一条工務店の床冷房は暑い?平屋に1年住んで夏を越した実感
一条工務店の床冷房だけで、本当に夏を越せるのか。エアコンを何台入れておくべきか決められず、打ち合わせで止まっていませんか。
我が家の結果を先に書きます。エアコンを動かしたのは年に2〜3回だけでした。あとは床冷房を24時間つけたままにしていただけです。
私は2025年8月から、一条工務店グランスマートの平屋25.5坪に住んでいます。この記事では、5月から9月までの床冷房の設定温度を月ごとにまとめました。何度に設定して、いつ入れて、いつ止めたのか。結露防止運転は出たのか。1年使って不満に感じたことは何か。
読み終えるころには、自分の家でも床冷房だけで過ごせそうか、エアコンを何台用意しておけば安心か、その目安が見えてくると思います。我が家で実際に暑いと感じた場面も、お伝えしています。
結論|一条工務店の床冷房だけで、平屋の夏は越せました
エアコンに頼ったのは、数えるほどでした。それ以外の日は、床冷房を24時間動かして過ごせました。
床冷房だけで越せた理由は3つあると考えています。
- 設定温度を最低21度まで下げたこと
- デシカント式の換気で、夏でも湿度が40%ほどに抑えられたこと
- 平屋なので、部屋ごとの効き方に差が出にくかったこと
夏の3ヶ月(5月・6月・7月)の電気代は合計4,081円、月平均にすると1,360円でした。集計期間は、1年分の電気代をまとめた2025年8月〜2026年7月です。金額の内訳や冬との比較はさらぽかの電気代を1年分公開した記事に書いています。
ただし、これは我が家の条件での結果です。静岡県の温暖な6地域に建てた25.5坪の平屋で、家族は3人。共働きで日中はほとんど在宅していません。同じ設備でも地域や間取りが違えば結果は変わります(2025年8月入居時点の話です)。

我が家の床冷房の設定温度|5月26度から7月の21度まで
最初に迷うのが設定温度だと思います。我が家が2026年に使った設定を、月ごとにまとめました。
| 月 | 設定温度 |
|---|---|
| 5月 | 26度 |
| 6月 | 24度 |
| 7月 | 21度 |
| 8月 | 22度 |
| 9月 | 26度 |
月が変わるタイミングで、設定温度を2〜3度ずつ下げています。床冷房は室温がゆっくり変化するため、最初から低い温度にするのではなく、高めの設定から少しずつ下げていく使い方にしました。結果的に、電気代を抑えることにもつながります。
上げるときも同じです。夏の終わりに26度まで戻したときは、一度に4度動かしたのではなく、8月末と9月初めに2度ずつ、2回に分けて設定温度を上げました。
設定温度は室温ではありません
ここは誤解されやすいところです。床冷房の設定温度は部屋の温度ではなく、床下を回る水の温度です。21度に設定しても、部屋が21度まで下がるという意味ではありません。
21度にしていた7月でも、家の中で寒いと感じることはほとんどありませんでした。数字だけを見て「21度は下げすぎ」と判断しないほうがいいと思います。
床そのものは冷たくなります。ただし素足でひやりと刺さるような冷たさではありません。床下を回る水の温度が低すぎないためで、足元がつらいと感じたことはありません。この感覚についてはさらぽかの電気代の記事にも書きました。
8月に22度へ戻した理由は2つあります
表を見ると、7月に21度まで下げたあと8月は22度に上げています。理由は2つ。
ひとつは、21度が我が家には寒すぎたこと。特に朝方の冷えを感じるようになりました。もうひとつは、8月に雨で涼しい日が続いたことです。外が涼しいのに床を冷やし続ける必要はないと考えて、1度だけ戻しました。
ここは我が家の体感の話で、気象の記録と照らし合わせて確かめたものではありません。その年の天気によって変わる部分だと思います。
一条工務店の床冷房はいつから?我が家は5月上旬から9月中旬まで
5月上旬に床冷房へ切り替えて、2026年9月中旬に止めました。その間はずっと24時間運転でした。
早めに床冷房を動かすほうがいいと考えています
これは床暖房のときと同じ考え方です。冬の床暖房も、寒くなってから慌てて動かすのではなく、11月のうちに低い温度で点け始めています。詳しくは床暖房の電気代と月別の設定温度をまとめた記事に書きました。
床冷房も同じで、暑くなってから入れたのでは間に合いません。5月のうちに26度という高めの設定で動かし始めて、家全体をゆっくり冷やしていきます。
じわじわ冷えるので、暑くなってからでは遅いのです
我が家で感じた弱点は、立ち上がりの遅さでした。エアコンのように、スイッチを入れて数分で涼しくなることはありません。
「床冷房は効かない」という声を見かけます。ただ我が家の実感としては、効かないのではなく間に合っていない場面があるのだろうと思っています。先回りして動かしておけば、真夏に慌てることはありませんでした。

「床冷房は暑い」と言われますが、我が家で暑いと感じた場面
床冷房を調べていると「暑い」「冷えない」という声を聞きます。1年住んだ我が家で実際に暑いと感じた場面は、かなり限られていました。
料理をするとキッチンだけ熱くなります
はっきり温度差を感じるのはキッチンです。コンロを使っている間、その周りだけ明らかに熱くなります。
これは床冷房の性能というより、熱源が部屋の中にあるためだと思います。料理が終わればしばらくして元に戻りました。
よほど暑い日と、夏に鍋をしたときはエアコンを使いました
年に2〜3回だけエアコンを動かしたのは、よほど暑い日と、夏に鍋をしたときでした。しかも2時間ほどで涼しくなるので、そこで切ってしまいます。
「少し暑いな」と思う程度なら、サーキュレーターを回すだけで大丈夫です。我が家はさらぽかを採用したので全室に付いてきました(2025年8月契約時点の仕様です)。暑いと感じた部屋だけ回す使い方をしています。
平屋なので、部屋ごとの効きの差は感じません
「寝室だけ暑い」「2階が冷えない」という話も見かけます。我が家では部屋ごとの差は感じませんでした。
平屋で階をまたがないため、暖かい空気が上へ逃げていく構造そのものがないからだと思います。2階建ての方には、そのまま当てはまらない可能性があります。平屋そのものの温度差については平屋のメリットをまとめた記事にも書きました。
床冷房を効かせるためにしていること|窓とハニカムシェード
日射をどう遮るかで効き方が変わる、という指摘があります。我が家がしているのは次の2つだけです。
夏に窓を開けることはありません
床冷房を動かしている間、我が家は窓を開けません。もともとアパートに住んでいた頃から、ほとんど開けない生活でした。
換気はロスガードが24時間動いているので、窓を開けなくても空気は入れ替わります。窓を開けたい方もいるはずなので、「開けてはいけない」という話ではなく、我が家はこうしているという記録として読んでください。
ハニカムシェードは基本的に下ろしたままです
夏の昼間、我が家のハニカムシェードは下がったままです。基本的に上げません。
我が家のハニカムシェードは、LDKの2箇所が断熱タイプ、主寝室と子ども部屋が遮熱タイプです。さらぽかを採用したので、遮熱タイプを選んでも追加費用はありませんでした。標準から変更してお金がかかったのは電動化のほうで、LDK2箇所と主寝室1箇所の計3箇所で30,000円(1箇所あたり税抜10,000円)です。
タイプの違いや使い勝手はハニカムシェードを1年使った記事にまとめました。オプション全体の価格は採用した30項目の価格を公開した記事にまとめています。窓から入る熱を止められるかどうかで、床冷房の負担は変わってくるはずです。
暗くて困ったことは、今のところありません。多少暗くても、必要なときに照明をつければいいと考えているからです。
夏の湿度は40%ほどです|過ごしやすい湿度でした
夏を越せた理由として私がいちばん効果を感じているのは、温度ではなく湿度です。
我が家の夏の湿度は40%ほどです。同じ気温でも、湿度が下がるだけで体感はまったく違います。帰宅したときにじめっとしていないのが、床冷房でいちばんうれしい瞬間かもしれません。
この除湿を担っているのがデシカント式の空調換気ユニットです。我が家に入っていたのは長府製作所のDKI-181でした。仕様上の定格消費電力は換気90W・除湿490W・保湿270Wと書かれています。
ここは公式の仕様の話で、私がこの数値を実測したものではありません。我が家について書けるのは、「湿度が40%ほどで、過ごしやすかった」という体感です。

結露防止運転は、1年で一度も出ませんでした
床冷房で心配されるのが結露です。「結露防止運転が働いて冷房が止まる」という声もあります。
我が家では、入居して1年のあいだに一度も出ていません。結露の表示を見たこともありません。最低でも21度までしか下げていないことが関係しているのだろうと思います。
温度を下げすぎると出ると営業担当者から聞きました。結露防止運転が出るかどうかは、地域や湿度などの条件によっても変わります。我が家では21度で問題ありませんでしたが、同じ21度でも、もっと湿度の高い地域では結果が変わる可能性があります。
出なかった理由も、はっきりとは分かっていません。夏の湿度が40%ほどだったため、床が冷えても結露するほどではなかったのだろうと考えています。ただ、これはあくまで推測です。21度より下を試したことがないため、どこから表示が出るのかも我が家では確かめていません。
言えるのは、最低21度・24時間運転という使い方で、1年間なにも起きなかったという事実だけです。床冷房が途中で止まって困った経験は、今のところありません。
一条工務店の床冷房で不満だったこと3つ
1年使って不満に感じたことを3つ書きます。
1. 朝方に冷えすぎると感じることがあります
毎朝ではありませんが、朝方に冷えすぎたと感じる日がありました。7月に21度まで下げていた時期です。
24時間つけっぱなしなので、外が涼しくなる明け方も同じ設定のまま動き続けます。8月に22度へ戻したのは、この冷えが理由のひとつでした。
2. 寝るとき、サーキュレーターの光が気になります
音ではなく光です。サーキュレーターの音は市販のものと変わらず、気になったことはありません。
気になるのは寝るとき。暗い部屋で光が見えると、どうしても意識してしまいます。音の話はよく見かけますが、我が家で気になったのは光のほうでした。
3. 壁紙の境目に隙間ができました
床冷房による気温差や乾燥が原因なのかは分かりませんが、壁紙の境目に隙間ができました。ヒビとかはなく、継ぎ目が開いてくる形です。
引き渡しから2年間は保証の範囲だったので、無償で直してもらいました。この対応は助かりました。
原因は断定できません。湿度の変化と結びつけて説明されているのを見かけますが、我が家で確かめたものではないので、木造の家で起こりうることとして受け止めています。保証の条件は2025年8月の引き渡し時点の話なので、契約前に担当者へ確認してください。
なお、床にプレイマットを敷いていたところ、その下が湿っていたことがあります。この話はさらぽかの電気代の記事に詳しく書きました。

よく言われる床冷房の不満は、我が家に当てはまったか
他のブログ記事や知恵袋で挙がっている論点を集めて、我が家の実態を比べてみました。
| よく言われること | 我が家では |
|---|---|
| 床冷房だけでは冷えず、エアコン併用が必須 | 当てはまらない。エアコンは年2〜3回 |
| 設定25度でも室温が29度を超える | 当てはまらない。21〜22度まで下げている |
| 結露防止運転が働いて冷房が止まる | 1年で一度も出ていない |
| 足元が冷えすぎる | 一部当てはまる。朝方に冷えを感じる日がある |
| すぐに冷えない | 当てはまる。だから5月上旬から動かしている |
| 部屋によって効きが違う | 当てはまらない。平屋で階をまたがないため |
| 日射を遮らないと効かない | ハニカムシェードを基本下ろしたままにしている |
| 窓を開けられないのが不便 | 当てはまらない。もともと開けない |
| 湿度の調整ができない | 当てはまらない。夏の湿度は40%まで届かない |
当てはまらなかったものにも、それぞれ理由があります。「平屋だから」「もともと窓を開けないから」という条件が違えば、同じ結果にはなりません。
メンテナンス費用については、さらぽかの部材を交換したことも、修理を頼んだこともありません。
これから床冷房を使う方へ|我が家の条件と再現性
我が家の結果がどこまで参考になるか、条件を並べておきます。
- 静岡県の温暖な6地域
- グランスマートの平屋25.5坪・3人家族
- UA値0.17(BELS評価は星5つ、断熱等性能等級7)
- 共働きで、日中はほとんど在宅なし
- 家族3人とも寒がり
- 窓は開けない/ハニカムシェードは夏の昼も下ろしたまま
さらぽかの初期費用は517,000円でした(全館さらぽか空調 特別モニター)。
寒がりの家族が21度で過ごせているので、暑がりの方が同じ設定で足りるかは分かりません。逆に暑がりの方なら、21度でも寒く感じないという可能性もあります。仕様も価格も契約時期と地域で変わるので、2025年8月入居時点の一例として読んでいただければと思います。
まとめ|一条工務店の床冷房だけで、平屋の夏は越せました
- エアコンを使ったのは年に2〜3回。あとは床冷房の24時間運転だけで足りました。
- 設定温度は5月26度・6月24度・7月21度・8月22度・9月26度。月ごとに2〜3度ずつ動かしています。
- 運転期間は5月上旬から9月中旬まで。立ち上がりが遅いので、早めに入れるようにしています。
- 夏の湿度は40%ほどで、過ごしやすいと感じました。
- 結露防止運転は1年で一度も出ていません。
- 不満は3つ。朝方の冷えすぎ、寝るときのサーキュレーターの光、壁紙の境目にできた隙間です。
- 夏3ヶ月(5月・6月・7月)の電気代は合計4,081円、月平均1,360円でした。
床冷房は、温度変化がゆっくりです。我が家は5月のうちに高めの設定で運転を始めて、少しずつ温度を下げていきました。この運転方法は電気代を抑えることにもつながっています。金額のほうが気になる方は、さらぽかの電気代を1年分公開した記事もあわせてどうぞ。
