一条工務店のデメリット10選|1年住んで分かった「本当だったこと」
一条工務店のデメリットを調べていて、どれが自分の家に当てはまるのか分からなくなっていませんか。検索すると、「間取りの自由度が低い」「坪単価が高い」といった一般的な話はたくさん出てきます。実際、こうした点は一条工務店のデメリットとしてよく挙げられています。
でも、そのデメリットを感じた人が、どんな家に住んでいるのかまでは分かりません。25.5坪の平屋なのか、40坪の2階建てなのか。家族構成や間取り、採用した設備が違えば、同じ「デメリット」でも感じ方は変わります。
そこで、上位に出てくる記事10本を読み、言及の多かったデメリット10個を我が家の1年と照らし合わせました。当てはまったのは6個です。 4個は当てはまっていません。
私は一条工務店のグランスマートで平屋を建て、2025年8月から住んでいます。25.5坪の2LDK、建物工事費は31,064,885円、太陽光は13.475kWです。この記事の判定は、すべてその実物と実額に基づいています。
当てはまらなかったものは、理由まで記載してます。読み終えるころには、10個のうちどれが自分の家でも当てはまりそうか見分けられるはずです。
一条工務店のデメリット10個のうち、当てはまったのは6個でした
一条工務店のデメリットとしてよく挙げられている10個を、我が家の1年と照らし合わせたところ、当てはまったのは6個でした。4個は当てはまっていません。
| よく言われるデメリット | 我が家では | 理由 |
|---|---|---|
| 坪単価が高い | ⭕ 当てはまる | 25.5坪で3,106万円 |
| オプション費用が膨らむ | ⭕ 当てはまる | 30項目で2,585,825円 |
| 値引きができない | ⭕ 当てはまる | 交渉の余地はなかった |
| 外観・内装が似てくる | ⭕ 当てはまる | 選べる範囲が狭い |
| 冬に乾燥する | ⭕ 当てはまる | 加湿器を1台買い足した |
| 床に傷がつきやすい | ⭕ 当てはまる | 子どもがいるため |
| 間取りの自由度が低い | ❌ 当てはまらなかった | 断られた記憶がない |
| 営業担当に当たり外れがある | ❌ 当てはまらなかった | 壁紙まで相談できた |
| 着工・引き渡しまでが長い | ❌ 当てはまらなかった | 約1年1ヶ月。打合せは5回 |
| 夏や中間期に暑い | ❌ 当てはまらなかった | エアコンは年2〜3回 |
10個の選び方も書いておきます。「一条工務店 デメリット」で検索して上位に出てくる記事を10本読み、言及している記事が多かった順に10個を選びました。 私が書きやすいものを選んだわけではありません。
なぜこう分かれたのか。理由は、デメリットの多くが「一条工務店だから」ではなく、「その家庭の条件だから」起きているからです。我が家は平屋で、共働きで、窓を開けない生活をしています。この条件に当てはまらない指摘は、我が家ではデメリットになりませんでした。
先に我が家の条件を書いておきます。
- 商品: 一条工務店 グランスマート
- 延床面積: 25.5坪(約84㎡)の平屋・2LDK
- 家族: 3人(私・妻・長女)
- 建築地: 静岡県(温暖な6地域)
- 入居: 2025年8月。この記事は1年経った時点の記録です。
- 空調: さらぽか空調(床暖房+床冷房)を24時間運転
- 熱源: オール電化(ガス契約なし)
- 太陽光13.475kW/蓄電池7.04kWh
仕様も価格も、契約時期・地域・営業所で変わります。以下は2025年8月に入居した我が家の場合として読んでください。

坪単価は高いです|25.5坪の平屋で総額3,106万円でした
坪単価が高いという指摘は、そのとおりでした。我が家の建物工事費は31,064,885円(税込)です。25.5坪で3,106万円。安いとは言えません。
坪単価にすると、こうなります。
| 何を分子にするか | 坪単価 |
|---|---|
| 建物総額 31,064,885円 ÷ 25.5坪 | 約122万円/坪 |
| 建物本体 20,743,380円 ÷ 25.5坪 | 約81万円/坪 |
同じ家でも41万円の差が出ます。ネット上で見かける「一条工務店は坪◯万円」という数字は、どちらを指しているのかが書かれていないことが多く、比較の役に立ちません。我が家の内訳は建物総額3,106万円の全内訳と坪単価が122万円か81万円か、何を含めるかで分けて考えた記事に分けて書いています。
さらに、この3,106万円には外構が入っていません。我が家は別に2,590,000円かかりました。内訳は外構259万円の全内訳にまとめています。
平屋は同じ延床面積でも屋根と基礎の面積が増えるので、坪単価は2階建てより上がります。25.5坪という小さめの家であることも、坪単価が高くなる要因でした。面積が小さいほど、玄関や水回りといった「1軒に必ず1つ必要なもの」の比重が大きくなるからです。
値上げについても触れておきます。担当の方からは、仮契約をした時点の価格で固定されると説明を受けました。坪単価だけでなく、オプション1つひとつの価格も、仮契約をした時点のもので据え置かれるという説明です。書面はもらっていないので、制度として言い切れるものではありません。
つまり、打ち合わせが何ヶ月続いても、その間の値上げは自分の見積もりに影響しません。逆に言えば、いつ仮契約をするかで、自分がどの価格表で建てるかが決まります。打ち合わせに時間がかかりそうな方ほど、この仕組みは知っておいたほうがよいと思います。
我が家には、初回の見積もり(2024年8月)と最終の見積もり(2025年1月)が残っています。この2枚を比べると、建物本体の㎡単価は 244,521円から243,210円へ、わずかに下がっていました。金額が増えたのは、施工面積が2.48㎡広がったからです。建物本体の金額は494,596円増えましたが、その中身は「単価が上がった分」ではなく「家が大きくなった分」でした。打ち合わせの途中で単価を上げられた事実はありませんでした。
見積もりは、敷地の条件でも増えました
もうひとつ、契約前に知っておくとよいことがあります。土地の条件によって、後から出てくる工事があります。
我が家では、最終の見積もりで残土処分費 276,000円と特別運搬費 60,000円が新しく載りました。合わせて336,000円です。どちらも初回の見積もりには存在しなかった項目で、敷地の状況が分かってから追加されました。
これは、土地が決まらないと確定しない費用があるということです。初回の見積もりを予算の上限として考えていると、土地が決まった後に追加の費用が発生して、予算を超える可能性があります。見積もり全体がどう変わったかは建物総額3,106万円の全内訳にまとめました。
逆に、初回から最終まで1円も動かなかった項目もあります。太陽光と蓄電池のパッケージ2,485,000円です。金額が一番大きい設備が、最初から最後まで同じでした。
2枚の見積もりを並べて分かったのは、金額が変わるのは「土地の状態で決まるもの」と「自分で足すもの」の2つだけということです。仮契約で価格が固定されるため、それ以外の金額は変わりません。
予算を組むときは、この2つに余裕を持たせておくと安心です。
オプション費用が増えました|30項目で2,585,825円
オプション費用が高くなるという指摘は、我が家でも同じです。我が家が採用したのは30項目・2,585,825円です。
どれくらい高くなったかというと、見積もりの比較がはっきり示しています。初回の見積もりでは1,125,400円でした。 それが最終的に2,585,825円になっています。打ち合わせを重ねる中で、倍以上に増えた計算です。
これは「一条工務店だから膨らんだ」というより、私たちがオプションを増やしていった結果です。標準仕様のままにしておけば、この258万円にはなっていません。何をどこまで足すかは施主が決められるので、高くなるかどうかは自分次第だと感じています。
とはいえ、258万円という数字は打ち合わせの最中には実感しづらいものでした。1つ数万円の項目を積み上げていくと、気づいたときにはこの金額になっています。金額の全明細と、採用してよかった5つはおすすめオプションの記事にまとめました。
逆に、検討してやめたものもあります。床のUVコーティング、網戸、造作洗面台、宅配ボックスなど7つです。やめた理由と、1年住んでその判断をどう思っているかはオプションの後悔をまとめた記事に書いています。やめて正解だったものと、やめて後悔したものの両方があります。

値引きができないのは不満でしたが、今は信頼に変わっています
一条工務店では値引き交渉ができません。これは事実で、我が家も例外ではありませんでした。
契約前は、かなり身構えた部分です。他社では値引きの話が当たり前のように出てくるのに、こちらでは交渉の余地がない。当時は不満でした。
ただ、家が建って1年が経った今は、受け止め方が変わっています。値引きがないということは、同じ仕様なら誰が買っても同じ金額だということです。適正な価格でやっているのだと考えるようになってから、私はむしろ信頼できるようになりました。
逆の状況を想像すると分かりやすいかもしれません。交渉が上手い人だけ100万円安くなる会社だったら、私は「自分は損をしたのではないか」と考え続けたはずです。人によって割引額が違うほうが、私には嫌でした。
もちろん、これは私の感じ方です。交渉して安くする過程そのものに納得感を持つ方もいるはずです。その場合は、値引きがないことは最後まで不満として残ると思います。
仮契約のときに支払うお金があります
契約まわりで、もう1つ知っておいたほうがよいことがありました。本契約の前に「仮契約」があり、そのときにお金を預けます。
我が家も支払いました。金額は100万円です。担当の方からは、やめた場合には戻ってくると説明を受けています。ただし契約書の文言は「仮契約金からそれまでにかかった費用を差し引いた残額」で、全額と書かれているわけではありません。
ただし、これは私が受けた説明であって、制度としてこうだと言い切れるものではありません。金額も条件も、契約時期や営業所で変わる可能性があります。 検討している方は、必ず自分の担当の方に直接確認してください。仮契約の中身は一条工務店の仮契約|契約後、土地探しから始めた1年1ヶ月の全記録にまとめました。100万円がどう扱われるのか、預り金80万円がいくら戻ってきたのかまで書いています。

一条工務店で建てると外観と内装は、どうしても似てしまいます
一条工務店の家は、街で見かけると分かります。我が家も、その1軒です。
外壁はハイドロテクトタイルの黒を選びました。グランスマートの標準仕様で、選べる色の中から決めています。タイル自体には満足していて、1年後の状態はハイドロテクトタイルの1年後を撮った記事に写真つきでお伝えしてます。汚れの落ち方は期待どおりです。
それでも、外観の個性という点では選択の幅が狭いと感じます。選べる範囲の中で組み合わせを決めていく形なので、一条工務店で建てた家同士は、どうしても似た外観になります。
内装も同じでした。我が家は建具を白で統一しています。これは部屋を広く見せるために自分たちで選んだことですが、選択肢そのものが多いわけではありません。壁紙は担当の方に何度も相談に乗ってもらい、納得のいくところまで考えました。それでも「他所では見ない家にしたい」という方向の希望は、一条工務店では叶えにくいと思います。
ここは価値観が分かれるところです。私たちは性能を優先したので、外観が似ることは受け入れました。一方で、デザインを最優先に考える方にとっては、気になるポイントになると思います。
間取りをどう決めたかは平屋25.5坪2LDKの間取りの記事にまとめています。
冬は乾燥します|加湿器を1台買い足しました
住んでから冬の乾燥もデメリットだと感じました。
我が家はさらぽか空調を採用しました。夏の除湿は快適そのものなのですが、冬の加湿機能はありません。 一条工務店には「うるケア」という加湿ができる設備がありますが、さらぽかとは併用できず、我が家は選べませんでした(2025年8月の契約時点です)。併用できるなら付けていたと思います。
併用できない理由は、構造上むずかしいと説明を受けています。仕様変更でいずれ解決するという話ではありませんでした。つまり、さらぽかを選ぶなら加湿は自分で用意する前提で計画するのが確実です。
そこで、リビング用に加湿器を1台買いました。使うのは冬だけです。
正直なところ、加湿器は必須だと考えています。1台では足りていないのが実情で、寝るときはリビングの加湿器を寝室まで運んでいます。 毎晩のことなので、寝室にもう1台あったほうが良いかもしれません。これから建てる方は、加湿器を置く場所とコンセントまで、あらかじめ考えておくことをおすすめします。
冬の室温そのものには不満がありません。床暖房を11月から4月まで24時間動かしていて、真冬でも寒いと感じる場面はありませんでした。冬の電気代は月8,898円です。設定温度と月別の内訳は床暖房の電気代の記事に書いています。快適さの代わりに乾燥が来る、という理解が近いと思います。

床には傷がついてます|子どもが大きくなったら直すつもりです
一条工務店のモクリアという床材は傷がつきやすい、という声があります。我が家の床にも傷はついています。
しかし、他の床材と比べたことがないので、モクリアが傷つきやすいのかどうかを判断できません。分かっているのは、小さな子どもがいる家では、どんな床でも傷はつくということだけです。
我が家の方針は決まっていて、長女が大きくなったら、床は全部直すつもりです。今の時期に傷を気にして生活を制限するより、そのほうが納得できると考えました。
これから建てる方に伝えたいのは、床材の性能を心配するより、傷がついたときにどうするかを先に決めておくほうが気が楽になるということです。直す前提なら、多少の傷は気にせず暮らしたほうが、我が家には合っていました。
補足すると、我が家は床のUVコーティングを検討して、やめています。保証の扱いを確認したうえでの判断でした。理由はオプションの後悔をまとめた記事に書いています。傷を防ぐためにお金をかけるのか、傷がついたら後で直すのか。どちらを選ぶかを先に決めておくと、床の傷を必要以上に気にせずに済みます。
一条工務店のデメリットと言われて、当てはまらなかった4つ
ここからは、上位でよく挙げられますが、我が家では起きなかったものを書きます。当てはまらなかった理由までお伝えしますので、自分の家に当てはまるかどうかを判断してください。
1. 間取りの自由度(一条ルール)で困った記憶がありません
最も多く挙げられているのが「一条ルールがあって間取りの自由度が低い」という指摘です。我が家では、これを感じませんでした。
打ち合わせで希望を断られた記憶がありません。窓を4箇所減らしたいという要望も、LDKを19帖にして上部を勾配天井にしたいという要望も通っています。
理由を考えると、私たちの希望が構造の制約とぶつからなかったからだと思います。平屋なので上階を支える必要がなく、間取りも2LDKとシンプルでした。吹き抜けや大開口を強く希望していたら、違う結果になっていたはずです。
このあたりは、家の形や希望する間取りによって、感じ方が大きく変わるところだと思います。
2. 営業担当は話しやすい方でした
「営業担当の当たり外れが激しい」も、よく見かける指摘です。我が家の担当の方は話しやすく、困ったことはありませんでした。壁紙のような細かい部分まで、何度も相談に乗ってもらっています。
設計士からの提案が少ないという声もありますが、こちらも我が家では感じませんでした。
ただ、これは我が家1件の話です。 私は他の営業所も、他の担当者も知りません。「一条工務店の担当者は当たりが多い」と一般化するつもりはありません。担当者との相性は会社ではなく人の問題なので、合わないと感じたら早めに言ったほうがよい、というのが私の考えです。
3. 引き渡しまで約1年1ヶ月かかりましたが、待たされた感覚はありません
仮契約から引き渡しまで、我が家は約1年1ヶ月かかりました。長く感じるかもしれません。それでも、待たされたという感覚はありませんでした。
内訳を書きます。仮契約をしたのが2024年7月28日で、土地が決まったのが2024年9月です。平屋はある程度の広さの土地が必要で、探すのに少し時間がかかりました。一条工務店の都合ではなく、私たちの側の事情です。土地探しの苦労は平屋で後悔したことの記事に詳しく書きました。
設計の打ち合わせは、2024年10月12日から12月13日までの全5回でした。1回あたり3時間、最後の「最終仕様確認」だけ4時間で、合計16時間程度です。スケジュール表には間隔の目安として10日から14日おきと書かれていましたが、実際は初回から2回目までだけ3週間あき、あとは13日から14日おきでした。その間に壁紙を選んだり照明の計画を考えたりする必要があります。すべてWEB打ち合わせだったので、展示場へ通う必要はありませんでした。
「打ち合わせが多すぎて判断が鈍った」という声も見かけますが、我が家の設計打ち合わせは2ヶ月で終わっています。そのあと2025年1月に最終の見積もりが出て、引き渡しは8月でした。打ち合わせスケジュール表の案内では9月だったので、その案内より1ヶ月早く終わったことになります。
着工までの待ち時間については、契約している方が多い時期は伸びると聞いています。ただしこれは人から聞いた話で、我が家が実際にそこまで待たされたとは感じていません。

4. エアコンを使ったのは、特別に暑い日と鍋をした日だけ
「一条工務店の家は夏や中間期に暑い」「さらぽかは真夏に間に合わない」という指摘があります。我が家では、当てはまりませんでした。
エアコンを動かしたのは、1年で2〜3回です。よほど暑い日と、夏に鍋をした日でした。床冷房だけでは暑いと感じる場面もありましたが、エアコンを使えば問題ありませんでした。
一方で、それ以外の日は床冷房の24時間運転だけで足りました。「少し暑いな」という程度なら、サーキュレーターを回すだけで収まります。さらぽかを採用したので全室に付いていました(2025年8月の契約時点の仕様です)。
床冷房を24時間動かした夏の電気代は、月平均1,360円でした。エアコンを我慢して安く済ませたのではなく、動かしっぱなしでこの金額です。 夏の実測はさらぽかの電気代の記事にまとめています。「暑い日がゼロ」ではなく「年に2〜3回」という規模感で受け取ってもらうのが正確です。
「電気代が高い」という指摘も見かけますが、我が家の年間電気代は54,038円、月平均4,503円でした。我が家の電気代の内訳や使い方については、一条工務店の電気代は高いのかにまとめています。
すべての指摘が我が家に当てはまったわけではありませんが、住んでみて良かったと感じている点もあります。1年住んで実感した8つのメリットは、平屋のメリット8選にまとめました。
上位記事が書いていない、住んでから気づいたこと
ここまでは、よく挙げられている指摘に答えてきました。ここからは逆に、あまり書かれていないのに我が家では起きたことを5つ書きます。
高気密でも、玄関の扉から虫は入ってきます
「高気密高断熱だから虫が入らない」という説明を、よく見かけました。我が家では、玄関の扉から入ってきます。
考えてみれば当たり前で、人が出入りする場所は開くからです。気密性能は隙間の話であって、開けた扉の話ではありません。虫の侵入をゼロにできると期待していると、住み始めてから拍子抜けすると思います。
ただ、窓を開けない生活をしているので、入ってくる経路は玄関にほぼ限られています。 そこは高気密の効果を感じている部分です。
テレビの音と長女の声は、家中で聞こえます
平屋なので、音は響きやすいです。リビングのテレビの音も、長女の声も、家のどこにいても聞こえます。
これは平屋を選んだ時点でわかっていたことなので、後悔とまでは思っていません。ただ、在宅勤務で静かな部屋が必要な方には向いていません。我が家は共働きで日中の在宅がほとんどないため、問題にはなりませんでした。
石油ファンヒーターは使えません
石油ファンヒーターは使わないよう説明を受けています。灯油を燃やすと湿気と一酸化炭素が出るので、高気密の家とは相性が悪いためです。
これは制約ですが、我が家では困っていません。床暖房だけで冬は暖かく、追加の暖房を使う場面がなかったからです。冬の電気代は月8,898円で、年間ならすと月4,503円に収まっています。
軒が短いことで、室温には困っていません
「軒や庇が短いので日差しを防げず、室温の調整が難しい」という指摘があります。室温という点では、我が家は困りませんでした。 窓そのものの断熱性能が高く、日差しが入っても室内が暑くなる感覚がないからです。
ただし、軒については別の後悔があります。もっと延ばしておけばよかったと、夏になってから思いました。軒が伸びれば日陰も伸びて、窓から入る光も、外に出たときの体感も変わります。打ち合わせの時点では、軒の長さを気にしたことすらありませんでした。
つまり「軒が短いと室温が上がる」は我が家に当てはまらず、「軒は延ばしておくと快適」は当てはまった、という結果です。同じ設備でも、何を基準にするかで評価が変わります。 詳しくはオプションの後悔をまとめた記事に書きました。
網戸と出窓は、そもそも付けていません
「網戸から虫が入る」「網戸が枠から外れる」という指摘があります。我が家は網戸を採用していません。 さらぽかで24時間換気をしているので、窓を開ける生活をしていないからです。使わないものに費用をかけない、という判断でした。
同じ理由で、出窓も付けていません。 「出窓の部分にも床暖房の費用がかかる」という指摘を見かけますが、我が家には該当しませんでした。
こうして並べてみると、設備の指摘の多くは「その設備を選んだ家の話」だと分かります。 自分が選ぶ構成に置き換えて読むことが大事だと思います。

壁紙を無償で直してもらいました|アフター対応の実感
「アフター保証の期間が短い」「内容が弱い」という指摘があります。ネット上ではよく見かける論点です。
我が家の1年で言えば、この不満はありませんでした。 壁紙に不具合が出たときに、無償で直してもらっています。連絡してから対応までの流れで困ったこともありません。
保証の内容そのものについて、私は評価できる立場にありません。まだ1年しか住んでいないからです。 10年後、20年後にどうなるかは分かりませんし、我が家の1件の対応をもって「一条工務店のアフターは手厚い」と言うつもりもありません。
書けるのは、入居1年の時点で、実際に無償で直してもらった実例が1つあるということだけです。これから建てる方には、口コミの評価より保証書に書いてある年数と範囲を自分で確認することをおすすめします。
火災保険も同じです。提携で案内されたものをそのまま契約せず、補償の中身を1つずつ確認して、別の会社に乗り換えて年41,793円下げています。保証も保険も、まずは書類を確認することが大切です。我が家の場合、太陽光は10年、蓄電システムは15年の保証がついています。太陽光と蓄電池を採用してよかったかどうかは、太陽光+蓄電池で元が取れるか検証した記事にまとめました。
1年では判断できなかったこと
デメリットを調べていると出てくるのに、我が家では答えを出せなかったこともあります。
- 将来のメンテナンス費用: 入居1年では何も交換していません。床暖房や換気設備の更新費用がいくらになるかは、経験していないので書けません。公式に公開されている保証の年数と、30年保証が延長される条件だけは一条工務店のメンテナンス費用と保証内容にまとめました。
- 施工品質のばらつき: 他社で建てたことがないので、比べられません。
- 他社の設備を入れると割高になるか: 我が家はキッチンも洗面も一条工務店のものを採用しました。他社製品を入れていないので分かりません。
- 固定資産税: 太陽光を載せている分が評価に乗るという理解ですが、納税通知書の実額をまだ記事にできていません。
- 標準仕様が過剰かどうか: 「使わない設備の費用まで坪単価に含まれている」という指摘があります。我が家は標準仕様を持て余していると感じたことがなく、判断できませんでした。

一条工務店で後悔する人と、満足する人の違い
ここまで10個を検証してきて、後悔するかどうかを分けるのは性能と自由度のどちらを優先するかだと感じました。
一条工務店の家は、断熱・気密・太陽光という性能面を優先した家です。我が家の性能評価書には、次の数値が載っています。
| 項目 | 我が家 | 基準 |
|---|---|---|
| UA値(外皮平均熱貫流率) | 0.17 | 省エネ基準0.87/誘導基準0.60 |
| ηAC値(冷房期の日射熱取得率) | 0.7 | 2.8 |
| BELS評価 | 星5つ | — |
| 断熱性能 | 等級7(最高) | — |
その代わりに削られたのが、外観の個性と間取りの自由度でした。これに納得できるかどうかで、一条工務店が合うかどうかは変わってくると思います。
後悔しやすいと思う人
- 外観や内装のデザインを最優先にしたい方 — 選べる範囲が狭く、一条工務店の家はどうしても似た印象になりやすいです。1年住んで我が家の外観を見慣れてきた今でも、この点は感じます。
- 初期費用をできるだけ抑えたい方 — 我が家は25.5坪で3,106万円でした。光熱費まで含めた総額で考えないと、契約時点では高く見えます。
- 値引き交渉で少しでも安くしたい方 — 交渉の余地がないため、値引き交渉そのものを重視する方には不満が残ると思います。
- 吹き抜けや大開口を強く希望する方 — 我が家は要望が構造とぶつからなかったので困りませんでしたが、ここを譲れない方は事前に確認したほうが確実です。
満足しやすいと思う人
- 光熱費まで含めた総額で考える方 — 我が家の電気代は年54,038円、売電は年149,700円で、差し引くと年間で95,662円のプラスでした。
- 家の中の温度差が苦手な方 — 床暖房と床冷房を24時間動かしているので、部屋ごとの寒暖差がありません。
- 価格交渉そのものが煩わしい方 — 誰が買っても同じ金額という仕組みは、私にとっては安心材料でした。
- 設備を自分で選ぶ自信がない方 — 標準仕様の水準が高いので、迷う場面が少なくて済みます。
他のハウスメーカーと比べたうえで一条工務店を選んだ経緯は、住友林業・積水ハウスなど4社の展示場を見て決めた理由に書いています。
ここで、唯一割引につながる制度を紹介しておきます。一条工務店には紹介制度があり、展示場に行く前に登録しないと対象になりません。 制度の中身は紹介制度をまとめた記事にまとめました。この制度は検討の初期にしか使えないため、これから展示場へ行く方は、先に確認しておくことをおすすめします。
なお、私は建築士でもハウスメーカーの社員でもありません。ここに書いたのは、実際に建てて1年住んだ1人の施主の判断です。最終的にどう決めるかは、ご自身で複数社を比べたうえで判断してください。

まとめ|デメリットは、知っていれば選べます
一条工務店のデメリットとしてよく挙げられる10個を、平屋25.5坪に1年住んだ我が家で検証しました。
- 当てはまったのは6個でした。坪単価が高い/オプション費用が膨らむ/値引きができない/外観と内装が似てくる/冬に乾燥する/床に傷がつく。
- 当てはまらなかったのは4個です。間取りの自由度、営業担当の当たり外れ、引き渡しまでの期間、そして夏の暑さです。理由は、平屋だったこと、希望が構造上の制約と重ならなかったこと、そして仮契約から引き渡しまでが約1年1ヶ月で、設計の打ち合わせは全5回・2ヶ月で終わったことです。
- 上位の記事に出てこないのに我が家で起きたのは、玄関から虫が入ること、平屋なので音が家中に届くことの2つです。
- 値引きができないことは、当時は不満でした。今は、誰が買っても同じ金額であることを信頼できる材料だと考えています。
デメリットの多くは「一条工務店だから」ではなく、「その家庭の条件だから」起きていました。自分の家の条件に当てはめて読めば、それが許容できるものなのか、契約前に判断できます。
金額・仕様は契約時期・地域・営業所によって変わります。この記事は2025年8月に入居した我が家の場合の記録です。検討される際は、必ず最新の情報をご自身で確認してください。
