一条工務店と住友林業を比較|4社の展示場を見て決めた理由
一条工務店と住友林業、どちらで建てるか決められずにいませんか。私も、なかなか決められませんでした。
どちらの展示場に行っても「こっちもいいな」と思ってしまう。性能を見ると一条が気になり、家の雰囲気を見ると住友林業が気になる。比べれば比べるほど、迷ってしまいました。
私は最後に住宅性能を重視して、一条工務店を選びました。 断熱と耐震の性能を、等級と数値で示していたのが一条工務店だったからです。
ただし、デザインについては、今でも住友林業や積水ハウスのほうが好みです。
私は住友林業・積水ハウス・トヨタホーム・福工房の4社を展示場で見て、2025年8月から一条工務店グランスマートの平屋(25.5坪)に住んでいます。我が家のUA値0.17・C値0.6・建物工事費31,064,885円も、すべて記事に載せています。
この記事を読むと、5社が公式に何を公表していて、何を公表していないのかが分かります。
この記事が、自分が何を優先するのかを考えるきっかけになればと思います。
結論|一条工務店に決めたのは住宅性能でした
私が一条工務店に決めた理由は、住宅性能です。断熱と耐震をひとつずつ見比べて、最後はここで判断しました。
ただし、家の見た目やデザインだけで選んでいたら、違うハウスメーカーを選んでいたと思います。展示場を回って、デザインが一番好みだったのは積水ハウスでした。 木の質感に惹かれたのは住友林業です。今でも、その印象は変わっていません。
一条工務店を選んだのは、限られた予算の中で「毎日の暮らしやすさ」に直結するものを優先したかったからです。
冬に寒くない。夏に暑くない。光熱費が抑えられる。 この3つは、家に住んでいる限り、暮らしにずっと関わる部分です。
もう1つ決め手になったのが、床暖房と床冷房でした。家中の温度差を無くしたいという希望が最初からあり、それを叶える方法として一番惹かれたのが、一条工務店のさらぽか空調でした。

展示場で見た4社|住友林業・積水ハウス・トヨタホーム・福工房
私が展示場で実際に見たのは、住友林業・積水ハウス・トヨタホーム・福工房の4社です。時期は2024年前半。一条工務店と仮契約を結んだ2024年7月28日より前のことです。
私は一条工務店以外から見積もりを取っていません。そのため、この記事は「各社なら、いくらで家を建てられたか」を比べるものではありません。
私が実際に展示場へ足を運び、自分の目で家を見て、そこで何を感じたのか。そのときの印象を、記録として残しておきます。
展示場は、オプションがたくさん入っています。標準仕様ではありません。私が「いいな」と思った内装や設備も、追加費用がかかります。
それに、展示場は実際に建てる家より大きいことがほとんどです。我が家は25.5坪の平屋なので、展示場と同じ広さを前提に考えることはできません。
だから私は途中から、展示場を見るとき、「この家がいい」ではなく、「ここで感じた魅力は、自分の25.5坪の平屋でも実現できるだろうか」と考えるようになりました。
5社の公式仕様を表で比べました
各社の公式サイトで確認できる情報を、表にまとめました。ここに載せているのは、私の体験ではなく、公式サイトで確認した事実です。
| 一条工務店 | 住友林業 | 積水ハウス | トヨタホーム | 福工房 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 構法 | 外内ダブル断熱構法(2×6) | BF構法 | シャーウッド構法/鉄骨 | 鉄骨ラーメン構造 | 木造 |
| 断熱 | UA値0.25 (アイ・スマート) 断熱等級7を標準 | UA値0.43 (分譲・50坪試算) 断熱等級6に対応 | 断熱等級6に対応可能 (UA値は確認できず) | 断熱等級5をクリア/UA値0.6をクリア(エスパシオ) | 公表を確認できず |
| 耐震 | 耐震等級3を標準 | 記載あり・数値なし | シャーウッドハイブリッド構造 | 耐震等級3 | 耐震等級3 |
| 保証 | 構造10年→最長30年/防水15年→最長30年/防蟻30年 | 60年保証システム | 初期30年+延長 | 最長60年 | 最長10年 |
| 外壁 | ハイドロテクトタイル | シーサンドコート | タフクリア-30(塗り替え目安 約30年) | HDセラコート/タイル外壁は30年保証 | 確認できず |
| 全館空調 | 全館床暖房(我が家はさらぽか空調) | エアドリーム ハイブリッド | エアシーズン | スマート・エアーズ | 公表なし |
※2026年9月10日に各社公式サイトで確認。ただし積水ハウスの全館空調「エアシーズン」の名称と、福工房の耐震等級・断熱・保証は、公式サイトで確認できなかったため第三者の掲載情報によります。なお一条工務店の構法は、グランスマートの商品ページには記載がなく、テクノロジーのページで確認したものです。
出典は各社の公式サイトです。一条工務店/住友林業/積水ハウス/トヨタホーム/福工房(いずれも2026年9月10日に確認)。
UA値・Q値・C値は次のページで確認しました。一条工務店 超ZEH性能/外内ダブル断熱构法/高気密構造/住友林業 性能品質/トヨタホーム エスパシオLS(いずれも2026年9月12日に確認)。
表を作って気づいたのは、同じ「断熱等級」でも、会社によって言い方が違うことです。
UA値については、会社によって掲載方法が異なりました。一条工務店はアイ・スマートで0.25W/㎡・K、住友林業は分譲住宅で0.43W/㎡・K、トヨタホームはエスパシオLSで0.6をクリアと公表しています。一方で、積水ハウスと福工房は、今回確認したページではUA値の数値を確認できませんでした。
ただし、これらは同じ条件で算出された数字ではありません。一条工務店の0.25はアイ・スマートの「弊社モデルプランによる算出」、住友林業の0.43は分譲住宅の「開口面積を抑えたシミュレーションプラン(50坪)による試算」、トヨタホームの0.6はエスパシオLSの値です。いずれも我が家のグランスマートとは別の条件なので、数値だけを単純に比較することはできません。
「標準」と「対応可能」は意味が違います。標準は、特別な仕様を選ばなくてもその性能になる。一方、対応可能は、仕様を選ぶことでそこまで性能を上げられる、という話です。
断熱を重視する人は、この違いを知っておく必要があります。
もう1つ、一条工務店はQ値0.51W/㎡・K(外内ダブル断熱構法のページ)と、C値0.59cm²/m²(高気密構造のページ・平均実測値)という数値も公式に公表しています。
等級だけでなく、性能を数値で示している点も参考になりました。
坪単価も比べました|我が家は122万円でした
坪単価も表にまとめました。ただし、我が家以外は各社の公式サイトに掲載された金額ではありません。あくまで参考値として見てください。
| 坪単価 | |
|---|---|
| 我が家(一条工務店グランスマート平屋25.5坪) | 建物工事費ベース 約122万円/本体のみ 約81万円 |
| 一条工務店(一般) | 80〜105万円 |
| 住友林業 | 90〜140万円 |
| 積水ハウス | 120〜160万円 |
| トヨタホーム | 70〜110万円 |
出典: 家づくりクラベル「ハウスメーカー坪単価ランキング15社【2026年】」(2026年8月10日時点/住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」2024年度をもとにした推計)
我が家の122万円だけが実額で、あとは推計です。
本体のみの81万円なら、一条工務店の推計レンジ(80~105万円)に収まります。一方、122万円は太陽光・蓄電池やオプションまで含めた建物工事費なので、他社の坪単価とは含まれているものが違います。
また、坪数も地域も契約時期も違います。そのため、この表を見て「積水ハウスは一条工務店より高い」と単純に比較することはできません。
この建物工事費には、土地代・外構費・登記や住宅ローンの諸費用・カーテン・照明・家具・家電は含まれていません。他社の坪単価と比べるときは、どこまで含まれている数字なのかも確認してください。
我が家の坪単価も、計算方法によって2つの数字になります。建物工事費31,064,885円を25.5坪で割ると約122万円、建物本体の20,743,380円で割ると約81万円です。同じ家でも、何を含めて計算するかで坪単価は変わります。
内訳は建物総額3,106万円の全内訳を公開した記事に書いています。

住友林業|入った瞬間の木の香りが印象に残りました
住友林業の展示場で一番覚えているのは、ドアを開けた瞬間の木の香りです。
玄関に入っただけで「木の家だ」と感じました。これは写真では伝わりにくく、実際に展示場へ行ってこそ分かる部分だと思います。
床は無垢材で、足で踏んだときの感触も違いました。木目が見えていて、1枚ずつ木目が違います。天井や建具にも木が使われていて、床から天井まで木がつながっているように感じました。家の中に木が多く使われていることで、落ち着いた雰囲気がありました。
天井も高く、開放感がありました。木に囲まれているのに圧迫感はなく、広く感じたのを覚えています。
我が家の一条工務店グランスマートには、この木の質感はありません。木の質感については、住友林業のほうが良いと感じています。
ただ、自分の家に置き換えて考えたときに、気になったことがあります。我が家にはまだ小さい長女がいるので、傷や汚れを気にせず暮らせるか、自信が持てませんでした。展示場で感じた感動が、10年後も同じように続いているのかも想像できませんでした。

積水ハウス|ホテルのような雰囲気に憧れました
積水ハウスの展示場に入って最初に思ったのは、「ホテルみたい」でした。
リビングの窓が大きく、天井が高く、LDKが広い。この3つが揃うと、家の中にいるのに開放感があります。外から見た外観にも高級感がありました。
予算を気にせず選べるなら、私は積水ハウスで建てていたかもしれません。
ただ、この憧れをそのまま持ち込むのは危険だとも思いました。理由は2つあります。
1つ目は、金額です。積水ハウスの坪単価は120〜160万円程度と推計されており、表に載せた4社の中では最も高い水準にあたります。我が家の予算では、同じ広さと同じ設備で建てるのは難しかったはずです。
2つ目は、大きな窓と断熱の関係です。窓は壁より熱が逃げやすい場所なので、大開口は断熱にとって不利に働きます。我が家は逆に窓を4箇所減らしました。 減らした理由は掃除の手間で、断熱を狙ったわけではありません。結果として、UA値0.17という数値にもつながったと考えています。憧れた大開口と、実際に選んだ設計は正反対でした。
もし積水ハウスで建てていたら、あの大きな窓を諦められなかったと思います。他社で建てた場合の光熱費は分かりませんが、窓を減らした我が家の選択とは正反対でした。
静岡の地元工務店・福工房で見た土間
福工房で印象に残ったのは、土間のある間取りでした。
福工房を見に行ったのは、静岡の地元工務店がどんな家を建てているのか、単純に見てみたかったからです。
玄関からそのまま土間につながっていて、靴のまま使える空間が家の中にあります。私が見た大手ハウスメーカーの展示場では、こうした形はありませんでした。
木の雰囲気も強く、住友林業とはまた違った方向で「木の家に住んでいる感じ」が伝わってきました。
福工房を見て良かったのは、大手ハウスメーカーの当たり前がすべてではないと分かったことです。土間のような発想は、カタログを見ているだけでは出てきません。
一方で、比べにくいところもあります。この記事を書くにあたって各社の公式サイトを見たところ、福工房には技術仕様のページがありませんでした(2026年9月時点)。断熱性能や構法についても詳しい情報が載っていないため、家に帰ってから数値で比べ直すことができません。カタログや公式サイトの数字を見ながら比較したい人にとっては、少し比べにくいと感じました。
トヨタホームで体感したダクト式の全館空調
トヨタホームの展示場と建売で、私はダクト式の全館空調を実際に体感しました。
家中の温度差が小さいことは、実際に体験するとよく分かります。エアコンの風が直接当たらないのに、部屋から部屋へ移動しても温度が変わりません。廊下に出た瞬間に気温差を感じるということもありません。
このとき私は「家中の温度を一定にしたい」という希望を強く持っていました。だからトヨタホームの全館空調は、条件に合っている選択肢でした。
構造の面でも印象に残ったことがあります。柱の少ない大きなLDKです。鉄骨だからできる形で、木造の展示場とは空間の広がり方が違いました。
このあと私が一条工務店のさらぽかを選んだことを考えると、トヨタホームで全館空調を体感したのは大きな出来事でした。
実際に体感していなければ、さらぽかを選んでいなかったかもしれません。
トヨタホームで実際に確かめたことで、床暖房と床冷房でも、同じように家中の温度差を小さくできるのかを考えるきっかけになりました。

全館空調ではなく床暖房・床冷房を選んだ理由
ダクト式の全館空調は最後まで迷いましたが、採用しませんでした。決め手になったのは、家づくりの途中で聞いた2つの話です。
- 「全館空調はエアコンが10年周期ぐらいで壊れ、そのときに100万円ほど修理にかかる」
- 「全館空調はダクト内が結露でカビるという実験結果がある」
この2つは複数のハウスメーカーの営業担当者から聞いた話で、私は裏付けを取っていません。どちらか一方の会社が言っていたのではなく、別々の会社で別々の話を聞きました。全館空調という製品が実際にそうだと申し上げるつもりはありません。
10年で100万円という金額は、我が家の予算では大きな負担でした。カビの話も、全室に空気を送る仕組みだと考えると、どうしても気になりました。
結果として、ダクトを使わずに家中の温度を保つ方法として、一条工務店の床暖房と床冷房を選びました。どちらが優れているかを比較して決めたというより、不安に感じる部分が少なかったほうを選んだ、というのが実際のところです。
このあたりの経緯はさらぽか空調の電気代を1年分公開した記事に詳しく書いています。
それでも一条工務店を選んだ決め手は断熱と耐震です
最終的に一条工務店を選んだ理由は、断熱と耐震です。
家づくりで比べようとすると、多くの項目が感覚の話になります。デザインが好きか、雰囲気が合うか、営業担当者を信用できるか。どれも大事ですが、人によって答えが変わるものばかりです。
その中で断熱と耐震は、等級や数値で示せる数少ない項目でした。2026年9月時点で各社の公式サイトを見ると、断熱等級を「標準」と書いているのは一条工務店だけです。他社は「対応」「対応可能」「クリア」という書き方でした。ただし我が家が契約した2025年1月の見積書では、等級7は「断熱王キャンペーン」によるグレードアップ(0円)という扱いでした。時期によって条件は変わります。
我が家のUA値・C値・等級は次のとおりです。
| 項目 | 我が家の数値 |
|---|---|
| UA値 | 0.17(省エネ基準0.87・誘導基準0.60) |
| C値 | 0.6cm²/m²(中間気密測定) |
| 断熱等性能等級 | 7(最高等級) |
| 耐震等級 | 3 |
| BELS評価 | 星5つ |
UA値0.17はBELS評価書に載った値で、カタログの数字ではありません。C値0.6は、建築中に行われた中間気密測定の結果です。一般的な性能値ではなく、我が家という1棟の実際の性能を数字で出せるのは、施主だからこそできることだと思っています。
詳しくはUA値0.17と断熱等級7の記事にまとめています。
床暖房と床冷房に惹かれました
もう1つの決め手が、さらぽか空調です。床暖房と床冷房で家中の温度を保つ仕組みで、我が家は床暖房を11月から4月、床冷房を5月から9月まで、いずれも24時間つけっぱなしにしています。
大型のエアコンからダクトで冷気を各部屋へ送る方式ではないので、私が気にしていた点は結果的に避けられました。全室に天井サーキュレーターが付きますが(2025年8月の契約時点の仕様です)、回すのは暑いと感じたときだけです。
エアコンのように風を当てて冷やす仕組みではありません。トヨタホームの展示場で感じた「家中が同じ温度」という感覚を、別の方法でも実現できると考えました。
実際に1年暮らしてみて、この判断は間違っていなかったと感じています。冬に廊下が寒くなることはなく、トイレや脱衣所も含めて温度が変わりません。夏はエアコンを年に2〜3回しか使っていません。
ただし床冷房にも不満はあります。朝方に冷えすぎたと感じる日がありました。設定温度を21度まで下げていた7月のことです。 床冷房で不満だったことは床冷房だけで夏を越した記事にまとめています。
床から冷やす方式は、反応がゆっくりです。暑いと感じて設定温度を下げても、すぐには変化しません。そのため、下げすぎると後から冷えすぎてしまいます。
展示場で一番違ったのは、会社ではなく営業担当者でした
4社を回って一番驚いたのは、会社の違いより営業担当者の違いのほうが大きかったことです。
私が実際に会った担当者は、大きく3つのタイプに分かれました。
- 他のハウスメーカーの良いところまで直筆でまとめて渡してくれた人。
- 他のハウスメーカーの悪口ばかり言う人。
- 契約をゴリ押ししてくる人。
どの会社の誰かは書きませんが、同じ会社でも担当者が変われば対応は変わるはずです。
このなかで一番印象に残ったのは、他社の良いところまで書いて渡してくれた人でした。自社を売り込むより先に、私が比べられるようにしてくれたのです。
逆に他社の悪口が続いたときは、聞いていて疲れました。他社の欠点を並べられても、その会社の家が良い理由にはならないからです。
これから展示場に行く人に伝えたいのは、同じハウスメーカーでも、担当者によって印象が変わるということです。1人と話しただけで「この会社は合わない」と決めるのは、少し早いかもしれません。逆に、担当者が良かったからという理由だけでハウスメーカーを決めるのも危ないと思います。
家は建てたあと30年以上住むものです。担当者との付き合いはずっと続くわけではなく、いつか異動することもあります。

一条工務店にして諦めたこと|保証期間は短めです
保証年数は、一条工務店が長いほうではありません。
| 保証 | |
|---|---|
| トヨタホーム | 最長60年 |
| 住友林業 | 60年保証システム |
| 積水ハウス | 初期30年+延長 |
| 一条工務店 | 構造・防水 最長30年/防蟻30年 |
保証年数だけを見れば、一条工務店は住友林業やトヨタホームより短いです。
ただし年数だけで比べられるものでもありません。保証の対象範囲も、延長の条件も各社で違います。積水ハウスとトヨタホームは、延長に点検や有償工事の条件があります(2026年9月時点の公式サイト)。
住友林業の60年保証の条件は、確認できていません。年数の長短だけでは比べられない、ということです。とはいえ、年数を並べたときに一条工務店が短く見えるのは事実です。
ただし、一条工務店の30年保証には、15年目の有償工事という条件があります。詳しくは、一条工務店のメンテナンス費用と保証内容にまとめています。
デザインについても諦めた部分があります。木の質感なら住友林業、空間のつくり方なら積水ハウスに惹かれました。一条工務店は、性能を優先したぶん、デザインや仕様で選べる範囲が限られます。
一方で、よく聞く「一条ルール」で困ったことは我が家にはありませんでした。間取りの打ち合わせで「これはできません」と言われて諦めたものが思い当たりません。もともと大開口や特殊な形を希望していなかったからだと思います。ここは希望する間取りによって変わる部分です。
外壁のメンテナンスも、住み始めてからかかってくる費用です。積水ハウスは「タフクリア-30」で塗り替えの目安を約30年、トヨタホームはタイル外壁に30年保証と公表しています。我が家の一条工務店はハイドロテクトタイルで、1年住んで雨の当たる面は一度も洗っていません。詳しくはハイドロテクトタイルの1年後を写真で公開した記事に書いています。
他のデメリットは一条工務店のデメリット10選の記事にまとめました。
1年住んで、性能で選んだ判断は合っていたか|電気代の実額
性能を優先した選択が正しかったのか、1年分の電気代で確かめます。
2025年8月に入居してからの12ヶ月で、我が家が支払った電気代は54,038円でした。1ヶ月あたり4,503円です。オール電化でガス契約はないので、これが我が家の光熱費のすべてになります。
ただし2025年8月は入居した月なので部分月です。電気代も売電額も、丸12ヶ月ぶんならどちらも増えます。
売電額は、149,700円です。太陽光13.475kWと蓄電池7.04kWhを設置し、1年間で余った電気を売った分がこの金額になります。
差し引きするとプラス95,662円です。電気代を払うどころか、1年で約9万5千円がプラスになりました。
ただし、この収支に設備の費用は入っていません。太陽光13.475kWと蓄電池7.04kWhはセット価格2,485,000円で、先ほどの建物工事費31,064,885円の中に含まれています。内訳が分かれていないので、太陽光だけでいくらとは言えません。
| 項目 | 1年間の実額 |
|---|---|
| 電気代 | 54,038円 |
| 売電収入 | 149,700円 |
| 差し引き | +95,662円 |
床暖房を冬の間ずっとつけて、床冷房も夏中つけっぱなしにして、この金額です。断熱と気密の効果を感じています。
ただしこの金額は、家の性能だけで決まったものではありません。2025年10月に基本料金0円の電力会社へ変えていますし、エコキュートの沸き上げを午前中にずらして、太陽光で発電した電気を使うようにしています。運用の工夫があってこその結果です。 電力会社をどう選んだかは電力会社を切り替えた10ヶ月の実額の記事に書いています。
静岡県の温暖な6地域、25.5坪の平屋、3人家族、共働きで日中の在宅はほぼありません。地域や家族構成が違えば金額も変わります。
そして売電単価は我が家だけの条件です。 我が家は15円で10年の買取ですが、2025年10月からFIT制度が変わり、今から建てる人は単価の仕組みが違います。同じ計算にはなりません。
月別の記録は平屋の電気代1年分の記事にあります。

まとめ|一条工務店と住友林業で迷っている人へ
- 私が展示場で見たのは住友林業・積水ハウス・トヨタホーム・福工房の4社です。一条工務店以外の見積もりは取っていません。
- 住友林業で印象に残っていることは、入った瞬間の木の香りと無垢床の質感です。
- 積水ハウスは「ホテルみたい」で、予算を気にせず選べるなら、選んでいたと思います。
- 福工房の土間は大手にはない形でした。ただし公式サイトに技術仕様がなく、数値では比べられません。
- トヨタホームでダクト式の全館空調を体感しましたが、最後は採用しませんでした。
- 一条工務店に決めたのは断熱と耐震です。断熱等級を「標準」と書いているのは一条工務店だけでした。
- 我が家の実際の性能はUA値0.17・C値0.6cm²/m²・断熱等級7・耐震等級3・BELS星5です。
- 保証年数で見れば、一条工務店は住友林業やトヨタホームより短いです。
- 1年間の電気代は54,038円、売電は149,700円で、差し引き+95,662円でした。
一条工務店か他のハウスメーカーで迷っている人に、私が伝えたいことがあります。どちらが優れているかではなく、自分が何を優先するかで決まるということです。
木の質感と空間の心地よさを求めるなら住友林業、毎日の温度と光熱費を求めるなら一条工務店。私は後者を選び、1年住んで後悔していません。それでも住友林業の展示場で嗅いだ木の香りは、今でもはっきり覚えています。
金額や仕様は契約時期・地域・営業所で変わります。この記事は2025年8月に入居した我が家の場合であり、各社の情報は2026年9月時点で公式サイト等を確認したものです。実際に検討するときは、必ずご自身で最新の情報を確認してください。
