平屋の住み心地

一条工務店の平屋25.5坪のメリット8選|1年住んで分かったこと

一条工務店の平屋25.5坪のメリット8選。1年間の収支は+95,662円
さーパパ

平屋にするか2階建てにするかで迷って「平屋 メリット」と調べると、広さや動線の話ばかりが出てきます。それも大事なのですが、実際にどれくらい得なのか、金額で示された情報はなかなか見つかりません。私も契約前は、そこが分からないままでした。

先に結論を書きます。一条工務店の平屋に1年住んで一番驚いたメリットは、暮らしやすさよりも数字のほうでした。1年間の電気代と売電額の差は+95,662円、断熱性能を示すUA値は0.17、そして階段はありません。

私は一条工務店のグランスマートで25.5坪の平屋を建て、2025年8月から住んでいます。建物工事費は31,064,885円、屋根に載せた太陽光は13.475kWでした。手元には12ヶ月分の電気代の請求と売電の入金記録、そして第三者評価機関が出したBELS評価書があります。

この記事では、その実数値をすべてお伝えします。読み終えたときには、平屋にした場合の光熱費や性能がどのくらいになるのかをイメージでき、2階建てと比べて判断できるようになるはずです。

一条工務店の平屋のメリットは、暮らしと性能です

1年住んで分かったのは、平屋の価値は間取りの快適さだけではなく、光熱費や性能です。

理由は2つあります。ひとつは、平屋は同じ延床面積でも屋根が広く、太陽光を大きく載せられること。もうひとつは、階段室という上下の空気の通り道が最初から無いため、家の中の温度差が生まれにくいことです。

我が家で実際に確かめたメリットを、先に紹介します。

メリット我が家の数字
階段が無い25.5坪・2LDK・上下移動ゼロ
屋根が広い太陽光 13.475kW/蓄電池 7.04kWh
光熱費年間 電気代54,038円 − 売電149,700円 = +95,662円
冷暖房床冷房 月平均1,360円/床暖房の冬 月8,898円
断熱UA値 0.17(断熱等性能等級7・BELS星5つ)
気密一条工務店は全棟で気密測定を実施
家事動線洗濯物を干して、畳まずに隣のクローゼットへ
掃除ロボット掃除機1台で家中

数字はすべて我が家の実測です。ここから1つずつ、どういう条件でそうなったのかを書いていきます。

一条工務店の平屋のメリット8つを実数値で並べた一覧

メリット①:階段が無い。これが平屋を選んだ一番の理由でした

私が平屋にした一番の理由は、広さでも見た目でもなく、階段が無いことでした。

階段は形が複雑で掃除がしにくく、そのうえ家の中でも特に危ない場所のひとつです。加えて、洗濯物を抱えて、毎日上り下りすることになります。この2つの負担を最初からなくせることが、平屋を選んだ大きな理由でした。

住んでみて、想像以上だったのは掃除のほうです。我が家はロボット掃除機を1台だけ使っていて、それで家中の掃除が終わります。段差も階段もないので、走れない場所がありません。

ロボット掃除機の基地をどこに置くかは、間取りを決めるときに先に決めています。充電ステーションは常時電源が必要なので、後から置き場所を探すと生活動線の邪魔になりがちです。

もうひとつ、掃除を楽にしてくれたのが、壁下地補強のオプション(2,500円)です。これで壁掛けテレビにでき、テレビ台も不要になりました。

床に物を置かないほど、ロボット掃除機は走りやすくなります。

なお「老後が楽そう」という点については、私はまだその年齢に達していません。今そう思っているというだけです。

平屋を選んだ経緯そのものは平屋25.5坪の坪単価を公開した記事にも書いていますので、費用との兼ね合いはそちらもどうぞ。

メリット②:屋根が広いから、太陽光を13.475kW載せられました

平屋の最大のメリットは、同じ延床面積なら屋根がおよそ2倍取れることだと思っています。

2階建ては、延床面積を上下に分けるので屋根の面積はおよそ半分になります。平屋は延床とほぼ同じだけ屋根があります。太陽光パネルを載せる面積が2倍近く違ってきます。

我が家が載せた太陽光は13.475kWです。これは、我が家が契約した時点で一条工務店で載せられる最大容量でした。

FITの区分は「10kW未満」で、売電単価は15円/kWh、買取期間は10年間です。蓄電池は7.04kWhを採用しました。

なお、売電単価15円は、2025年度に系統連系した我が家の条件です。2026年度は1〜4年目が24円、5〜10年目が8.3円という二段階の買取価格です(2026年9月時点)。売電額が変わると、太陽光で戻ってくる金額も変わってきます。太陽光+蓄電池は元が取れるかを検証した記事もあわせてご覧ください。

項目我が家
太陽光パネル13.475kW
蓄電池7.04kWh
売電単価・期間15円/kWh・10年
太陽光+蓄電池パッケージ2,485,000円

金額の2,485,000円は太陽光と蓄電池のセット価格です。一条工務店の見積書でも内訳が分かれていないため、「太陽光は1kWあたりいくら」という計算はできません。

25.5坪の平屋という条件で13.475kWですから、2階建てで同じ25.5坪だったら、ここまでは載らなかったはずです。屋根の広さが、そのまま10年分の売電額の差になります。

なお仕様も価格も契約時期・地域・営業所によって変わります。ここに書いたのは2025年8月に入居した我が家の場合です。

同じ延床面積での平屋と2階建ての屋根面積の違い。平屋は太陽光13.475kW

メリット③:1年間の電気代と売電の差は、+95,662円でした

12ヶ月の実績で、売電額が電気代を95,662円上回りました。

理由は前の見出しのとおりで、屋根に載せられた量が多く、日中の余った電気を売れているからです。月別に全部お伝えします。

年月電気代売電額収支
2025年8月3,734円4,845円+1,111円
2025年9月6,973円16,605円+9,632円
2025年10月3,065円10,980円+7,915円
2025年11月2,713円8,610円+5,897円
2025年12月6,662円10,650円+3,988円
2026年1月9,442円10,410円+968円
2026年2月10,589円11,400円+811円
2026年3月4,088円13,620円+9,532円
2026年4月2,691円15,060円+12,369円
2026年5月191円19,080円+18,889円
2026年6月845円16,980円+16,135円
2026年7月3,045円11,460円+8,415円
合計54,038円149,700円+95,662円

電気代の月平均は4,503円、売電の月平均は12,475円です。赤字の月は1年を通して1ヶ月もありませんでした。最も安かったのは2026年5月の191円で、最も高かったのが2026年2月の10,589円になります。

電力の自給率は約78%でした。1年間で家全体が使った電気は6,520kWh、そのうち電力会社から買ったのは1,439kWh。残りの5,081kWhは、自分の家で発電した電気でまかなっています。

ただしこの結果は家の性能だけのものではありません。前提となる条件を書いておきます。

  • 静岡県の温暖な6地域・オール電化(ガス契約なし)
  • 夫婦と長女の3人家族、共働きで日中の在宅はほぼなし
  • 電力会社はリボンエナジー「リボングリーン」(市場連動型・基本料金0円・燃料費調整額0円)
  • 節電は「N式」を実践(考案者はInstagramの「なあたン」さん)
  • 2025年8月は入居月のため部分月

月別の内訳と使い方の詳細は平屋の電気代を1年分公開した記事にまとめてあります。料金プランは改定が頻繁なので、契約前に公式サイトで最新の条件を確認してください(2026年8月時点の情報です)。

12ヶ月の電気代と売電額を月別に並べた棒グラフ。年間の差は+95,662円

メリット④:家中の温度が均一。床冷房は月平均1,360円でした

平屋には、上下の温度差が構造的に発生しません。

2階建てでよく聞く「夏は2階が暑い」という現象は、暖かい空気が上階に集まりやすいことも一因です。平屋にはそもそも上階がないので、こうした温度差が生まれにくくなります。

我が家はさらぽか空調を入れていて、床暖房を11〜4月、床冷房を5〜9月、いずれも24時間つけっぱなしで運転しています。その実額がこちらです。

期間電気代
夏3ヶ月(5・6・7月/床冷房24時間)4,081円(月平均 1,360円
冬3ヶ月(12・1・2月/床暖房24時間)26,693円(月平均 8,898円

冬は夏のおよそ6.5倍かかります。ただし冬の3ヶ月も売電額が32,460円あったので、収支としては黒字でした。

さらぽかのデシカント式空調換気ユニット「DKI-181」は、定格消費電力は換気90W・除湿490W・保湿270Wと銘板に書かれていました。この機械が24時間動き続けて、上の金額に収まっています。

床冷房のいいところは、風が体に当たらないことでした。エアコンの風が苦手な人には向いていると感じます。一方で、これは温暖な6地域という条件があっての話です。寒冷地では同じような結果にはならないと思うので、その点は考慮してください。

内訳はさらぽかの電気代を公開した記事床暖房の電気代と設定温度の記事にそれぞれ書いています。

メリット⑤:断熱性能はUA値0.17。第三者評価で最高の等級7でした

我が家のUA値は0.17で、断熱等性能等級は最高の7でした。

平屋は外気に触れる面(外皮)の面積が2階建てより増えるので、断熱の面では本来不利になります。それでもこの数値が出たのは、家そのものの性能によるものです。

以下はすべてBELS評価書(第三者評価機関が2025年5月29日に評価)の記載です。

項目我が家省エネ基準誘導基準
UA値(外皮平均熱貫流率)0.170.870.60
ηAC値(冷房期平均日射熱取得率)0.72.82.8

UA値は小さいほど熱が逃げにくいことを示します。0.17は、断熱等性能等級7の基準である0.26を下回っている数値です。

評価書にはほかにも記載がありました。BELSは星5つ、ZEH水準を達成し、ネット・ゼロ・エネルギーも達成しています。一次エネルギー消費量は設計値32.7GJ/年に対して基準値が95.5GJ/年で、削減率は再生可能エネルギーを含めない場合で59%、含めた場合で254%でした。

我が家の見積書(2025年1月)では、この等級7へのグレードアップは「断熱王キャンペーン」の対象で、金額欄は空欄でした。つまり追加費用は0円です。

一条工務店ではキャンペーンが常に何かしらありますが、内容は定期的に変わります。商品グレード・契約時期・営業所によっても扱いが違うので、検討中の商品で何が対象になっているかを営業担当に確認してください。

前の見出しで書いた「床冷房が月平均1,360円」という結果も、この断熱性能があってこそのものです。断熱性能は、そのまま光熱費にも影響します。

メリット⑥:一条工務店は全棟で気密測定をしています

一条工務店は、すべての家で気密測定を実施したうえで引き渡しています。

気密測定は他社では任意実施の場合も多く、全棟で測定していることには、実際の気密性能を確認できるという意味があります。断熱性能がどれだけ高くても、隙間があれば空気は出入りしてしまうからです。

一条工務店の公式サイトによると、住まいのC値の平均実測値は0.59cm²/m²。国の次世代省エネルギー基準の5.0cm²/m²と比べて、約8倍の気密性とされています。専用の機械ですべての家を測定し、自社基準をクリアしていることを確認したうえで引き渡しているとのことです(一条工務店 公式サイト・高気密構造/2026年8月時点)。

ひとつ補足しておくと、メリット⑤で触れたBELSの評価書に、気密の数値は載っていません。BELSで評価されるのは断熱性能や一次エネルギー消費量で、気密性能は評価項目に含まれていないからです。

つまり、BELSのような第三者評価の書類を見ても、その家の気密性能がどの程度なのかは分かりません。だからこそ、ハウスメーカーが全棟で気密測定を行っているかどうかは、気密性能を確認するうえでのポイントになります。

メリット⑦:回れる動線で、洗濯物を畳まずにしまえます

平屋の回遊動線は、家事で行ったり来たりする距離を減らしてくれます。

上下の移動がないぶん、動線の設計を平面だけで完結できます。我が家も、行き止まりがなく、家の中を一周できる動線にしたので家事が快適です。

我が家で一番効果を感じているのは洗濯です。ランドリールームで干して、畳まずにそのまま隣のウォークインクローゼットへ入れられる配置にしました。共働きで日中は誰も家にいないため、最初から部屋干しを前提にしています。「干す・取り込む・しまう」のうち、たたむ工程と運ぶ距離がなくなりました。

回遊動線には弱点もあります。どこからでも入れるということは、来客のときに生活感が見えてしまうということです。そこはランドリールームに鍵をかけられるようにして塞ぎました。洗濯物を見られる心配がありません。

玄関には大きめのシューズクロークを付けています。狙いは花粉で、上着をここで脱げば家の中に持ち込まずに済みます。我が家はさらぽかを入れていて、窓を開けずに生活しているので、外から持ち込むものを玄関で止められることに大きなメリットを感じています。他には、ヘルメットや収納ボックス、そして先ほどのロボット掃除機の基地を入れています。

一方で、ランドリールームには失敗もありました。広さは足りたのに、シーツを洗う日は物干し竿の本数が足りません。この件を含めた後悔は平屋で後悔したこと3つの記事に分けて書いています。

どこからどこへ回れるのかは、平屋25.5坪の間取りを公開した記事の動線図で確認できます。

ランドリールームで干して畳まずに隣のクローゼットへしまう家事動線

メリット⑧:25.5坪の2LDKでも、狭いと感じたことはありません

25.5坪・2LDKの平屋に3人で1年住んで、狭いと感じた場面はありませんでした。

理由は、限られた面積をどう使うかを決めたうえで、視覚的に広く見せる工夫をしたからです。部屋の内訳はこうなっています。

部屋広さ
LDK19帖(上部が勾配天井)
主寝室6.67帖
洋室4.83帖

25.5坪=約84㎡という広さだけを見ると小さめの部類です。それでも狭く感じない理由を3つに整理します。

①LDKを広くとりました

25.5坪のうち19帖をLDKに割り当てました。家族が一日で一番長くいる場所を広くし、さらに上部を勾配天井にしています。天井が高い分だけ体積が増えるので、床面積以上に広く感じられました。

平屋は屋根の形をそのまま室内に取りいれることができるので、勾配天井との相性がいいです。2階建てでは2階の床があるため、1階で同じように屋根まで天井を上げることはできません。 勾配天井にかかった費用と1年住んだ感想は勾配天井330,000円の記録に書いています。

②建具を白で統一した

床とキッチンを暗い色で選びました。そのままだと圧迫感が出ると考えて、扉や引き戸などの建具は白で統一しています。暗い面と明るい面を分けたことで、面積を変えずに抜け感が出せました。

色の選び方は好みの問題として片付けられがちですが、我が家は「床を暗くしたから建具を白にする」という順番で決めています。

③窓を4箇所減らした

図面の段階で、窓を4箇所減らしました。 減らせる限界まで減らしています。設計士さんから「これ以上は減らせません」と言われて止まりました。住宅の居室には外から光を取り入れるための開口部を一定以上設けなければならない基準があり、そこに引っかかるという説明でした。

窓を減らすと暗くなるのではと心配していましたが、1年住んで暗いと感じた部屋はありません。むしろ効果が出たのは掃除のほうでした。窓が少なければ、拭く面積もサッシの溝も減ります。

平屋は外周が長く、2階建てより窓を設けられる場所が多くなります。だからこそ、どこに窓を付けるかを意識して決めることが重要でした。

25.5坪を広く感じさせた工夫

3つの工夫よりも、前の見出しで書いた回れる動線のほうが効果を感じました。1年住んでみて、行き止まりがないだけで、同じ面積でも体感する窮屈さがかなり違うと感じています。

一方で、面積の配分には後悔もあります。主寝室のクローゼットを作りすぎました。壁付けのクローゼットが2つ並んでいるのですが、1つ分がまるごと空いたままです。もし戻れるなら、そこを削ってLDKをもう少し広げたいと思っています。

ただし、これは3人家族・25.5坪・平屋という我が家の条件での話です。家族の人数や持ち物の量が違えば、必要な収納も変わります。

25.5坪2LDKの面積配分。LDK19帖・主寝室6.67帖・洋室4.83帖と広く見せた3つの工夫

よく言われる平屋のメリットと、我が家の1年を比べます

平屋のメリットとしてよく挙がる項目を、我が家で当てはまったかどうかで比べました。

当てはまらなかったもの、まだ判断できないものも、お伝えします。

よく言われること我が家では(1年住んで)
掃除が楽⭕ ロボット掃除機1台で家中。階段が無いのが大きい
家族の気配が分かる⭕ ただし生活音も届く。長女の声もテレビの音も聞こえる
冷暖房が効きやすい⭕ 床冷房は月平均1,360円。上下の温度差が出ない
窓を減らすと暗くなる✕ 4箇所減らしても暗いと感じた部屋はない
玄関が寒い✕ 土間に床暖房は入っていないが寒くない(温暖な6地域)
バリアフリーで老後が楽△ まだ経験していない。今そう思っている段階
メンテナンス費が安い△ 1年では判断できない
地震に強い△ 我が家は大きな地震を経験していないので書けない

「家族の気配が分かる」は、裏を返せば音も届くということでした。個室にいても長女の声もテレビの音も聞こえます。これを良いと取るか気になると取るかは、家族の生活時間帯によって変わりそうです。

△を付けた3つは、書けるようになったら追記します。

平屋にはデメリットもあります|土地・建物価格・固定資産税

ここまでメリットを書いてきましたが、平屋には確実にデメリットもあります。

一番きつかったのは、住んでからではなく土地探しでした。平屋は同じ延床面積でも1階の面積が2倍必要なので、ある程度大きな土地が要ります。駅前は区画が小さめに整理されていることが多く、広い土地を求めると予算的にも厳しくなりました。土地が決まらないと間取りも決まらないので、我が家もここで時間を使ってしまいました。

建物の価格も上がる方向にあります。同じ延床面積でも、基礎と屋根の面積が2階建てより増えるためです。我が家の実額はこうなりました。

項目金額
建物工事費 総額31,064,885円(税込)
建物本体工事20,743,380円
坪単価(総額ベース)約122万円/坪
坪単価(本体のみ)約81万円/坪
外構工事2,590,000円

坪単価は、どこまでの金額を含めるかで81万円にも122万円にもなります。どこまで含めた金額なのかを明示しないと、単純な比較はできません。詳しくは坪単価は122万円か81万円かを検証した記事建物総額3,106万円の内訳を公開した記事にまとめています。

建物工事費にも坪単価にも入っていない出費もあります。火災保険料がそうです。我が家が実際に払った保険料と、乗り換えで戻ってきた返戻金は一条工務店の火災保険をどう選んだかの記事にまとめました。

固定資産税については、平屋のほうが上がる事が多いです。ただし評価額は地域や仕様で変わるため、設計士や営業担当に確認してください。

住んでからの後悔は3つあって、それは平屋で後悔したこと3つの記事に分けました。良い面だけを見て決めないほうがいいと思います。

ここまでは、平屋という選択によるデメリットです。一方で、一条工務店そのものについてよく挙げられるデメリットもあります。一条工務店のデメリット10個を検証した記事で詳しく書いています。よく挙げられる10個のうち、我が家に当てはまったのは6個でした。

平屋のメリットを最大化するために、図面の段階で見ておくこと

この記事に書いたメリットのほとんどは、図面の段階でほぼ決まっていました。

住んでから取り入れられることはほとんどありません。我が家がやってよかったこと、やっておけばよかったことを4つにまとめます。

屋根の形と向きを先に見る。 載せられる太陽光の容量がここで決まり、それが10年分の売電額になります。我が家は13.475kWでしたが、屋根の形が違えばもっと少なかったはずです。間取りを詰める前に、屋根に何kW載るのかを聞いておくといいと思います。

ロボット掃除機の基地を設計段階で決める。 充電ステーションは常時電源が必要で、後から場所を探すと必ず生活動線のどこかを邪魔します。我が家はシューズクロークに置きました。

物干し竿は本数で数える。 広さだけで考えると失敗します。我が家はランドリールームを大きめに作って安心してしまい、シーツを洗う日に本数が足りませんでした。洗面所にも1本入れておけばよかったと思っています。

図面の前段階でいうと、順番でしか取り返せないものが1つあります。一条工務店の紹介制度は展示場へ行く前に登録した方だけが対象で、行ったあとでは受け取れません。特典の中身は一条工務店の紹介制度をまとめた記事に書きました。

土地の条件は建物より先に決める。 平屋は土地の大きさと形に強く縛られます。間取りの検討より先に、その土地に平屋が入るのかを確認しておくほうが早いです。

まとめ:一条工務店の平屋のメリットを数字で振り返る

1年住んで確かめられたことを、もう一度並べます。

  • 階段が無い — ロボット掃除機1台で家中が終わる。洗濯物の上下移動もゼロ。
  • 屋根が広い — 太陽光13.475kW・蓄電池7.04kWh。2階建てなら屋根はおよそ半分。
  • 光熱費 — 1年間で電気代54,038円に対し売電149,700円。差は+95,662円で、赤字の月は無し。
  • 自給率 — 家で使った電気の約78%を自分の家で発電した電気でまかなった。
  • 冷暖房 — 床冷房は月平均1,360円、床暖房の冬は月8,898円。上下の温度差が出ない。
  • 断熱UA値0.17・断熱等性能等級7・BELS星5つ・一次エネルギー削減率254%。
  • 気密 — 一条工務店は全棟で気密測定を実施(公式の平均実測値0.59cm²/m²)。
  • 家事動線 — 干して畳まずに隣のクローゼットへ。ランドリールームには鍵つき。
  • 広さ — 25.5坪2LDKでも狭くない。LDK19帖+勾配天井・白い建具・窓を4箇所削減。

そのうえでデメリットもあります。土地探しが大変で、建物価格は上がる方向に働き、固定資産税も同じ方向です。

ここに挙げた金額と性能値は、静岡県の温暖な6地域・オール電化・共働き3人家族という条件での実測になります。仕様や価格は契約時期・地域・営業所によって変わりますので、ここに書いたのは2025年8月に入居した我が家の場合として読んでください。

平屋にするかどうかで迷っているなら、屋根に何kW載るかを先に聞いてみることをおすすめします。

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