一条工務店の太陽光+蓄電池248万円|1年の売電は149,700円
一条工務店で太陽光発電を採用するか、迷っていませんか。
多くの施主が採用しているとはいえ、約250万円かかるとなると、本当に元が取れるのか気になりますよね。

太陽光発電って高いけど、採用して後悔しないかな?

約250万円もかかるから、本当に元が取れるのか気になるよね。 我が家の実際のデータをもとに、どれくらいで回収できそうか紹介するね。
我が家では、2025年8月から2026年7月までの1年間で16,635kWhを発電しました。売電額は149,700円、電気代は54,038円で、95,662円のプラスです。
床暖房を24時間稼働させた2月も、売電額が電気代を上回りました。
この記事では、我が家の実測データをもとに、太陽光と蓄電池のセット価格2,485,000円を何年で回収できるのかを検証します。
- 太陽光発電の費用を回収するまでの年数
- 1年間の発電量・売電額・自家消費の実測値
- 2025年10月から変わった売電単価
読み終えるころには、自分の家なら何年で回収できそうかを計算できるようになります。
【年間効果約30万円】回収年数は7.6〜9.0年の試算
我が家の太陽光発電と蓄電池の導入費用は、2,485,000円です。売電額と自家消費による電気代の節約を合わせると、年間の効果は約27.7万〜32.8万円と試算できます。
単純計算では、回収年数は約7.6〜9.0年になります。自家消費の評価方法は、回収年数の見出しにある表でまとめました。
売電額だけで計算すると、年間149,700円が10年間続いても、合計は約150万円です。導入費用の2,485,000円には足りません。
一方、我が家では1年間に5,081kWhを自家消費しています。この分の節約も含めると、売電額だけで計算した約16.6年の半分程度で回収できる計算です。


一条工務店の太陽光+蓄電池は2,485,000円
設備の容量や電気の使い方によって、太陽光発電と蓄電池の回収年数は変わります。まずは、我が家の設備と導入費用を紹介します。
| 項目 | 我が家の仕様 |
|---|---|
| 太陽光パネル | 13.475kW(屋根一体型) |
| 蓄電池 | 7.04kWh |
| パワーコンディショナ | 定格9.9kW(ハイブリッド型) |
| パッケージ型番 | EKH9.9-HR70 |
| 売電単価 | 15円/kWh・買取10年(FIT 10kW未満区分) |
| 価格 | 2,485,000円(太陽光と蓄電池のセット) |
太陽光パネルの容量は13.475kWで、契約時に一条工務店から提案された、搭載可能な最大容量でした。
平屋は、同じ延床面積の2階建てより屋根面積を確保しやすいといわれます。我が家は平屋しか建てていないので、2階建てと比べたわけではありません。
我が家では、一条工務店オリジナルの屋根一体型太陽光パネルを採用しました。下の写真は一条工務店の公式サイトから引用したもので、左が屋根一体型、右が一般的な後載せタイプです。
我が家では、一条工務店オリジナルの屋根一体型太陽光パネルを採用しました。下の写真は一条工務店の公式サイトから引用したもので、上が屋根一体型、下が一般的な後載せタイプです。


屋根一体型は、太陽光パネルが屋根材の役割も果たすつくりです。一条工務店の公式サイトでは、屋根全体に隙間なく設置できるため、大容量の太陽光パネルを載せられると紹介されています。
見積書では「太陽光発電システム」という項目で計上されていましたが、実際には太陽光パネルと蓄電池がセットになったパッケージです。費用の内訳が分かれていないため、それぞれの価格は分かりません。
そのため、この記事では太陽光と蓄電池を分けず、セット価格の2,485,000円をもとに回収年数を計算します。
建物工事費全体の内訳については、建物総額3,106万円の内訳を公開した記事で紹介しています。
【年間発電量】16,635kWhの実測データ
2025年8月から2026年7月までの1年間で、発電量は合計16,635kWhでした。月平均では1,386kWhです。
| 年月 | 発電量 |
|---|---|
| 2025年8月 | 1,651 kWh |
| 2025年9月 | 1,396 kWh |
| 2025年10月 | 956 kWh |
| 2025年11月 | 1,166 kWh |
| 2025年12月 | 1,107 kWh |
| 2026年1月 | 1,444 kWh |
| 2026年2月 | 1,270 kWh |
| 2026年3月 | 1,515 kWh |
| 2026年4月 | 1,465 kWh |
| 2026年5月 | 1,756 kWh |
| 2026年6月 | 1,324 kWh |
| 2026年7月 | 1,585 kWh |
| 合計 | 16,635 kWh |
最も発電量が多かったのは5月の1,756kWhでした。8月は1,651kWh、7月は1,585kWhと、真夏も5月に近い発電量でした。
気温が高いと太陽光パネルの発電効率は下がりますが、我が家では7月も十分な発電量がありました。
一方、最も少なかったのは10月の956kWhです。6月も1,324kWhと、5月より432kWh少なくなりました。梅雨や秋雨の時期は、日照時間が短くなり、発電量も少なくなりました。
冬は12月が1,107kWh、1月が1,444kWhでした。我が家は雪がほとんど降らない地域なので、積雪による発電量の低下はほとんどありません。


売電14.9万円、電気代5.4万円|収支+9.6万円
2025年8月から2026年7月までの1年間で、売電額は149,700円、電気代は54,038円。収支は95,662円のプラスでした。
| 年月 | 電気代 | 売電額 | 収支 |
|---|---|---|---|
| 2025年8月 | 3,734円 | 4,845円 | +1,111円 |
| 2025年9月 | 6,973円 | 16,605円 | +9,632円 |
| 2025年10月 | 3,065円 | 10,980円 | +7,915円 |
| 2025年11月 | 2,713円 | 8,610円 | +5,897円 |
| 2025年12月 | 6,662円 | 10,650円 | +3,988円 |
| 2026年1月 | 9,442円 | 10,410円 | +968円 |
| 2026年2月 | 10,589円 | 11,400円 | +811円 |
| 2026年3月 | 4,088円 | 13,620円 | +9,532円 |
| 2026年4月 | 2,691円 | 15,060円 | +12,369円 |
| 2026年5月 | 191円 | 19,080円 | +18,889円 |
| 2026年6月 | 845円 | 16,980円 | +16,135円 |
| 2026年7月 | 3,045円 | 11,460円 | +8,415円 |
| 12ヶ月合計 | 54,038円 | 149,700円 | +95,662円 |
12ヶ月すべてで、売電額が電気代を上回りました。床暖房を24時間動かしていた2月も、電気代10,589円に対して売電額は11,400円で、811円のプラスでした。
ただし、結果を見る際には3つの点に注意が必要です。
- 2025年8月は月の途中から売電を始めました。電気代も売電額も、1ヶ月分すべての金額ではありません。
- 電気代には、電力プランの変更と、エコキュートを日中に沸き上げる運用の効果も含まれます。太陽光と蓄電池だけの効果ではありません。
- 発電量・売電量(kWh)は太陽光モニタの月区切り、電気代・売電額(円)は電力会社の検針月で集計しています。
そのため、売電額を売電量で割っても、売電単価の15円/kWhとは一致しません。単価を逆算せず、それぞれの表の数値をご覧ください。
電気代を抑えるために実践した工夫は、電気代を節約するためにやったことの記事で紹介しています。
ここまで見てきたのは、売電額と電気代です。太陽光と蓄電池の回収年数を考えるには、自家消費した電気の価値も重要になります。
導入費用の回収には自家消費も重要
1年間の発電量16,635kWhのうち、電力会社に売ったのは11,029kWhで、全体の約66%でした。残りは、我が家で自家消費しています。
家全体の消費量は6,520kWh。そのうち、電力会社から買った電気は1,439kWhです。残りの5,081kWhは、自家発電した電気でまかなえました。消費量の約78%にあたります。
| 項目 | 年間 |
|---|---|
| 発電量 | 16,635 kWh |
| 売電量 | 11,029 kWh |
| 消費量(家全体) | 6,520 kWh |
| うち買電量 | 1,439 kWh |
| うち自家消費 | 5,081 kWh |
| 蓄電池への充電量 | 2,453 kWh |
自家消費を支えているのは蓄電池
自家消費を支えているのが蓄電池です。我が家では、1日あたり平均約6.7kWhを充電しています。
蓄電池の定格容量は7.04kWhですが、実際に使える初期実効容量は6.2kWhです。貯めた電気を家で使うと、再び充電できるようになるため、1日の合計充電量は実効容量を上回る日が多くなっています。
昼間に余った電気を蓄電池に貯めて、夕方以降に使えることも、電力会社からの買電を年間1,439kWhに抑えられた理由のひとつです。


回収年数は自家消費の評価単価で変わる
太陽光と蓄電池の年間効果は、売電額と自家消費した電気の価値を合計して考えます。
売電額は年間149,700円でした。一方、自家消費した5,081kWhは、電気の単価によって変わります。我が家は30分ごとに単価が変わる市場連動型プランのため、評価単価を25円・30円・35円/kWhの3パターンで試算しました。
| 自家消費の評価単価 | 自家消費の価値 | 売電+自家消費 | 2,485,000円の回収 |
|---|---|---|---|
| 25円/kWh | 127,025円 | 276,725円 | 約9.0年 |
| 30円/kWh | 152,430円 | 302,130円 | 約8.2年 |
| 35円/kWh | 177,835円 | 327,535円 | 約7.6年 |
30円/kWhで試算すると、回収年数は約8.2年。売電単価15円/kWhの国の固定価格買取制度(FIT)の買取期間10年以内に収まる計算です。
ただし、25円・30円・35円/kWhは試算上の仮定であり、我が家の自家消費単価の実績ではありません。実際の回収年数は、電気料金や発電量などによって変わります。


一条工務店で今から建てる人の売電単価は二段階
ここまでの計算は、2025年8月に売電を始めた我が家の条件によるものです。これから建てる方は、売電単価が異なります。
2025年10月から「初期投資支援スキーム」が始まり、住宅用太陽光のFIT買取価格は二段階になりました。最初の4年間は単価を高くし、太陽光への初期投資を回収しやすくする仕組みです。
| 我が家(2025年度・連系2025年8月) | 2026年度に連系する場合 | |
| 1〜4年目 | 15円/kWh | 24円/kWh |
| 5〜10年目 | 15円/kWh | 8.3円/kWh |
| 買取期間 | 10年 | 10年 |
我が家の年間売電量11,029kWhが10年間続くと仮定して、それぞれの単価で売電額を試算しました。
- 我が家(15円×10年):約1,654,000円
- 2026年度(24円×4年+8.3円×6年):約1,608,000円
この条件では、10年間の売電額に大きな差はありません。
5年目以降は売るより自家消費がお得
2026年度に連系する場合、5年目以降のFIT買取単価は8.3円/kWhです。電力会社から買う電気の単価より安いため、売るより自家消費したほうが経済的なメリットは大きくなります。
発電した電気をできるだけ自宅で使う運用は、これから家を建てる方にとって、さらに重要になりそうです。
蓄電池本体だけの費用対効果を実測データで検証
太陽光発電と蓄電池では、蓄電池の費用対効果を不安に感じる方も多いようです。
蓄電池本体の購入額はセット価格のため分かりませんが、充電量をもとに、電気代の節約効果を試算してみます。
我が家の蓄電池は、1年間で2,453kWhを充電しました。蓄電池がなければ売っていた電気を夕方以降に使うことで、電力会社から買う電気を減らせました。
売電単価15円、買電単価30円として計算すると、効果は次のとおりです。
- 買電を減らせた金額:2,453kWh × 30円 = 73,590円
- 売電額が減った金額:2,453kWh × 15円 = 36,795円
- 差し引きの効果:年間約36,795円
15年間で約55万円の効果が見込めます。ただし、充放電のロスを考慮していないため、実際の効果は約55万円を下回るはずです。
一方、蓄電池の価値は節約効果だけではありません。停電時にどのように役立ったのかは、実際の体験をもとに紹介します。
太陽光は10年・蓄電池は15年|保証の内容と注意点
太陽光発電と蓄電池の費用を回収するまでに、故障する可能性も気になります。そこで、我が家の保証書と一条工務店の公開情報を確認しました。
| 対象 | 保証期間 | 出典 |
|---|---|---|
| 太陽光パネル | 10年 | 一条工務店「主な商品の保証期間」 |
| 蓄電システム(ハイブリッドパワコン・蓄電ユニット) | 15年 | 蓄電システム保証書(開始2025年8月1日) |
費用回収の目安は7.6〜9.0年なので、回収前に保証期間が切れることはありません。ただし、保証終了後は交換費用がかかる可能性があります。
また、15年保証があっても、すべての故障や費用が保証されるわけではありません。保証書を読んで分かった注意点は3つです。
✗ 蓄電池の容量保証は「定格容量の60%未満に低下した場合」です。7.04kWhの60%は約4.2kWh。つまり容量が70%まで落ちても保証の対象になりません。15年保証とは「15年間性能が保たれる保証」ではありません。
✗ 自己負担になる費用が明記されています。点検・清掃の費用、指定工事店以外で修理した費用、蓄電池の回収・処分・リサイクルにかかる費用、そして設備が使えなかった間の電気代。処分費用が自分持ちである点は、回収の計算に入れておいたほうがよさそうです。
✗ 無償で修理や交換を受けても、保証期間は延びません。交換した部品が新しくても、期限は最初の保証書に書かれた日付のままです。
太陽光と蓄電池以外の設備の保証期間は、一条工務店のメンテナンス費用と保証内容にまとめています。
停電時に蓄電池が使える時間と自動切替の仕組み
台風の夜に、一度だけ停電がありましたが、すぐに電気が使えるようになりました。我が家の切替盤は自動タイプなので、手動で切り替える必要はありません。
蓄電池があれば、停電中も家中のコンセントで最大5.5kVAまで電気を使えます。蓄電池の実効容量は6.2kWhで、定格出力で使い続けると約65分が目安です。
一方、我が家の1年間の実測値をもとに計算すると、使える時間は冬で約5時間半、年間平均で約8時間でした。
切替盤には自動タイプと手動タイプがあります。手動タイプは、停電時に自分で切り替え操作をしないと、蓄電池の電気を使えません。
停電時の蓄電池の動きや、使える家電については、自動切替の蓄電池を実際に試した結果で詳しく紹介しています。


太陽光と蓄電池は元が取れる?1年の実測データで検証
太陽光と蓄電池は元が取れないという意見もあります。1年間暮らした我が家の実測データをもとに、実際の発電量や売電額、蓄電池の効果をまとめました。
| よく言われること | 我が家の1年 |
|---|---|
| 売電単価が下がったので元は取れない | 15円でも売電は年149,700円。自家消費5,081kWhの価値を足して回収を考える |
| 蓄電池は高すぎて元が取れない | セット価格のため単体では計算できない。働いた量は年2,453kWhで、効果は年およそ36,795円 |
| 思ったほど発電しない | 年16,635kWh。ただしパワコン定格9.9kWを超えた分は電気になっていない |
| メンテナンス費用で消える | 回収の目安7.6〜9.0年は保証期間内 |
| 停電時は結局使えない | 家中のコンセントが最大5.5kVAで使える。ただし実効容量6.2kWh・フル出力で65分 |
| 元が取れるのは大容量を載せられる人だけ | 13.475kWだからこの結果になった面はある。屋根が狭ければ同じにはならない |
同じ一条工務店でも、屋根の広さや載せられる容量によって、発電量や回収ペースは変わります。
一条工務店の太陽光で注意しておきたいこと
太陽光のメリットだけでなく、導入前に知っておきたい注意点も紹介します。
FIT終了後は売電単価が下がる
我が家の売電単価は15円/kWhで、FIT期間は10年間です。終了後も売電できますが、買取単価は下がります。
11年目以降の売電額は、今より少なくなることを想定して回収年数を計算してください。
実測データは1年分だけです
今後の発電量の変化や、長期間使った場合の収支はまだ分かりません。
蓄電池の価格と処分費用に注意
今回の回収年数には、蓄電池の処分費用を含めていません。
また、太陽光と蓄電池のセット価格2,485,000円は、2025年に入居した我が家の金額です。価格や仕様は契約時期・地域・営業所によって異なるため、最新の見積書で確認してください。
太陽光と蓄電池の導入効果が出やすい家・出にくい家
1年間の実測結果から、太陽光と蓄電池の導入効果が出やすい家と、導入効果が出にくい家をまとめました。
◯ 大容量を載せられる家:我が家は平屋の広い屋根を生かし、13.475kWを搭載しました。
◯ 発電した電気を自家消費できる家:我が家では、年間の電気使用量の約78%を太陽光でまかなえました。
◯ 停電への備えを重視する家:蓄電池があれば、停電時も家中のコンセントを最大5.5kVAで使えます。
✗ 屋根が狭く、搭載容量が限られる家:発電量が少なくなり、費用回収のペースも変わります。
✗ 売電額だけで元を取りたい家:我が家の売電額は年間約15万円。10年間でも単純計算で約150万円です。
まとめ|太陽光と蓄電池の回収は7.6〜9.0年が目安
我が家の太陽光13.475kWと蓄電池7.04kWhの導入費用は、2,485,000円です。自家消費を含めると7.6〜9.0年で回収できる見込みです。
- 発電量:16,635kWh
- 売電額:149,700円
- 自家消費量:5,081kWh(電気使用量の約78%)
共働きで日中は不在でも、蓄電池や日中の沸き上げを活用し、家で使う電気の大半を太陽光でまかなえました。
電気を買う量を減らせたことも、太陽光と蓄電池の導入費用の回収につながります。
月ごとの電気代と売電額は、平屋の電気代1年分の記録で紹介しています。

私が計画している家なら、太陽光と蓄電池の費用を回収できそう。
太陽光と蓄電池、付けてみようかな!

いいと思うよ!
発電量や電気の使い方も考えて、検討してみてね。
太陽光と蓄電池を載せるか迷ったら、売電額だけでなく、家で使う電気をどれだけまかなえるかも考えてみてください。


