけでなく、天板の広さやグリルの使いやすさ、掃除のしやすさも考えてみてください。そうすれば、78,000円の差額を払うかどうか判断しやすくなると思います。
結論|一条工務店のオールメタルIHは掃除しやすい
オールメタル対応IHの一番の特徴は、アルミ鍋や銅鍋が使えることです。ところが我が家では、入居してから一度もアルミ鍋も銅鍋も使っていません。
それでも、今のところ不満に思ったことはありません。
理由は、掃除が楽になったことです。
◯ 操作ボタンの段差がなくなり、天板を布巾でさっと拭ける。
◯ グリルが網からグリル皿になり、スポンジで洗える。
◯ 天板の幅が60cmから75cmに広がる。
IHを選んだとき、私が気にしていたのは掃除のしやすさでした。アルミ鍋が使えることは、選ぶ決め手ではありませんでした。
我が家にとって、78,000円を追加してよかったと感じる理由は、掃除の手間が減ったことです。アルミ鍋を使わない方でも、掃除の手間を減らしたいなら、検討する価値はあると思います。
一方で、掃除のしやすさにこだわりがなく、アルミ鍋も使わないのであれば、標準のIHで十分かもしれません。
一条工務店の標準IHとオールメタルIHの違い
標準のIHとオプションのIHは、オールメタル対応かどうか以外にも違いがあります。我が家が契約したときのグランスマートのカタログと、実際に使って気づいた違いをまとめました。
| 標準IH | オールメタル(シングル) | オールメタル(ダブル) | |
|---|---|---|---|
| カタログの品番 | KZ-K33XST | KZ-AN57* | KZ-AN77* |
| 天板の幅 | 60cm | 75cm | 75cm |
| オールメタル対応 | なし | 右IHのみ | 左右のIH |
| 操作ボタン | 段差あり | 段差なし | 段差なし |
| グリル | 網 | ラクッキングリル(グリル皿) | ラクッキングリル(グリル皿) |
| 価格(税込) | 標準 | 85,800円 | 104,500円 |
我が家が選んだのは、右のIHだけがオールメタルに対応した「シングル」です。見積書の金額は税抜78,000円、税込85,800円で、カタログに記載された価格と同じでした。
ダブルではなくシングルにしたのは、掃除のしやすさを重視していたからです。掃除が楽になる点はどちらも同じなので、価格の安いシングルを選びました。
カタログには、オプションのIHについて「液晶パネルの文字が大きく使いやすい」「ラクッキングリル搭載」と書かれています。天板が60cmから75cmに広がるのも大きな違いです。
ちなみに、カタログに記載されていた品番はKZ-AN57でしたが、我が家のIHの天板に印字されている型番はKZ-A1M7Kでした。
カタログにはガスコンロも掲載されていましたが、この記事では、我が家が比較した2種類のIHに絞って紹介します。

シングルは右IHだけがオールメタル対応|使える鍋の違い
シングルのオールメタルIHで、アルミ鍋や銅鍋が使えるのは右のIHだけです。左と後ろのIHは、鉄やステンレスの鍋に対応しています。
取扱説明書の「使える鍋は?」というページを読むと、オールメタル対応のIHでも、使える鍋には条件があることが分かりました。
| 右IH(オールメタル) | 左IH・後ろIH | |
|---|---|---|
| 鉄・ホーロー・ステンレス | 使える | 使える |
| アルミ・銅・多層鍋 | 使える | 使えない |
| 土鍋・耐熱ガラス | 使えない | 使えない |
| 鍋底の大きさ | 12~26cm(アルミ・銅は15~26cm) | 12~26cm(後ろは10~18cm) |
アルミ鍋は、調理するものを入れた状態で700g以上の重さが必要です。軽い鍋は、調理中に動くことがあるそうです。
また、フライパンや卵焼き器には、底の厚いアルミ鋳造品を使うように書かれていました。
「オールメタルなら、どの鍋でも使える」と思っていると、使えない鍋があって困るかもしれません。
アルミ鍋を使いたい方は、使えるのは右側のIHヒーター1か所だけという点に注意してください。また、鍋の重さや厚みにも条件があるため、購入前に確認しておけば、条件に合わない鍋を買ってしまうのを防げます。
ダブル(左右)を選べば、左右どちらのIHでもアルミ鍋が使えます。カタログでは、シングルとダブルの価格差は18,700円(税込)でした。我が家はアルミ鍋を使う予定がなかったので、シングルを選びました。


アルミ鍋を1年使わなかった理由
アルミ鍋を使わなかったのは、我が家の鍋やフライパンが、もともとIHに対応したものばかりだったからです。いろいろな鍋を使っていますが、メインはフッ素加工のフライパンです。
オールメタルIHにしましたが、アルミ鍋を買うことはありませんでした。普段の調理には、もともと持っていた鍋やフライパンを使っています。
IHの比較サイトでは、「オールメタル対応は多くの人には必要ない」という意見も見かけます。我が家も、入居してから1年、アルミ鍋や銅鍋を使うことはありませんでした。
これから選ぶ方は、まず手持ちの鍋がIHに対応しているか確認してみてください。鍋底に磁石が付けば、鉄・ステンレス対応のIHで使える目安になります。
決め手は掃除のしやすさ|天板とグリル皿
78,000円を払ってよかったと一番感じるのは、掃除のときです。以前の家のガスコンロと比べて、掃除の手間がかなり減りました。
天板に段差がなく、さっと拭ける
我が家のIHは、天板の上にある操作部がガラス面と一体になっていて、段差がありません。標準IHは操作ボタンに段差があったため、掃除しやすさを重視してオプションを選びました。調理のあとに布巾でひと拭きすれば、操作部まできれいになります。
ボタンの隙間に汚れが入り込むこともありません。
取扱説明書でも、天板(トッププレート)は「汚れたらすぐに」拭くことがすすめられています。こびりつく前に拭けば、特別な道具は要りません。
グリルは網ではなくグリル皿
標準IHのグリルは網ですが、我が家のグリルには波型のグリル皿が付いています。網のように1本ずつ洗う必要がなく、スポンジでそのまま洗えます。
グリル皿は取り外せるので、シンクに運んで洗うのも簡単です。
我が家では、グリル皿を食洗機でも洗っています。取扱説明書で食洗機に入れないよう書かれているのはグリル扉で、グリル皿については書かれていません。
ただ、グリル皿は「中性洗剤以外は使わない」とされています。食洗機用の洗剤には弱アルカリ性のものもあるので、食洗機で洗うかどうかは自己責任で判断してください。
我が家の食洗機の使い方は、一条工務店の食洗機を1年使った感想で紹介しています。

ラクッキングリルはグラタン用|魚は焼いていない
ラクッキングリルは、我が家ではグラタンを焼くときに使っています。魚は焼いていません。
グリルの中に匂いが残りそうで気になるため、魚は結局フライパンで焼いています。
また、オーブンレンジとトースターを別に持っているため、トーストもグリルでは焼いていません。
取扱説明書を読むと、ラクッキングリルには次の4つの使い方があります。
| 使い方 | 内容 |
|---|---|
| オーブン | 80~280℃で温度と時間を合わせて焼く |
| 手動 | 様子を見ながら焼く |
| 凍ったままIHグリル | 冷凍した魚や鶏肉を凍ったまま焼く |
| 自動 | 定番メニューの火力と時間を自動で調整 |
知恵袋では「ラクッキングリルがあればオーブンレンジは要らない?」という質問を見かけました。我が家はオーブンレンジとトースターを持ったうえでIHを選んだため、ラクッキングリルだけで代用できるかは分かりません。
グリルの機能を目当てに選ぶなら、何を焼くかを具体的に考えておくと、選んだあとに後悔しにくいと思います。我が家のように、魚は匂いが気になってフライパンで焼く場合、グリルの出番は思ったより少なくなります。
一条工務店のIHの電気代は約4,800円(31円換算)
我が家のIHの電気代は、入居から1年2ヶ月の累計で約4,800円でした。IHに搭載されている「電気代(目安)表示」で確認した金額です。

この表示は、IHの初期設定である「1kWhあたり31円」で計算されています。我が家は単価を変更していないため、電気代から使用電力量を計算すると、約155kWh(4,800円÷31円)になります。
累積電気代は一度もリセットしていないので、入居してからの合計です。
| 項目 | 我が家 |
|---|---|
| 累積電気代(表示) | 約4,800円 |
| 期間 | 2025年8月~2026年10月(約1年2ヶ月) |
| 計算に使われた単価 | 31円/kWh(IHの初期設定) |
| 使った電力量の目安 | 約155kWh |
| 1ヶ月あたり | 約340円・約11kWh |
単純に1年分に換算すると、約133kWhです。家全体の年間消費量6,520kWh(2025年8月~2026年7月、太陽光モニタの値)と比べると、約2%にあたります。
あくまで目安ですが、家全体の電気使用量に占めるIHの割合は小さいことが分かりました。
家全体の電気代が気になる方は、平屋の電気代1年分の記録で月別の実績を紹介しています。
なお、31円は我が家が実際に支払っている電気の単価ではありません。我が家は市場連動型の電力会社と契約しており、昼間は太陽光で発電した電気も使っています。
そのため、実際に支払ったIHの電気代は、表示された金額とは異なります。
この表示は、IHの「ツール」→「設定」→「前回/累積電気代」で見られます。すぐ隣に「累積電気代リセット」があるので、確認するときは押し間違えないように注意してください。
3口IHの使い方と、IHまわりで使っているアイテム
3口を同時に使うことはない
我が家のIHは3口ですが、3つを同時に使うことはありません。多くても2つまでです。
後ろのIHは小さめの鍋向けで、鍋底が10~18cmのものに対応しています。我が家の料理では、2口あれば足りています。
取扱説明書によると、複数のIHやグリルを同時に使うと、火力が自動で抑えられることがあります。設定された「総消費電力」(出荷時は5,800W)を超えないようにするためです。
3口を同時に強火で使うことが多い家庭では、この点も知っておくとよさそうです。
シリコンマットと排気口カバー
IHまわりでは、次の2つのアイテムを使っています。
| もの | どこで買ったか | 使い方 |
|---|---|---|
| シリコンマット | カインズ | IHの円の上に敷いている |
| 排気口カバー | 山崎実業「tower 奥行伸縮排気口カバー」 | 天板の奥の排気口にかぶせている |
排気口カバーは、グリルの排気口にかぶせる金属製のカバーです。物が落ちるのを防ぎ、天板の奥もすっきり見せてくれます。
取扱説明書では、排気口も「こまめに」手入れする場所として紹介されていました。
IHの評判と我が家の使用感を比べた結果
IHを1年以上使ってみると、よく聞く評判のなかには、我が家にも当てはまるものと、そうでないものがありました。
他の施主さんのブログや知恵袋で見かけた声と、我が家で実際に使って感じたことを比べてみます。
| よく言われること | 我が家では |
|---|---|
| 掃除が楽 | 当てはまった。前の家のガスコンロと比べて、圧倒的に楽です |
| 火力が強い | 最大まで上げることはほとんどない |
| 火がないから、調理中も暑くない | 当てはまらなかった。料理をすれば暑くなる |
| オールメタルは多くの人に必要ない | 我が家はアルミ鍋を使っていない |
| ラクッキングリルが便利 | グラタンでは使う。魚は焼いていない |
火力は段階的に調整できる
「IHは火力が強い」という声もよく見かけます。IHは火力を段階的に調整できるため、我が家では料理に合わせて使い分けています。
最大まで上げることはほとんどなく、普段の料理なら、それより低い火力で足りています。
「暑くならない」は当てはまらなかった
ほかのブログでは「火がないから、調理中も暑くない」という声をよく見かけました。我が家では、これは当てはまりませんでした。
IHは炎が出ませんが、鍋やフライパンは熱くなります。煮物や炒め物をしていると、部屋全体が暑くなります。
「IHにすれば夏のキッチンが涼しくなる」と期待していると、思っていたのと違うと感じるかもしれません。
オールメタルIHを選ぶうえでの注意点
オールメタルIHを1年2ヶ月使ってみて、特に不満はありませんでした。ただ、選ぶ前に知っておきたい点が4つあります。
✗ アルミ鍋を使わないなら、オールメタルの機能にお金を払うことになる。
✗ アルミ鍋が使えるのは右のIHだけ(シングルの場合)。
✗ アルミ鍋は700g以上、フライパンは底の厚いものなど条件がある。
✗ グリルは魚の匂いが気になって、使う場面が限られる。
1つ目が、選ぶうえで最も注意したい点です。我が家は天板とグリル皿の掃除が楽になったので、差額を払ってよかったと思っています。一方、掃除のしやすさを重視しない方にとっては、78,000円は大きな出費です。
4つ目は、我が家の場合です。魚の匂いが気にならない方であれば、グリルを使う機会も増えると思います。
なお、価格は2025年8月に入居した我が家の契約時点のものです。仕様や価格は契約時期や地域によって異なるため、最新の内容は担当者に確認してください。
まとめ|オールメタルIHが向いている人
我が家はアルミ鍋を1年以上使っていませんが、オールメタルIHを選んでよかったと感じています。
- 差額:78,000円(税抜。税込85,800円)
- IHの累計電気代:約4,800円(31円/kWh換算)
アルミ鍋を使いたい方や、掃除の手間を減らしたい方なら、78,000円の差額を払っても選ぶ価値はあると思います。
オールメタルIHが向いている方と、慎重に検討したほうがよい方をまとめました。
◯ アルミ鍋や銅鍋をこれからも使いたい方。
◯ 大きな鍋やフライパンを並べて使いたい方。
◯ 天板やグリルの掃除を楽にしたい方。
✗ 手持ちの鍋がすべてIH対応で、掃除の手間も気にならない方。
✗ グリルをほとんど使う予定がない方。
私の場合、天板は布巾で拭くだけ、グリル皿は洗うだけで済むようになりました。
IH以外にも、我が家がキッチンまわりで採用したオプションとその金額を、一条工務店のオプションで採用してよかったものにまとめています。

アルミ鍋を使わないなら、標準のIHでも困らなさそうだね。

鍋だけで考えるならそうかもしれないね。
でも我が家は、天板をさっと拭くだけで済むのが助かっているよ。

オールメタルIHだと、掃除の手間が減るんだね。

そうなんだ。
掃除の手間に78,000円を払う価値があるか、考えてみるといいよ。
我が家では、天板もグリルも掃除の手間が減りました。アルミ鍋や銅鍋を使う予定がなくても、掃除の手間を減らしたいなら、検討する価値のあるオプションです。


