平屋の住み心地

一条工務店ハイドロテクトタイル|1年住んで汚れは水をかけるだけ

一条工務店ハイドロテクトタイル1年後の外壁のアイキャッチ
さーパパ

一条工務店の打ち合わせで外壁の話になったとき、ハイドロテクトタイルは「汚れが雨と紫外線で落ちるタイル」と説明されます。ただ、それが本当なのかは住んでみないと分かりません。

我が家は2025年8月に一条工務店グランスマートの平屋(25.5坪・静岡県)へ入居しました。1年経った今、外壁で手入れをしたのは軒下だけです。雨が当たる面は一度も洗っていません。コケも雨だれも出ていない状態です。

この記事では、1年後の外壁を写真で公開します。どこが汚れて、どこが汚れなかったのか。汚れた場所に何をしたのか。

検討中に読める記事は、ほとんどが契約前に書かれたものでした。実際に1年住んだ家の外壁がどうなっているかを、そのままお見せします。

結論|一条工務店のハイドロテクトタイルは、1年で汚れたのが軒下だけでした

1年住んで分かったのは、同じ家でも汚れが雨と紫外線で落ちない面があるということでした。

  • 雨が当たる面は、1年間一度も洗っていません。汚れ・コケ・雨だれは見つかっていません
  • 我が家で汚れたのは軒下だけ。タイルの面に、白っぽい土が点のように付きました
  • そこには年3回ほど水をかけています。ブラシも洗剤も使っていません
  • グランスマートでは標準仕様なので、追加費用は0円でした

我が家の条件はこうです。

項目内容
ハウスメーカー・商品一条工務店 グランスマート
階数・広さ平屋・延床約25.5坪
建築地静岡県(温暖な6地域)
外壁ハイドロテクトタイル・
入居2025年8月
撮影2026年8月(入居から1年)
一条工務店グランスマート平屋の外壁。入居1年後のハイドロテクトタイル

タイルは選べる中でいちばん濃い色にしました。濃い色は汚れが目立つと言われますが、その話は後半に書きます。

ハイドロテクトタイルの仕組み|紫外線で分解し、雨で流す

このタイルは、太陽の光に含まれる紫外線で汚れを分解し、雨で洗い流すという仕組みで汚れを落とします。

一条工務店の公式サイトによれば、TOTOの光触媒技術「ハイドロテクト」をタイルに組み合わせたもので、太陽がモップ、雨がホースの役割をするという説明がされています。吸水率は3.0%以下で、凍害にも強いとされています(一条工務店 公式サイト・2026年8月時点)。

ハイドロテクトタイルの汚れが落ちる3ステップの図。親水性の水膜、紫外線による分解、雨で洗い流す

ここで押さえておきたいのは、紫外線と雨の両方が要るという点です。どちらかが欠ければ、汚れは分解されても流れません。

雨が届く面は、何もしなくてもきれいなままです。一方で、雨が届かない軒下だけは汚れが残りました。雨で汚れが流れる仕組みが、同じ家の中でそのまま結果として表れました。

この先は、その差を実物の写真で紹介します。

汚れが流れる面と流れない面の図。紫外線が分解し雨が流す。軒下は雨が届かない

グランスマートは標準仕様|我が家の追加費用は0円でした

我が家はハイドロテクトタイルに1円も払っていません。

見積書を見返すと、採用したオプションは30項目で合計2,585,825円でした。その中に外壁タイルの項目はありません。建物工事費31,064,885円に含まれる標準仕様として入っています。

金額の中身は別の記事で公開しています。建物工事費の全項目は平屋25.5坪の総額3,106万円の内訳に、オプション30項目の単価は採用したオプション30項目の価格にまとめました。

このタイルを調べていると、坪あたり数千円から1万円強の追加費用がかかる前提で「元が取れるか」を論じている記事に行き当たります。グランスマートでは、その計算自体が要りませんでした。

ただし、ここは注意が必要です。担当者からは他のグレードでは別途費用がかかると聞きましたが、私が実際に払ったわけではないので、金額までは分かりません。

商品・契約時期・営業所によって扱いは変わります。我が家の見積書は2025年1月11日時点のものです。今どうなっているかは、必ず営業担当にご確認ください。

1年後の実物|雨が当たる面は一度も洗っていません

雨が当たる面には、入居してから何もしていません。洗剤も、ブラシも、水すら使わずに1年です。

それでもコケは生えず、雨だれの筋も出ていません。色が抜けたように見える場所もありませんでした。

一般的な外壁で汚れが出やすいのは窓の下です。サッシに当たった雨が流れ落ちて、黒い筋になることがあります。我が家の窓の下を見てみましたが、筋は見つかりませんでした。

窓まわりの外壁。窓の下に雨だれの筋が出ていない

北側や日陰になる面も確かめました。日当たりが悪いと効果が落ちるという話がありますが、1年時点では日の当たる面との差を感じません。10年後にどうなるかは分かりませんが、少なくとも今は同じように見えます。

タイルの浮き・剥がれ・欠けもありません。

汚れたのは軒下だけ|タイル面に土が点で付きます

汚れたのは軒下だけでした。軒があって、雨が壁まで届かない場所です。

我が家では、タイルの面に土が点のように付いていました。

近づいて見ると、白っぽい土がぽつぽつと乗っていました。タイル全体がくすんでいるわけではありません。付いている場所と付いていない場所が、はっきり分かれます。

理屈は分かりやすいと思います。軒下には雨が届かないので、風で飛んできた土が付いたまま残ります。紫外線が汚れを分解しても、流す側がなければそこに残り続けます。

この土汚れは、水をかけたら落ちました。こすらなくても流れたので、こびりついていたものではありません。付いていたのは玄関まわりの軒下です。雨さえ当たれば流れる汚れだと分かります。

つまり「汚れないタイル」ではなく、「雨が当たれば汚れが流れるタイル」というのが、1年住んだ実感に近いです。

水をかけたら落ちました|手入れは年3回ほどです

軒下の土汚れは、水をかけたら落ちました

使ったのはホースの水だけです。ブラシでこすっていませんし、洗剤も使っていません。かける前と、かけた直後を並べたのが次の図です。

軒下のタイルに水をかける前と後の比較図。タイル面の土が落ちている

頻度は年3回ほどです。定期的に決めているわけではなく、気づいたときにかけています。時間も数分で終わります。

正確に言えば、この外壁は「メンテナンスフリー」ではありません。雨が届かない場所は自分で流す必要があります。

ただ、外壁の手入れが年に数回、水をかけるだけで済んでいるのは事実です。塗り替えの心配をしていないという意味では、選んでよかったと感じています。

雨が当たらないタイルは、家のどこにあるか

これから建てる方に役立ちそうなのは、金額よりもどこが手入れの対象になるかだと思います。

我が家の1年で汚れたのは、すべて「屋根や庇が張り出していて、真上から雨が落ちてこない場所」でした。見つけ方は単純で、雨の日に外へ出て、壁が濡れていない場所を探せばいいだけです。

図面の段階なら、軒がどこまで出ているかを見ると見当がつきます。軒の下、バルコニーの下、玄関ポーチの周り。このあたりは雨が壁まで届きにくくなります。

逆に、雨が真正面から当たる面については、我が家は1年何もしていません。手入れが要る場所と要らない場所は、最初からはっきり分かれます。

よく言われるデメリットは、我が家に当てはまったか

ハイドロテクトタイルを調べると、いくつか気になる指摘が出てきます。1年住んだ我が家に当てはまったのか、ひとつずつ答えます。

よく言われること我が家では
初期費用がかかる(坪あたり数千円〜1万円強)グランスマートは標準。追加費用0円
色の種類が少なく、外観がかぶるそのとおり。見れば一条の家だと分かります
効果は日当たりと雨がかかる立地しだいまさにそのとおりでした。軒下だけ汚れました
メンテナンスフリーではないそのとおり。年3回ほど軒下に水をかけています
数年後にタイルが剥がれることがある1年時点で浮き・剥がれ・欠けなし
50年で数百万円お得になる1年では検証できません

いちばん当たっていたのは「効果は立地しだい」でした。ただ我が家の場合、立地というより同じ家の中で場所によって差が出たという形です。

外観がかぶる点も、そのとおりだと思います。街を歩いていて「これは一条の家だな」と分かる程度には特徴が出ます。そこを気にするかどうかは、好みの問題でしょう。

最後の「50年で数百万円」という試算は、まだ分かりません。1年しか住んでいないので確かめようがないからです。

よく言われるデメリット6つと、入居1年の我が家を突き合わせた対比表

タイルの色はブラックを選びました|濃い色は汚れが目立つのか

外壁タイルの色は・ブラックにしました。選べる中でいちばん濃い色です。

一条工務店の公式サイトによれば、ハイドロテクトタイルは7色から選べます。2色まで組み合わせられるので、貼り分けもできます。

選べる商品
ホワイト/ピンク/オレンジ/ブラウン/ブラック全商品
モルトベージュ/ミストグレーグラン・スマート/グラン・セゾンのみ

(出典: 一条工務店 公式サイト・2026年9月時点。商品・時期で変わるので、必ず営業担当にご確認ください)

我が家が選んだのはブラックです。

濃い色を選ぶときに気になるのが、汚れの見え方だと思います。1年経った実感を書くと、汚れは目立ちます。軒下の土が白い点に見えたのも、下地が黒いからです。同じ量の土でも、薄い色ならここまで分からなかったはずです。

ただ、目立つことがそのまま欠点になるとは思っていません。汚れはすぐ取れます。水をかければ落ちる程度の汚れなので、見つけて、流して、終わります。

むしろ気づきやすいぶん、手入れのタイミングを逃しません。汚れが分からないまま蓄積するより、早めに見つかるほうがメンテナンスしやすいとも感じています。

軒を深くすると、汚れる面積も増えます

1年住んで気づいたのは、軒の深さと外壁の汚れがつながっているということでした。

我が家は軒を標準のままにしています。一条工務店オプションの後悔という記事で「軒を延長しておけばよかった」と書いたくらいで、決して深い軒ではありません。それでも、軒下だけは汚れました。

ここから考えると、軒を延ばすほど雨が壁に届かない面積が増えることになります。このタイルは雨で汚れを流す仕組みなので、軒が深い家ほど、自分で流す範囲が広がる計算です。

これは「軒を延ばさないほうがいい」という話ではありません。軒には日射を遮る役割も、雨の吹き込みを防ぐ役割もあります。我が家がそこを後悔しているのも変わりません。

妻側から見上げた外壁と軒。軒が出ている範囲は雨がかかりにくい

ただ、外壁にハイドロテクトタイルを使うなら、軒を深くする判断には手入れの手間という別の面もついてくる、ということです。打ち合わせで軒の話が出たときに、この視点を持っておくと選びやすくなると思います。

メンテナンス費用|一条工務店は60年で約740万円安いと試算しています

以下は、我が家の実績ではありません。入居1年の我が家では、外壁のメンテナンスはまだ一度も行っていません。これは、一条工務店が公式サイトで公開している試算です。

一条工務店の試算では、60年間の外壁メンテナンス費用を次のように比較しています。

一条工務店(全面タイル貼り)一般住宅(サイディング貼り)
10年目0円約102万円
20年目0円約102万円
30年目約68万円約401万円
40年目0円約102万円
50年目0円約102万円
合計約68万円約809万円

差額は約740万円です。一条側でかかる約68万円は30年目の1回だけで、中身は足場費用とシーリングの打ち増し・打ち替えとされています。サイディング側は10年ごとに足場を組んで塗り替える前提です。

(出典: 一条工務店 公式サイト・2026年9月時点)

しかし私は「そのまま自分の家に当てはまる」とは考えていません。理由は3つあります。

  • 比較相手の「一般住宅」がどの仕様を指すのかは示されていません。サイディングにもグレードの幅があります
  • 60年先の足場代・人件費・塗料の価格は誰にも分かりません
  • タイルでもシーリングは劣化します。「メンテナンス費用ゼロ」ではなく「塗り替えが要らない」という話です

それでも、塗り替えの心配をしなくていいことは、実際に暮らしていて安心感があります。1年住んで、外壁の手入れが「軒下に年3回、水をかけるだけ」で済んでいるのは、この記事で書いてきたハイドロテクトタイルの大きなメリットです。

外壁以外の設備がいつまで保証されるかは、一条工務店のメンテナンス費用と保証内容にまとめています。

一条工務店の標準タイルと迷っている方へ

先に断っておくと、我が家は標準タイルを検討していません

グランスマートで進めていたので、標準がハイドロテクトタイルでした。そもそも比較していないので、「どちらが良いか」をこの記事で答えることはできません。

私が書けるのは、ハイドロテクトタイルを選んだ家が1年後にどうなっているかだけです。その一点については、写真も含めてすべてお伝えしています。

そのうえで、判断のときに見ておくとよさそうな点を挙げておきます。自分が建てる商品で、このタイルが標準なのか追加費用なのか。ここで話が大きく変わります。標準なら「元が取れるか」を考える必要がありませんが、追加費用なら金額と手間を天秤にかけることになります。

我が家は前者だったので、実のところ迷う場面がありませんでした。

まとめ|一条工務店のハイドロテクトタイルは必要か

一条工務店グランスマートの平屋(25.5坪・静岡県)に1年住んだ、外壁の記録です。

  • 雨が当たる面は1年間、一度も洗っていません。コケ・雨だれ・変色は出ていません
  • 汚れたのは軒下だけ。タイルの面に、白っぽい土が点のように付きます
  • そこは水をかけたら落ちました。ブラシも洗剤も使っていません
  • 手入れの頻度は年3回ほど。1回あたり数分です
  • 北側や日陰の面も確認しましたが、1年時点では日の当たる面と差を感じません
  • タイルの浮き・剥がれ・欠けはありません
  • グランスマートでは標準仕様のため、追加費用は0円でした
  • 色は黒。汚れは目立ちますが、すぐ取れます

「汚れないタイル」という言い方は、少し違うと思っています。正しくは「雨が当たれば汚れが流れるタイル」です。だからこそ、雨が届かない軒下だけが例外になりました。

これから建てる方に伝えたいのは、軒下やバルコニーの下など、雨がかからない場所が家のどこにあるかを見ておくことです。そこだけは自分で流すことになります。逆に言えば、それ以外は本当に何もしなくて済んでいます。

同じ家の1年の記録は、外壁だけではありません。平屋の電気代1年分も月別の実額で公開しています。

なお、この記事は2026年8月時点の状態です。1年ではまだ分からないことも多くあります。10年後・20年後にどうなるかは、住み続けてから改めて書きます。

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