一条工務店グランスマート|平屋25.5坪の坪単価は?実額を公開
「一条工務店の坪単価は80万円くらい」と聞いて、自分の予算で建てられるか考えていませんか。私も初めは「坪単価80万円なら大丈夫か」と安直に考えていました。ところが、最終的な見積書を受け取って計算し直すと、122万円でした。
我が家はグランスマートの平屋、延床25.5坪です。建物本体だけで割れば約81万円/坪。建物工事費すべてで割れば約122万円/坪。外構まで入れると約132万円/坪になります。どれも同じ家の、同じ見積書から出た数字です。
なぜこんなに変わるのか。坪単価は「調べる数字」ではなく、受け取った側が割り算して「作る数字」だからです。そもそも一条工務店の見積書に坪単価という言葉は載っていません。書かれているのは 85.29㎡ × 243,210円/㎡ という式だけでした。
この記事では、その3つの数字がどこから出てくるのかを実額で説明します。あわせて、平屋の坪単価が上がる理由も、お伝えしています。
坪単価だけでは見えない費用と、自分の見積もりがなぜその金額になるのか。そこまで書いています。
結論|坪単価81万円と聞いていたのに、実際は122万円でした
我が家の坪単価は、約81万円/坪です。しかし、実際は約122万円/坪でした。
どちらも我が家の見積書から出た数字です。
- 建物本体工事の20,743,380円を25.5坪で割ると、約81万円/坪
- 建物工事費31,064,885円を25.5坪で割ると、約122万円/坪
差は41万円。 25.5坪の家なら、総額にして1,000万円以上の開きになります。
一条工務店の坪単価として世の中で語られているのは、たいてい上の数字です。私も打ち合わせの間はそのつもりでいました。ところが最終的な見積書を受け取って、書かれている金額を全部足して割り直したとき、出てきたのは122万円でした。
坪単価は「調べる数字」ではなく「計算して出す数字」です。何をどこまで入れて、どの面積で割ったかによって、同じ家でもいくつもの答えが出てきます。この記事では、その仕組みを我が家の実際の金額で説明します。
我が家の条件はこうです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ハウスメーカー | 一条工務店 |
| 商品 | グランスマート |
| 階数・広さ | 平屋・延床約25.5坪 |
| 建築地 | 静岡県 |
| 家族 | 3人(夫婦+長女) |
| 入居 | 2025年8月 |
| 見積もり年月日 | 2025年1月11日 |
金額はすべて2025年1月11日の見積書に書かれている数字です。仕様も価格も契約時期や地域で変わるので、そのまま当てはまるものではありません。
どこまでの金額を入れるかで、坪単価は変わります
同じ家、同じ25.5坪でも、どの金額を基準にするかで坪単価は変わります。
| どこまで入れるか | 金額 | 坪単価 |
|---|---|---|
| 建物本体工事だけ | 20,743,380円 | 約81万円/坪 |
| 建物工事費すべて(5区分) | 31,064,885円 | 約122万円/坪 |
| 建物工事費+外構 | 33,654,885円 | 約132万円/坪 |
一番上と一番下で、51万円も違います。
一般に「一条工務店の坪単価は◯万円」と語られるとき、その多くは一番上の数字です。建物本体だけの数字なので、当然いちばん安く見えます。
けれど実際に家を建てるには、建築確認の申請費用も、水道を引き込む工事も、オプションも、太陽光も要ります。それらを含めた建物工事費で割った数字が122万円でした。内訳がどうなっているかは総額31,064,885円の内訳をまとめた記事に5区分すべて書きました。
さらに外構まで入れると132万円です。家を建てるなら外構も避けられません。ここまで見ておくと、予算の全体像がつかみやすくなります。
外構の2,590,000円が何にいくらかかったのかは、外構259万円の全内訳に8区分に分けてお伝えしています。
どれが正しい、という話ではありません。3つとも我が家の実際の金額です。問題は、比べる相手がどこまでの金額を坪単価としているのか把握しないまま、数字を比べてしまうことにあります。

一条工務店の見積書に載っている計算式
そもそも見積書に「坪単価」という言葉は載っていません。
我が家の見積書に書かれていたのは、この式です。
施工面積 85.29㎡ × 243,210円/㎡ = 20,743,380円
一条工務店は「坪」ではなく「㎡」で計算しています。面積に単価を掛けただけの、拍子抜けするほど単純な式でした。
つまり坪単価という数字は、この見積書を受け取った側が、自分で割って作っている数字だということです。誰かが公式に決めた値ではありません。
これが分かると、いろいろ腑に落ちます。「一条工務店の坪単価っていくらですか」と聞いても、人によって答えが違うのは当たり前です。どの金額を、どの面積で割ったかが人によって違います。
もう1つ、この式には見落としやすい点があります。㎡単価で計算されているのは、建物本体だけだということです。
我が家の建物工事費は5つの区分に分かれていましたが、面積を掛けて出しているのは①の建物本体工事だけでした。建築確認の申請費用も、水道の引き込みも、オプションも、太陽光も、面積とは関係なく決まっています。
つまり建物工事費の全体を「坪単価いくら」で説明することには、そもそも無理があります。それでも坪単価が使われるのは、家の大きさが違う人同士でも比べられる便利さがあるからだと思います。便利さと引き換えに、ある程度の誤差を含む数字だと考えておくと、数字に振り回されにくくなります。
ちなみに㎡単価を坪単価に直すと、243,210円 × 3.305785 で約80万円/坪になります。
もう一つの落とし穴|どの面積で割るかでも坪単価は変わります
金額だけの話ではありません。割る面積にも種類があります。
| どの面積で割るか | 面積 | 本体ベースの坪単価 |
|---|---|---|
| 施工面積 | 85.29㎡ = 25.80坪 | 約80万円/坪 |
| 延床面積 | 約84.30㎡ = 25.5坪 | 約81万円/坪 |
我が家の見積書に書かれていたのは施工面積の85.29㎡でした。一方、我が家を「25.5坪の平屋」と呼ぶときに使っているのは延床面積です。
この2つは同じではありません。施工面積には、玄関ポーチやバルコニーのように、延床面積には入らない部分が含まれることがあります。
ここで大事なのは、割る面積が大きいほど坪単価は安く見えるという点です。同じ20,743,380円でも、25.80坪で割れば80万円、25.5坪で割れば81万円になります。
我が家の場合、施工面積85.29㎡に対して延床面積は約84.30㎡で、差は約0.99㎡でした。この差が具体的に何の面積なのかは、正直なところ見積書からは読み取れませんでした。玄関ポーチのあたりだろうと思っていますが、ここは推測で補わず、分からないことは分からないままにしておきます。
差は0.30坪、坪単価にして1万円ほど。大きな違いには見えないかもしれません。ただ家が大きくなるほど、この差は開きます。バルコニーや吹き抜けが多い家なら、なおさらです。

平屋は坪単価が高くなります|屋根と基礎の面積が理由です
平屋を検討している方に、先に知っておいてほしいことがあります。
平屋は同じ延床面積でも、2階建てより坪単価が上がります。
理由は屋根と基礎です。25坪の家を2階建てで建てれば、屋根と基礎はおよそ半分の面積で済みます。ところが平屋にすると、25坪ぶんの屋根と25坪ぶんの基礎が必要になります。
つまり、同じ25坪でも、平屋は2階建てより屋根と基礎にかかる費用が大きくなります。これが、平屋のほうが坪単価が高くなりやすい理由の一つです。
間取りの工夫でどうにかできる話ではありません。平屋を選んだ時点で決まってしまう構造的なものです。「平屋のほうが安そう」という感覚とは、実際は逆になります。
基礎は、オプション(標準仕様外工事)として1項目で計上されていました。実際の金額と、面積が増えたことでいくら変わったのかは、このあと紹介します。
一方、屋根には単独の項目がありません。面積が増えた分も建物本体工事20,743,380円に含まれているため、見積書から屋根にかかった金額だけを確認することはできませんでした。平屋で屋根が広いことによる費用は、本体価格に含まれているため、屋根だけでいくらかかったのかは分かりません。

ベタ基礎491,300円|坪数で変わるオプション費用
我が家の見積書を見ると、平屋の坪単価が高くなりやすい理由が、オプションの金額にも表れています。
採用したオプション30項目のうち、金額の大きかった上位2つがこれです。
| オプション | 金額 | 何で金額が決まるか |
|---|---|---|
| 全館さらぽか空調 | 517,000円 | 面積 |
| ベタ基礎 | 491,300円 | 面積 |
上位2つが、どちらも面積で金額が決まるオプションでした。
ベタ基礎は、床下全面をコンクリートで覆う基礎です。平屋は基礎の面積がそのまま建物の面積になるので、平屋であることが金額に直結します。
面積で金額が決まるということは、オプションを追加していなくても、坪数が変われば本体価格も変わるということです。我が家は打ち合わせの途中で延床が2.48㎡(約0.75坪)広くなりましたが、そのときこの2つも一緒に上がりました。何か別のオプションを追加したわけではありません。
オプション30項目それぞれの金額は採用した30項目の価格を公開した記事にまとめてあります。
平屋で面積を増やすと、本体価格だけでなく、面積で決まるオプションも連動して上がる。これが坪単価に関わってきます。
それでも平屋を選んだ理由|階段が無い!
坪単価の話だけで平屋を判断すると、損をする可能性があります。
そもそも我が家が平屋にした一番の理由は、階段が無いことでした。
年を取ってから2階へ上がらなくていい。洗濯物を持って上り下りしなくていい。掃除機を抱えて階段を往復しなくていい。暮らしの動きが全部1つの階で完結します。1年住んで、この判断は正しかったと感じています。
掃除のしやすさは想像以上でした。階段は段差が多く、掃除機をかけるにも手間がかかります。それが最初から無いというだけで、掃除の手間と事故のリスクを減らせます。
そして、平屋のメリットは屋根にもありました。屋根を広く取れるため、太陽光も大きな容量を載せることができました。
屋根が広いことは、坪単価では不利に働きます。ところが太陽光では、そのまま有利に働きました。
我が家が載せた太陽光は13.475kWです。この容量を載せられたのは、平屋で屋根が広かったからにほかなりません。2階建てで同じ延床面積なら、屋根はおよそ半分。ここまでは載りませんでした。
売電の条件は15円/kWh・買取期間10年です。1年間の実績はこうなりました。
| 項目 | 1年間の実測 |
|---|---|
| 発電量 | 16,635kWh |
| 売電量 | 11,029kWh |
| 電気代(12ヶ月合計) | 54,038円 |
| 売電額(12ヶ月合計) | 149,700円 |
| 収支 | +95,662円 |
なお、この売電の条件は、2025年度に系統連系した我が家のものです。2026年度に連系する場合は、1〜4年目が24円、5〜10年目が8.3円という二段階の買取価格になります(2026年9月時点)。売電額が変わると、太陽光と蓄電池の元が取れるまでの期間も変わってきます。太陽光+蓄電池は元が取れるかを検証した記事もあわせてご覧ください。
1年間で電気代より売電額のほうが95,662円多く、赤字の月は1ヶ月もありませんでした。電力の自給率は約78%です。
もし2階建てで屋根が半分だったら、この数字はここまで届いていません。月別の内訳は平屋の電気代を1年分公開した記事に全部記載しています。
坪単価では不利、太陽光では有利。平屋が高いのか安いのかは、この両方を見ないと決められないと思っています。坪単価は判断材料の1つであって、答えそのものではありません。
階段のことも含めて、1年住んで確かめた平屋の良さは一条工務店の平屋25.5坪のメリット8選にまとめました。断熱性能や家事動線まで実数値で書いています。

坪単価で他社と比較するときの3つの落とし穴
坪単価は、比べるために使うと途端に難しくなります。
ここまでの内容を、比較の場面に当てはめて整理します。
1. どこまでの金額を入れているかで違う。本体だけなのか、付帯工事やオプションまで含んでいるのか。我が家の例では81万円と122万円で41万円変わりました。
2. どの面積で割っているかで違う。施工面積なのか延床面積なのか。割る面積が大きいほど安く見えます。
3. いつの見積もりかで違う。我が家の数字は2025年1月11日時点のものです。資材価格もハウスメーカーの商品価格も動くので、時期が違えば同じ仕様でも金額は変わります。
比べるなら、坪単価より総額で比べるほうが確実です。坪単価は割り算の結果でしかありません。
1坪増やすと約80万円|広さで迷ったときの判断材料
「もう1坪広くしたい」は、約80万円の追加です。
我が家の㎡単価243,210円を坪に直すと、約80万円/坪。1坪増やせば、本体価格がそのぶん上がります。
打ち合わせで「あと少し広く」と言いたくなる場面は何度もありました。そのたびにこの単価を思い出すと、判断しやすくなります。
ただし、上がるのは本体価格だけではありません。先に書いたとおり、さらぽか空調とベタ基礎も面積で決まります。1坪増やす判断は、実際には80万円より少し重いと考えておくほうが安全です。
我が家は最終的に2.48㎡(約0.75坪)広くなりました。最初の見積もり(2024年8月30日)では施工面積82.81㎡でしたが、最終見積もり(2025年1月11日)では85.29㎡になっています。本体価格はこの間に494,596円上がりました。
これは自分たちで決めたことなので、納得している増え方です。ただ、「少し広げる」が50万円近い判断だったという事実は、後から見積書を並べて初めて実感しました。
逆に言えば、本体価格を下げたいなら坪数を落とすしかありません。窓の数を変えても、間取りを工夫しても、本体価格の計算式には入ってこないからです。
25.5坪は狭くなかったか|坪単価とは別の話
ここまで坪単価の話をしてきましたが、坪数を削れば満足度も一緒に削れます。
我が家は25.5坪の平屋2LDKです。3人家族(夫婦と長女)で1年暮らしました。結論から言うと、狭いと感じたことはありません。
| 部屋 | 広さ |
|---|---|
| LDK | 19帖(上部勾配天井) |
| 主寝室 | 6.67帖(ウォークインクローゼット隣接) |
| 洋室 | 4.83帖 |
25.5坪という数字だけ見ると小さめですが、広く感じるようにしたことが3つあります。
LDKを19帖取って、上部を勾配天井にしました。家族が集まる場所は、広さを確保し、さらに勾配天井で開放感も出しています。
建具を白で統一しました。床とキッチンを暗い色にしたので、そのままだと圧迫感が出ると思ったからです。
窓を4箇所減らしました。 設計士さんから「これ以上は減らせません」と言われるまで減らしています。減らして暗いと感じた部屋は、1年住んでもありません。掃除する窓が少ないのは、住んでから「減らしてよかった」と実感しています。
広さの数字以上に効いたのは、ぐるっと回れる動線でした。行き止まりがないので家事が楽で、来客のときはランドリールームに鍵をかければ洗濯物を見られる心配もありません。洗濯物を干して、畳まずに隣のウォークインクローゼットへ入れられる配置にしています。共働きで日中は家にいないので、部屋干し前提の暮らしとは相性がよかったと感じています。
シューズクロークも大きめにしました。花粉の時期に上着を家の中まで持ち込まずに済んでいます。
一方で後悔もあります。収納を作りすぎました。主寝室は壁付けのクローゼットが2つ並んでいるのですが、そのうち1つ分がまるまる空いたままです。
ランドリールームにも失敗がありました。広さは足りたのですが、シーツを洗う日は物干し竿の本数が足りません。洗面所にも竿を1本入れておけばよかったと思っています。広さで考えて、本数で失敗した例です。
もし戻れるなら、その収納を削ってLDKを広げたいと思っています。家族が揃う空間が大きいほうが、満足度は高くなっていたと思います。
この間取りをどう決めたのかは、平屋25.5坪2LDKの間取りを図で公開した記事にまとめました。部屋の配置と動線を図で見られます。
住んでから気づいた後悔は、ほかにもあります。1年分をまとめた平屋に1年住んで後悔したこと3つに、収納・物干し竿・テレビの位置の3つを書きました。
面積を削るなら、どこを削るかのほうが大事でした。坪単価を1万円下げることより、19帖のLDKがあることのほうが、暮らしの満足度が高いというのが1年住んだ実感です。ただしこれは3人家族・平屋という我が家の条件での話になります。

これから見積もりをもらう方へ|坪単価はこう聞く
我が家の見積書を1年後に読み返して、先に知っておきたかったことを5つ挙げます。
1. 「その坪単価は、どこまで含んだ金額ですか」と聞く。本体だけか、付帯工事やオプションまで入っているかで、我が家の場合は41万円変わりました。
2. 他社の見積もりやブログの坪単価は、どの面積で割ったものか確かめる。施工面積か延床面積かで坪単価が変わります。割る面積が大きいほど安く見えるので、揃えずに比べると判断を誤ります。
3. 坪単価より総額で比べる。坪単価は割り算の結果でしかありません。総額なら、そういうごまかしが効きません。
4. 面積で決まるオプションを聞いておく。広げると連動して上がります。我が家はさらぽか空調とベタ基礎がそうでした。
5. 時点を確認する。 この記事の数字は2025年1月11日時点です。仕様も価格も契約時期・地域・営業所で変わります。
坪単価に入っていない出費もあります。火災保険料は建物工事費にも坪単価にも含まれません。我が家が実際に払った保険料と、乗り換えで戻ってきた返戻金は一条工務店の火災保険をどう選んだかの記事にまとめました。
もう1つ。一条工務店の紹介制度は展示場へ行く前に登録した方だけが対象で、行ったあとでは受け取れません。特典の中身は一条工務店の紹介制度をまとめた記事にあります。
まとめ|一条工務店グランスマート平屋25.5坪の坪単価
最後に要点を整理します。
- 我が家の坪単価は本体だけなら約81万円/坪、建物工事費なら約122万円/坪。外構まで入れると約132万円/坪でした。
- 見積書に坪単価は載っていません。書かれているのは 85.29㎡ × 243,210円/㎡ という式だけです。
- どこまでの金額を入れるかで変わります。我が家の場合、81万円と122万円で41万円の差になりました。
- どの面積で割るかでも変わります。施工面積25.80坪なら80万円、延床25.5坪なら81万円。割る面積が大きいほど安く見えます。
- 平屋は坪単価が上がります。屋根と基礎が2階建ての倍近くになります。ベタ基礎491,300円がその実額でした。
- ただし屋根が広いおかげで太陽光13.475kWを載せられました。坪単価だけで平屋の損得は決まりません。
- 1坪増やすと約80万円。 面積で決まるオプションも一緒に上がるので、実際はもう少し金額が上がります。
金額の全体像を知りたい方は建物工事費31,064,885円の内訳をまとめた記事を、オプションの中身は採用した30項目の価格を公開した記事をあわせて読んでみてください。
