一条工務店の電力会社おすすめ|基本料金0円に替えた10ヶ月の実額
一条工務店で建てることが決まると、電力会社をどこにすればいいのか迷うと思います。オール電化で、太陽光も蓄電池もある一条工務店の家。それなのに、一般的な比較サイトを見ても「一条工務店ならどこがいいのか」までは分かりません。
我が家が見るべきだったのは、単価ではなく基本料金でした。東京電力エナジーパートナーのひと月の請求は2,762円。このうち2,182円が基本料金で、実際に使った電気の代金は489円だけでした。
私は一条工務店のグランスマート(平屋25.5坪・太陽光13.475kW・蓄電池7.04kWh)に2025年8月から住んでいます。2025年10月に市場連動型へ替えたので、東電時代の請求額と切替後10ヶ月分の請求額を比較してお伝えします。
この記事では、基本料金が0円になった代わりに単価がいくら上がったのか、平均すると月いくら安くなったのかまで計算しました。自分の家なら、どれくらい電気を使っている場合、乗り換えたほうが得になるのか、その計算方法もお伝えします。
結論|東京電力から市場連動型のプランに替えました
2025年8月4日に引き渡しを受けてから2ヶ月は、東京電力エナジーパートナーの「スマートライフL」をそのまま使っていました。2025年10月9日にリボンエナジーの「リボングリーン」へ切り替え、そこから10ヶ月あまりが経ちます。丸1ヶ月ぶんそろった請求は10ヶ月分です。
替えた理由は1つだけ。基本料金が0円だからです。
我が家の契約容量は10kVA。スマートライフLの基本料金は1kVAにつき311円75銭なので、丸1ヶ月では3,117円50銭(請求上の実額は3,117円)かかっていました。電気を買わなくても、この金額は毎月発生します。
ただし、基本料金3,117円がまるごと浮いたのではありません。基本料金がない分、1kWhあたりの単価は高くなります。基本料金がなくなった分と、単価が上がった分を差し引きした結果は、後半で紹介します。
また、市場連動型は安さが保証された仕組みではありません。この点も先に押さえておいてください。

なぜ一条工務店の家では基本料金の影響が大きいのか
先に、なぜ基本料金の影響が大きくなるのかを説明します。ここを押さえておくと、後半の実額も分かりやすくなります。
電気料金は大きく2つに分かれます。使わなくても毎月かかる基本料金と、使った分だけかかる従量料金です。このほかに、再エネ発電賦課金なども加わります。
このうち基本料金は、契約容量によって決まる固定費です。
我が家はオール電化で、ガス契約がありません。IH・エコキュート・床暖房がすべて電気で動きます。
ここに太陽光と蓄電池が加わると、電力会社から買う電気を大きく減らせます。日中の電気を自分の家で発電した電気でまかない、余った分を蓄電池に貯めて夕方以降に使うためです。我が家の買電量は、2025年8月〜2026年7月の1年間で1,439kWhでした(一条工務店の太陽光モニタの実測値)。
買う電気が減っても、基本料金は減りません。契約容量で決まっているからです。つまり買電量が少ない家ほど、請求額に占める基本料金の割合が大きくなります。
【実額】電力会社を替える前|東京電力エナジーパートナー時代の請求3ヶ月分
入居してから切り替えまでの3ヶ月分の明細です。くらしTEPCO webに残っていたものをお伝えします。
| 請求月 | 検針期間 | 日数 | 使用量 | 基本料金 | 電力量料金 | うち燃料費調整額 | 請求額 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年8月分 | 7/31〜8/17 | 18日 | 65 kWh | 1,810円 | 1,446円 | -601円 | 3,734円 |
| 2025年9月分 | 8/18〜9/17 | 31日 | 156 kWh | 3,117円 | 3,236円 | -1,544円 | 6,973円 |
| 2025年10月分 | 9/18〜10/8 | 21日 | 23 kWh | 2,182円 | 489円 | -222円 | 2,762円 |
当時のプランは「スマートライフL」で、契約容量は10kVAでした。基本料金は1kVAあたり311円75銭なので、10kVAでは月3,117円。これが、電気を使わなくてもかかる固定費です。
一方、電気を使った分には別途料金がかかります。昼間と深夜で単価が違い、昼間は35円76銭、深夜(1時〜6時)は27円86銭でした。
表の見方について、4つ補足します。
まず、電力量料金には燃料費調整額が含まれています。別の行として足すと二重計上になるため、表では電力量料金に含めています。この燃料費調整額が後半での計算に関係するので、あえて列を分けて表示しました。
次に、請求額には再エネ発電賦課金が加わります。2025年8月分だけは、初回の請求だったため請求手数料220円もかかっています。1,810円+1,446円+258円+220円=3,734円という内訳です。
3つ目は、この3ヶ月には国の電気料金の軽減措置が入っています。明細の注記によると、2025年8月分と10月分は1kWhあたり2円、9月分は2円4銭の値引きです。独立した項目ではなく、燃料費調整額に含まれています。
最後に、基本料金の日割りについてです。3ヶ月のうち、丸1ヶ月分が請求されているのは2025年9月分だけです。この月は31日間すべて契約しているため、基本料金3,117円がそのままかかっています。
2025年8月分と10月分は日割りです。電気の契約開始が7月31日で、電力会社の切り替えが10月8日までだったため、どちらも部分月になっています。
※ 2025年8月〜2026年7月の年間の電気代・売電額は平屋1年分の電気代の記録にまとめています。この記事では電力会社の切り替えに絞ってお伝えします。
10月の請求2,762円のうち、2,182円は基本料金でした
この記事でいちばんお伝えしたいのが、2025年10月分の中身です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本料金(10kVA・21日分) | 2,182円 |
| 電力量料金(23kWh分。燃料費調整額 -222円を含む) | 489円 |
| 再エネ発電賦課金 | 91円 |
| 請求金額 | 2,762円 |
21日間で、電力会社から買った電気は23kWh。それに対する電気の代金は489円でした。
ところが請求は2,762円です。差の2,182円は基本料金。請求額の79%が、使った量と関係のない固定費でした。
太陽光と蓄電池で、買う電気がここまで少なくなっていたことに、私はこの明細で気づきました。我が家のように買う電気が少ない家では、「電気をいくらで買うか」より「契約をしているだけでかかる固定費」のほうが大きくなります。

市場連動型に替えて、料金の仕組みはこう変わりました
リボンエナジーの「リボングリーン」は、市場連動型と呼ばれるプランです。電気の卸売市場(JEPX)の価格が30分ごとに反映されます。
料金の仕組みは次のとおりです。
- 基本料金 0円
- 燃料費調整額 0円
- 従量料金 = 固定単価 + 変動単価(30分ごとに変わる)
燃料費調整額とは、原油やLNGなどの燃料価格の変動を電気料金に反映するための金額です。燃料価格が上がれば電気代も上がり、下がれば電気代も下がります。
では、燃料費調整額が0円なら、その分だけ電気代が安くなるのでしょうか。そうではありません。
リボングリーンでは、燃料費調整額がない代わりに、市場価格が30分ごとに電気の単価へ反映されます。つまり、燃料価格などの変動を別の「燃料費調整額」で調整するのではなく、市場価格の変動を電気の単価で直接受ける仕組みです。
実際の請求書を見たほうが早いので、2026年8月分(158kWh)の内訳を出します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 従量料金(固定単価分) | 3,160円 |
| 従量料金(変動単価分) | 3,031円 |
| 割引 5種類の合計 | -363円 |
| 再エネ発電賦課金 | 600円 |
| 電気・ガス料金負担軽減支援 | -503円 |
| 合計(税抜) | 5,925円 |
| 消費税(10%) | 593円 |
| 請求金額 | 6,518円 |
固定単価は3,160円 ÷ 158kWh で、1kWhあたり20円00銭(税抜)。税込では22円00銭です。変動単価分は平均すると1kWhあたり約19円(税抜)でした。
基本料金の行そのものが存在しません。東電時代の明細と並べると、この違いが一目で分かります。
割引は5種類(マイホーム・オール電化・太陽光・ファミリー・蓄電池)が適用されていて、8月分では合計363円でした。太陽光や蓄電池を載せていることによる割引も含まれています。そのため、同じ条件で契約していない場合は、同じ金額の割引にはなりません。
なお「電気・ガス料金負担軽減支援」は政府の支援策による値引きです。実施期間によって有無も金額も変わるので、この-503円が毎月あるとは考えないでください。
※ 料金プランは改定されます。この記事は2026年9月時点の我が家の明細をもとにしています。契約前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。
【実額】切り替えてから10ヶ月分の電気代を月別に公開します
切り替え後の請求です。使用電力量は検針ベースの実測値になります。
| 請求月 | 検針期間 | 使用電力量 | 請求額 |
|---|---|---|---|
| 2025年10月分 | 10/9〜10/17 | 8.5 kWh | 303円 |
| 2025年11月分 | 10/18〜11/17 | 73.1 kWh | 2,713円 |
| 2025年12月分 | 11/18〜12/17 | 185.3 kWh | 6,662円 |
| 2026年1月分 | 12/18〜1/17 | 271.3 kWh | 9,442円 |
| 2026年2月分 | 1/18〜2/17 | 325.2 kWh | 10,589円 |
| 2026年3月分 | 2/18〜3/17 | 126.7 kWh | 4,088円 |
| 2026年4月分 | 3/18〜4/17 | 62.9 kWh | 2,691円 |
| 2026年5月分 | 4/18〜5/17 | 4.1 kWh | 191円 |
| 2026年6月分 | 5/18〜6/17 | 19.4 kWh | 845円 |
| 2026年7月分 | 6/18〜7/17 | 73.8 kWh | 3,045円 |
| 2026年8月分 | 7/18〜8/17 | 158 kWh | 6,518円 |
2025年10月分は9日間だけの部分月なので、比較からは外します。なお、この月は東京電力エナジーパートナーに2,762円、リボンエナジーに303円を支払っているため、2社合わせて3,065円でした。
丸1ヶ月分がそろっている2025年11月分〜2026年8月分の10ヶ月で見ると、支払った電気代は合計46,784円、月平均4,678円でした。使用量の合計は1,299.8kWhです。再エネ発電賦課金と政府の値引きを含めた請求額で計算すると、1kWhあたり約36円でした。
10ヶ月の中でいちばん安かったのは、2026年5月分の191円です。この月に買った電気は4.1kWhだけでした。
もしスマートライフLのままだったら、基本料金だけで3,117円50銭かかります。電気をほとんど買わない月でも、基本料金だけで3,000円を超えることになります。

さらぽかの床暖房を24時間運転した冬、1月と2月は電気代が高くなりました
市場連動型で気になるのは冬でしょう。暖房で使用量が増える時期と、市場価格が上がる時期が重なります。
我が家で高かったのは次の2ヶ月でした。
- 2026年1月分 271.3kWh/9,442円
- 2026年2月分 325.2kWh/10,589円
我が家はさらぽか空調を採用していて、11月から4月ごろまで床暖房を24時間運転しています。加えてデシカント式の空調換気ユニットも通年で動いているので、冬に使用量が増えるのは避けられません。
では、電気代が上がったのは使用量が増えたからなのか、それとも市場価格が上がったからなのか。請求額を検針kWhで割り、1kWhあたりの料金を比べてみます。
| 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 5月 | 6月 | 8月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 円/kWh | 36.0 | 34.8 | 32.6 | 32.3 | 46.6 | 43.6 | 41.3 |
冬のほうが電気代は高かったのに、1kWhあたりの料金は低かったです。つまり冬に請求が上がったのは、単価が上がったからではなく、使用量が2〜4倍になったからでした。市場価格の影響が無かったとは言えません。ただ、少なくとも我が家では、「冬になると単価が跳ね上がる」ということはありませんでした。
もう1つお伝えしておくと、この10ヶ月間、私は電気の使い方を特に変えていません。プランの見直しや設定の変更もせず、そのまま使っていました。
市場価格を毎日チェックして、安い時間帯に電気を使うといった運用もしていません。今回紹介している数字は、特別な工夫をせずに使った結果です。
床暖房そのものの電気代は床暖房を24時間つけた月の電気代で詳しくお伝えしています。
基本料金は0円になりましたが、1kWhの単価は上がりました
ここが、この記事でいちばん誤解されたくないところです。
基本料金がない分、従量単価は高くなります。どのくらい違うのか、使用量がほぼ同じ2ヶ月の明細を並べてみましょう。
比較する前に、両方とも政府の値引きが入る前の金額で計算します。東電側は、明細の注記にある1kWhあたり2円4銭の値引きで、156kWhなら374円です。リボン側は、明細に503円の値引きが記載されています。
政府の値引きは両方に入っているので、値引きが入る前の金額にそろえて比較します。
| 使用量 | 基本料金 | 従量料金(税込・値引きを除く) | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| 東電EP 2025年9月分 | 156 kWh | 3,117円 | 3,610円(約23.1円/kWh) | 6,727円 |
| リボン 2026年8月分 | 158 kWh | 0円 | 6,411円(約40.6円/kWh) | 6,411円 |
※ 再エネ発電賦課金は両方から除いています。
ほぼ同じ使用量で、リボンのほうが316円安いという結果でした。ただし単価は1kWhあたり約17円5銭も上がっています。基本料金3,117円が無くなった分の大半は、この単価差で相殺されている、ということです。
分かれ目はどこか。3,117円50銭 ÷ 17円5銭 で、月178kWh前後という計算になります。先ほどの10ヶ月の表では、2025年12月分・2026年1月分・2月分の3ヶ月がこれを超えていました。
ここで注意が2つあります。
1つ目は、どちらのプランが安くなるかの境目が、燃料費調整額によって変わることです。比較に使った2025年9月分は、燃料費調整額が-9円90銭/kWhと大きくマイナスでした。
もし燃料費調整額が0円だった場合、東電の実効単価は約30円60銭になります。すると、基本料金3,117円50銭を取り戻すために必要な使用量は、月約312kWhまで増えます。
つまり、どちらのプランが安くなるかの境目は、燃料費調整額によって月178〜312kWhほど変わります。
もう1つは、40円60銭という単価に5種類の割引が入っていることです。太陽光割引も蓄電池割引も入った状態です。割引がなければ約43円10銭/kWhになります。太陽光や蓄電池がないお宅は、約43円10銭/kWhで計算してください。
10ヶ月で安くなったのか?
ざっくり試算してみます。東電のまま10ヶ月使っていた場合、1,299.8kWh × 23円10銭 + 3,117円50銭 × 10ヶ月で、約61,200円。リボンを同じ条件で計算すると、1,299.8kWh × 40円60銭で約52,772円です。差はおよそ8,400円、月あたり840円ほどでした。
基本料金3,117円がそのまま安くなったわけではなく、実際に安くなったのは月平均で800円台。これが、我が家で実際に安くなった金額に近い数字です。
ただし、東電の実効単価が10ヶ月間ずっと23円10銭だったと仮定した粗い試算なので、目安として見てください。
それでも私は、この10ヶ月の結果に納得しています。電力会社から買う電気が少ない月ほど、基本料金0円のメリットが大きくなるからです。4.1kWhしか買わなかった2026年5月分が191円で済んだのも、基本料金がない契約だったからです。

電力会社の切り替え手続きはWebで7日間で終わりました
手続きは拍子抜けするほど簡単でした。
- 申し込み:2025年10月2日(Webのフォームから)
- 利用開始:2025年10月9日
7日間です。工事も立ち会いもありません。東京電力エナジーパートナーへ解約の連絡をする必要もなく、新しい会社が代行してくれました。解約金もかかっていません。
必要だったのは、検針票に載っている供給地点特定番号とお客さま番号くらいでした。
ただし、これは我が家のケースです。エネチェンジや価格.comの解説によると、スマートメーターが未設置の場合は交換に2週間ほどかかり、全体では1〜2ヶ月みておくのが一般的とされています(2026年8月時点)。新築なので最初からスマートメーターが付いており、交換が不要だったぶん短く済んだのだと思います。

売電先は東京電力パワーグリッドのままでした
買う電気(買電)と売る電気(売電)は、別の契約です。買電の会社を替えても、売電先は自動的には変わりません。
我が家は買電だけをリボンエナジーに替え、売電は東京電力パワーグリッドのまま続けています。売電単価は15円/kWh、買取期間は10年です。パワーコンディショナの定格出力が9.9kWなので、FITの「10kW未満」区分になっています。電力会社を替えても、この売電条件は変わりませんでした。
切り替えで変わらなかったのは、売電単価15円/kWhと売電先です。売電額そのものは季節によって変わります。2025年10月分は10,980円、11月分は8,610円でした。冬に向かって発電量が減っていくためです。
「電力会社を替えると売電できなくなるのでは」と心配される方がいますが、少なくとも我が家では、電力会社を替えたあともこれまでどおり売電できています。
太陽光と蓄電池の費用を回収できるかは太陽光+蓄電池は元が取れるかで試算しています。
一条工務店から提携プランの案内はなく、引き渡し後に自分で替えました
「一条工務店で建てると、提携の電気プランを勧められるのか」。これも気になるところだと思います。
我が家では、提携プランの案内はありませんでした。引き渡しの時点で東京電力エナジーパートナーの契約がすでに用意されていて、「まず東電で契約してあるので、替えるなら引き渡し後にしてください」と説明されました。実際、電気の契約開始は引き渡し前の2025年7月31日になっていました。
結果として、入居から2ヶ月は東電のまま過ごしています。積極的に選んだというより、引き渡し直後にやることが多すぎて手が回らなかったというのが実際のところです。
ただ、これでよかったと思っています。理由は2つ。
1つは、比較対象のデータが手に入ったこと。東電時代の3ヶ月分の明細があるから、単価の比較まで計算できました。最初から替えていたら、比べることができません。
もう1つは、引き渡し直後は電気の使い方がまだ定まっていないこと。エコキュートの設定も蓄電池の使い方も、住みながら決めていきました。使い方が定まる前にプランを選ぶより、2〜3ヶ月の実績を見てから選ぶほうが判断しやすかったです。
とはいえ、その2ヶ月ぶんの基本料金は払っています。どちらが得かは家庭によって変わります。
なぜLooopでんきやオクトパスエナジーではなく、リボンエナジーにしたのか
一条施主のブログを読むと、Looopでんきやオクトパスエナジーもよくすすめられています。私も両方調べました。
私が重視した条件は1つだけです。「基本料金が0円で、その状態が続くこと」。この条件で各社の料金表を見比べると、候補はこうなりました。
| 会社・プラン | 基本料金 |
|---|---|
| リボンエナジー「リボングリーン」 | 0円(我が家の明細に基本料金の行そのものがありません) |
| Looopでんき「スマートタイムONE」 | かかります。公式サイトが「基本料金(Looopでんきでは『制度対応費』)」と説明しています |
| オクトパスエナジー「シンプルオクトパス」 | 0円。ただし12ヶ月後に切り替わります。公式のよくある質問に「12ヶ月が経過したら『グリーンオクトパス』に自動的に切り替わります」とあり、グリーンオクトパスには基本料金があります |
出典はいずれも各社の公式サイト(Looopでんき/オクトパスエナジー・2026年9月時点)。
基本料金が請求額の79%を占めていた我が家にとって、ここは譲れない条件でした。名称が「制度対応費」でも、固定費であることに変わりはありません。12ヶ月で自動的に基本料金のあるプランへ移るのも、我が家の使い方には合いません。
だから、リボンエナジーを選びました。
ただし、これは基本料金だけを見た場合の話です。3つ補足させてください。
1つ目は、他社にもそれぞれ強みがあることです。Looopでんきは専用アプリで安い時間帯が分かる仕組みを用意していますし、シンプルオクトパスは市場連動ではない固定単価なので、月々の電気代をあらかじめ計算できます。「電気代の見通しが立つこと」を重視するなら、こちらのほうが合うと思います。
2つ目は、私が契約しているのがリボンエナジーだけだということです。他社の使い勝手や、実際の請求額がどうなるかは分かりません。私ができるのは、料金表を読み比べるところまでです。実際にどのくらい安くなるのかは、使ってみないと分かりません。
3つ目は、ここに書いている内容が2026年9月時点のものだということです。私がリボンエナジーを選んだのは2025年10月なので、当時と現在では内容が違う可能性があります。料金プランは改定されることもあるため、申し込む前に必ず各社の公式サイトで最新の内容を確認してください。
市場連動型が向かない家の条件
良い面だけをお伝えするのではなく、実際に使っていて気になっている点も挙げます。
1. 市場価格が高騰すれば、電気代も上がる
基本料金0円と引き換えに、市場価格の変動による影響を受ける仕組みです。10ヶ月使った範囲では大きな高騰に遭っていませんが、この結果が今後も続くとは限りません。
2. プランが1つしかない
生活パターンに合わせて選べません。オール電化向け・夜間割安といった選択肢はない、と考えておいてください。
3. 支払いはクレジットカードのみ
口座振替を希望する方は使えません。
4. 単価そのものは高い
前の章のとおり、我が家の場合で1kWhあたり約17円の差がありました。
向かないと思う家
- 買う電気が多い家。毎月の使用量が178〜312kWhを超えることが多いなら、基本料金があるプランのほうが安くなる可能性があります。
- 日中の在宅が多い家。太陽光があっても自家消費で足りず、買電が増えます。
- 太陽光や蓄電池がない家。買電量そのものが多いうえ、太陽光割引と蓄電池割引も付きません。
我が家は共働きで日中はほとんど留守、オール電化でさらぽか空調を24時間運転し、太陽光13.475kWと蓄電池7.04kWhがあります。家で使った電気の約78%を、太陽光で発電した電気でまかないました。(2025年8月〜2026年7月の1年間)この条件だから合っただけという点は、考慮してください。
なお私は、合わなければ1年ほどで戻すつもりで申し込みました。リボンエナジーも解約金はかかりません(2026年9月時点・公式サイトの表示)。東電側の解約金もありませんでした。試してみて合わなければ戻せる、と思えたことが、市場連動型に踏み切れた理由でもあります。

電力会社を選ぶときのチェックリストと、自分の家で計算する手順
最後に、電力会社を選ぶときの視点を整理します。
契約前に見た5つの条件
- 基本料金があるか。我が家にとってはここが最重要でした。
- 燃料費調整額の扱い。0円固定なのか、変動するのか。0円の場合は、代わりに何が加わるのか。
- 割引の適用条件。我が家の40円60銭には5種類の割引が入っています。自分の家に適用できる割引を確認して、その分を入れて計算してください。
- 支払い方法。クレジットカードのみの会社もあります。
- 解約金があるか。戻せるかどうかは、試しやすさに直結します。
自分の家で、どちらが安くなるかを計算する3ステップ
検針票が1枚あればできます。
① 今の基本料金を見る。検針票の「基本料金」の欄です。契約容量(kVAまたはA)も一緒に載っています。
② 今の従量単価を出す。電力量料金 ÷ 使用量kWh。燃料費調整額が含まれているかを必ず確認してください。ここを間違えると③が大きくずれます。
③ どちらが安くなるかの境目を出す。基本料金 ÷(乗り換え先の単価 − 今の単価)で計算します。毎月の使用量がこの数字を下回る月が多ければ、基本料金0円のプランが有利です。上回る月が多ければ、基本料金のあるプランが有利になります。
我が家の計算例は、前の章で紹介しています。
乗り換え先の単価は市場価格によって動きますし、燃料費調整額の水準によっても③の数字は変わります。あくまで目安として見てください。
なお我が家では、電力会社の乗り換えとあわせて、エコキュートの沸き上げ時刻や蓄電池の使い方も工夫しています。これはInstagramの「なあたン」さんが考案したN式という方法で、乗り換えはそのうちの1つです。詳しくはN式を1年続けた電気代の記録をご覧ください。
まとめ|一条工務店の電力会社選びで押さえておきたいこと
- 我が家は東京電力エナジーパートナー「スマートライフL」から、リボンエナジー「リボングリーン」へ切り替えました。決め手は基本料金0円の一点です。
- 契約容量は10kVA。基本料金は月3,117円かかっていました。
- 東電時代の最終請求2,762円のうち、2,182円(79%)が基本料金。使った電気の代金は489円だけでした。
- 買電量が減るほど、請求額に占める基本料金の割合は大きくなります。太陽光と蓄電池がある家ほど、この影響を受けやすくなります。
- 基本料金がなくなった分、単価は高くなっています。使用量がほぼ同じ月で比べると1kWhあたり約17円の差があり、10ヶ月で見ると、月平均で800円ほど安くなった計算です。
- どちらが安くなるかの境目は、月178〜312kWhです。燃料費調整額の水準によって、大きく変わります。
- 切り替え後10ヶ月の電気代は合計46,784円・月平均4,678円でした。
- 冬に請求が上がったのは使用量が2〜4倍になったからで、実効単価はむしろ冬のほうが低い結果でした。
- 手続きはWebで申し込み、7日で切り替わりました。工事も解約の連絡も不要です。
- 売電先は東京電力パワーグリッドのまま。買電と売電は別契約なので、売電単価15円/kWhに影響はありませんでした。
- 一条工務店から提携プランの案内はなく、引き渡し後に自分で替えました。
- Looopでんきやオクトパスエナジーではなくリボンエナジーにしたのは、基本料金0円がずっと続くのがここだけだったからです(2026年9月時点の各社公表内容)。
電力会社の選択は、家の条件と生活パターンで結論が変わります。この記事は静岡県(温暖な6地域)の25.5坪の平屋・3人家族・共働きという条件での実測で、2026年9月時点の情報です。料金プランは改定されるため、契約前に必ず各社の公式サイトでご確認ください。最終的なご判断は、ご自身の使用量と最新の料金表で確かめてください。
