一条でんきは得?リボンエナジー・東電・オクトパスの電気代比較

一条でんきは得?リボンエナジー・東電・オクトパスの電気代比較のアイキャッチ
さーパパ

一条工務店のアプリで「一条でんき」の案内が届き、替えたほうが得なのか、デメリットはないのかと迷っていませんか。一条工務店がすすめるサービスなら安心そうですが、今より電気代が上がるなら替える意味がありません。

なやみん
なやみん

一条でんきって、一条工務店の家なら替えたほうが得なの?

さーパパ
さーパパ

我が家の使い方で計算すると、今のリボンエナジーより1年で23,457円高くなったよ。

なやみん
なやみん

東京電力のままの家なら、安くなるの?

さーパパ
さーパパ

安くはなるけど、差は基本料金の月110円だけだったよ。
1kWhあたりの単価は、東京電力と同じなんだ。

我が家は2025年10月に、東京電力からリボンエナジーに替えました。基本料金が0円になり、東京電力のときに毎月かかっていた3,117円の基本料金がなくなっています。

この記事では、2025年10月分~2026年9月分の12ヶ月に買った電気1,488.2kWhを、30分ごとの記録から昼と夜に分けました。それを一条でんき・東京電力・オクトパスエナジーの料金表に当てはめて計算しています。

家は一条工務店のグランスマート平屋で、2025年8月から住んでいます。太陽光13.475kWと蓄電池7.04kWhを載せています。

この記事でわかること
  • 一条でんきと4社の12ヶ月の電気代(試算)
  • 一条でんきのデメリット・注意点4つ
  • 自分の家で一条でんきが得かを計算する方法

読み終えるころには、検針票の使用量を見れば、自分の家で一条でんきに切り替えたほうが得かどうかを判断できるはずです。

結論|一条でんきは東京電力より月110円安いだけでした

我が家の12ヶ月の買電量で計算すると、一条でんきは83,831円でした。比較した5つのプランでは、東京電力に次いで高い結果です。

プラン12ヶ月の電気代(試算)今のリボンエナジーとの差
オクトパスエナジー
「オール電化オクトパス」
44,149円-16,225円
オクトパスエナジー「シンプルオクトパス」(1年目だけ)46,029円-14,345円
リボンエナジー「リボングリーン」(今の契約)60,374円―
一条でんき「オール電化プラン」83,831円+23,457円
東京電力エナジーパートナー「スマートライフL」(入居時の契約)85,151円+24,777円

※2026年9月時点の各社の公表単価で計算した試算です。条件は比較の前提の見出しでまとめています。

一条でんきが高くなった理由は2つあります。

一条でんきが高くなった理由
  1. 基本料金が10kVAで月3,007.50円かかるからです。
  2. 我が家は太陽光と蓄電池で買電量が少なく、電気代に占める基本料金の割合が大きくなるからです。

東京電力スマートライフLのままの家が一条でんきに替えると、たしかに安くはなります。ただし、その差は年1,320円です。

一方、我が家のように基本料金0円のプランへ替えていると、一条でんきのほうが高くなる可能性が高いです。

一条でんきとは|出光が供給する一条オーナー向けサービス

一条でんきは、一条工務店で建てた人が申し込める電気のサービスです。正式名称は「一条でんき powered by idemitsu」で、電気を供給するのは出光興産です。

我が家には、一条工務店のアプリで案内が届きました。引き渡しのときに提携プランの案内はなかったので、一条でんきを知ったのはアプリが初めてでした。

公式サイトで確認した内容(2026年9月27日時点)は次のとおりです。

項目内容
プラン「オール電化プラン」と「Sプラン(ガスも使う家向け)」の2つ
今の単価2026年5月1日から適用の新しい単価
燃料費調整額かかる(別途加算)
違約金なし(原則1年契約・自動更新)
申込み特典供給開始の3ヶ月後の電気料金を1回だけ3,000円引き(実施期間は公式サイトで確認が必要)
ポイント1年使うごとに500ポイント(楽天・Ponta・dポイントから選ぶ)
クルマ特割次のどちらか1つを選ぶ。ガソリンコース=出光のガソリンスタンドで1Lあたり2円引き(月100Lまで)/EVコース=電気自動車と自宅の充電器がある家は電気代が月200円引き

単価は住んでいる地域ごとに違います。この記事で比較するのは東京エリアの単価です。ほかの地域にお住まいの方は、公式サイトで地域を選んで確認してください。

国の固定価格買取制度(FIT)の期間が終わった家向けには、太陽光の電気を買い取るプランもあります。我が家はまだFIT期間中(買取10年)なので、今回の比較には入れていません。

我が家も出光のガソリンスタンドを使っているので、ガソリンコースを選べば対象になります(割引用のカードの登録や、支払い方法に条件があります)。この特典でどれくらい安くなるのかは、特典を含めた差の計算にまとめています。

一条でんきの公式サイトに載っている、東京電力スマートライフLとオール電化プランの料金比較の図
出典: 一条でんき powered by idemitsu 公式サイト(2026年9月27日に確認)

東京電力スマートライフLと一条でんきの料金を比較

上の図は、一条でんきの公式サイトに載っている東京エリアの料金比較です。左が基本料金、右が時間帯ごとの電力量料金を示しています。同じ内容を表にすると、次のようになります。

項目東京電力「スマートライフL」一条でんき「オール電化プラン」
基本料金(10kVA)3,117.50円/月3,007.50円/月
デイタイム(6時~翌1時)35.76円/kWh35.76円/kWh
ナイトタイム(1時~6時)27.86円/kWh27.86円/kWh
燃料費調整額かかるかかる

※税込。一条でんきは2026年5月1日から適用の単価(2026年9月27日に公式サイトで確認)。

料金表の上で2つのプランが異なるのは、基本料金の110円だけです。公式サイトでも「基本料金がおトクに」と案内されています。

ただし、燃料費調整額の決まり方が東京電力と同じかどうかは、公式サイトでは確認できませんでした。

我が家が東京電力スマートライフLを契約していたときの明細を見ると、2025年9月分の基本料金は3,117円でした。一条でんきなら、この月は3,007円です。

図の右側にあるとおり、夜1時から6時はデイタイムより1kWhあたり7.90円安くなります。この単価も東京電力と同じです。夜にどれだけ電気を買うかで電気代が変わるので、我が家が実際にどの時間帯に電気を買っているのかを調べました。

比較の前提|我が家は電気の半分近くを夜1時~6時に購入

リボンエナジーの会員ページに残っている30分ごとの記録を集計すると、12ヶ月の買電量の46.6%が夜1時~6時でした。太陽光が発電している昼間は、ほとんど電気を買っていません。

家の条件

項目内容
家一条工務店 グランスマート・平屋・約25.5坪
地域静岡県(温暖な6地域)・東京電力エリア
家族3人(夫婦+長女)・共働きで日中はほぼ不在
太陽光・蓄電池太陽光13.475kW・蓄電池7.04kWh
空調さらぽか空調(床暖房11~4月・床冷房5~9月、どちらも24時間運転)
契約容量10kVA(東京電力時代の明細で確認)

12ヶ月の買電量と、夜(1時~6時)に買った量

請求月買電量うち夜1時~6時夜の割合
2025年10月分31.5 kWh17.1 kWh54%
2025年11月分73.1 kWh41.0 kWh56%
2025年12月分185.3 kWh83.4 kWh45%
2026年1月分271.3 kWh105.9 kWh39%
2026年2月分325.2 kWh115.9 kWh36%
2026年3月分126.7 kWh64.8 kWh51%
2026年4月分62.9 kWh34.7 kWh55%
2026年5月分4.1 kWh0.4 kWh10%
2026年6月分19.4 kWh8.4 kWh43%
2026年7月分73.8 kWh39.8 kWh54%
2026年8月分158.0 kWh101.6 kWh64%
2026年9月分156.9 kWh80.4 kWh51%
合計1,488.2 kWh693.4 kWh46.6%

30分ごとの記録は、毎月18日~翌月17日の検針期間で区切って合計しました。2025年11月分~2026年8月分は、すべての月で請求明細の買電量と一致しています。

毎月の買電量と、そのうち夜1時~6時に買った量を積み上げた棒グラフ。12ヶ月で46.6%が夜だった
毎月の買電量と、そのうち夜1時~6時に買った量を積み上げた棒グラフ。12ヶ月で46.6%が夜だった

30分ごとの記録がそろうのは、2025年11月分~2026年9月分の11ヶ月です。この11ヶ月を時間帯で見ると、0時から7時までに買った電気が全体の64.3%を占めていました。一方、朝7時から夕方6時までは12.9%しかありません。

1時間ごとの買電量の棒グラフ。0時から7時に集中し、太陽光が発電する昼間はほとんど買っていない
1時間ごとの買電量の棒グラフ。0時から7時に集中し、太陽光が発電する昼間はほとんど買っていない

昼に太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めていますが、夜のうちに使い切り、明け方までは電気を買っています。

とくに2026年8月分は、夜間の買電割合が64%と、12ヶ月で最も多くなりました。床冷房を24時間動かしているため、夜のあいだに蓄電池が空になり、その後は朝まで電気を買っています。

我が家は、なあたンさん考案の「N式」を参考に、エコキュートの時刻をずらして午前中に沸かしています。

試算の条件
  • 各社の公表単価(2026年9月時点・税込)で計算しています。我が家が契約しているのはリボンエナジーだけで、ほかの会社は実際の請求額ではありません。
  • どのプランも、12ヶ月間ずっと同じプランを契約していた場合の料金として計算しました。
  • 東京電力・一条でんき・オール電化オクトパスは、上の表にある「夜1時~6時」の買電量をナイトタイムの単価で計算しました。それ以外の時間は、デイタイムの単価です。
  • 再エネ発電賦課金と国の負担軽減による値引きは、どの会社でも同じ条件になるため、今回の比較からは外しました。
  • 燃料費調整額も比較から外しています。燃料費調整額を含めると結果がどう変わるのかは、燃料費調整額をマイナスにした場合で比較しています。
  • リボンエナジーの市場連動部分は、2026年8月分の実績(税抜19.18円・税込21.10円/kWh)が12ヶ月続いたと仮定しました。我が家に付いている割引(1kWhあたり税込2.53円)を引くと、単価は40.57円/kWhです。

【試算】4社の電気代を12ヶ月分、月別に比較しました

月ごとの試算は次のとおりです。オクトパスエナジーは2つのプランを載せています。

請求月リボンエナジー東京電力一条でんきシンプルオクトパスオール電化オクトパス
2025年10月分1,278円4,109円3,999円974円1,698円
2025年11月分2,966円5,408円5,298円2,261円2,552円
2025年12月分7,517円9,085円8,975円5,731円5,000円
2026年1月分11,006円11,983円11,873円8,391円6,942円
2026年2月分13,193円13,831円13,721円10,058円8,186円
2026年3月分5,140円7,136円7,026円3,919円3,698円
2026年4月分2,552円5,093円4,983円1,945円2,346円
2026年5月分166円3,261円3,151円127円1,143円
2026年6月分787円3,745円3,635円600円1,462円
2026年7月分2,994円5,442円5,332円2,283円2,577円
2026年8月分6,410円7,965円7,855円4,887円4,216円
2026年9月分6,365円8,093円7,983円4,853円4,329円
12ヶ月合計60,374円85,151円83,831円46,029円44,149円
5つの電気料金プランの12ヶ月合計を比べた横棒グラフ。一条でんきは83,831円で、東京電力の85,151円に次いで高い
5つの電気料金プランの12ヶ月合計を比べた横棒グラフ。一条でんきは83,831円で、東京電力の85,151円に次いで高い

12ヶ月を通して、一条でんきがリボンエナジーより安くなる月はありませんでした。東京電力との差は、どの月も110円です。

リボンエナジーとの差は、月によって大きく変わります。電気を一番多く買った2026年2月分の差は528円でした。一方、ほとんど買わなかった2026年5月分(4.1kWh)は2,985円の差がついています。買電量が少ない月ほど、一条でんきとリボンエナジーの差は大きくなりました。

我が家で一条でんきの電気代が高くなった理由は基本料金です

一条でんきが高くなった大きな理由は、月3,007.50円の基本料金です。我が家は電気をあまり買わないため、電気料金に占める基本料金の割合が大きくなります。

2026年5月分の買電量は4.1kWhでした。一条でんきで計算すると3,151円で、そのうち3,007円が基本料金です。買電量がほとんどない月でも、3,000円を超えることになります。

東京電力を使っていたときも、基本料金の割合が大きくなっていました。2025年10月分の東京電力の請求は2,762円で、そのうち2,182円が基本料金でした(検針期間21日の日割り)。当時の明細は、東京電力からリボンエナジーに替えた10ヶ月の記録に載せています。

月別の電気代の推移。一条でんきは買電が少ない春でも3,000円を下回らず、リボンエナジーとオール電化オクトパスとの差が広がる
月別の電気代の推移。一条でんきは買電が少ない春でも3,000円を下回らず、リボンエナジーとオール電化オクトパスとの差が広がる

では、どれくらい電気を買うと、一条でんきがリボンエナジーより安くなるのか。

我が家の夜の買電割合(46.6%)で計算すると、一条でんきのほうが安くなるのは月350kWh前後からでした。夜に買う割合が変われば、この使用量も変わります。

夜1時~6時に買う割合一条でんきの平均単価一条でんきのほうが安くなる使用量
0%(全部デイタイム)35.76円/kWh月およそ630kWh
46.6%(我が家の12ヶ月)32.08円/kWh月およそ350kWh
100%(全部ナイトタイム)27.86円/kWh月およそ240kWh

※リボンエナジーは、割引を引いた40.57円/kWhで計算しています。割引は1kWhあたりで付きます。

我が家の割引は、マイホーム・オール電化・太陽光・蓄電池(各0.50円)とファミリー(3人世帯0.30円)の5種類です。合計で2.30円(税込2.53円)になります。当てはまらない割引がある家では、単価が上がります。

我が家で最も電気を買ったのは、2026年2月分の325.2kWhでした。350kWhを下回る使用量で、この月も一条でんきのほうが528円高くなりました。

買電量ごとの電気代を比べた図。我が家の昼夜の割合では、一条でんきとリボンエナジーの境目は月約350kWh
買電量ごとの電気代を比べた図。我が家の昼夜の割合では、一条でんきとリボンエナジーの境目は月約350kWh

試算ではオクトパスが最安|シンプルオクトパスは1年限定

5つのプランで一番安かったのは、オクトパスエナジーの「オール電化オクトパス」で、12ヶ月44,149円でした。

次が「シンプルオクトパス」の46,029円です。一条でんき(83,831円)と比べると、どちらも約3.8万~4.0万円安くなりました。

2つのプランの違いは次のとおりです(2026年9月時点・東京電力エリア)。

シンプルオクトパスオール電化オクトパス
基本料金0円(1年間だけ)契約電力1kWあたり1日10.25円
電力量料金30.93円/kWh(一律)デイ24.31円/ナイト(1時~6時)17.71円
燃料費調整額かからないかかる
申し込める家条件なしエコキュートなど、夜間蓄熱式の機器がある家
出典: オクトパスエナジーの料金メニュー定義書(シンプルオクトパス/オール電化オクトパス/グリーンオクトパス)、オール電化オクトパスの公式ページ(2026年9月28日に確認)。

注意したいのは、シンプルオクトパスが1年間限定のプランであることです。定義書には、1年たつと「グリーンオクトパス」に自動で切り替わると書かれています。

グリーンオクトパスは、10kVAの場合、基本料金が月2,910円(30日換算)です。我が家の12ヶ月の買電量で計算すると66,301円となり、リボンエナジーより高くなります。

オクトパスエナジーのプランの流れ。シンプルオクトパスは1年後に自動でグリーンオクトパスへ切り替わるので、自分でオール電化オクトパスに変更する
オクトパスエナジーのプランの流れ。シンプルオクトパスは1年後に自動でグリーンオクトパスへ切り替わるので、自分でオール電化オクトパスに変更する

そのため、シンプルオクトパスで始めた場合は、1年後に自分でオール電化オクトパスへ変更する手続きが必要です。

何もしないとグリーンオクトパスのままになります。プランを変更したあとの1年間は、別のプランに変えられない点にも気をつけてください。

エコキュートなど夜間蓄熱式の機器がある家なら、最初からオール電化オクトパスで申し込むこともできます。オール電化オクトパスは夜の単価が17.71円と安く、夜に電気を買う量が多い我が家には合っています。

オール電化オクトパスの基本料金の決まり方

オール電化オクトパスの基本料金は、過去1年間で一番電気を使った30分間の使用量をもとに決まる仕組みです。

我が家で一番多かったのは、2026年2月8日の午前10時〜10時30分でした。この30分間の使用量は約1.7kWhです。

この決め方どおりなら、契約電力はその2倍の3.4kWで、基本料金は月約1,046円(30日換算)です。新しく申し込むときに、前の電力会社での使用実績がそのまま使われるかは、申し込む前に確認してください。

今後、もっと寒い冬に電気を使う量が増えて、この30分間の最大値が大きくなれば、基本料金も上がります。

一条でんきと比べると、オクトパスエナジーはどちらのプランでも安くなりました。プランの切り替えを自分で管理できるなら、我が家の条件ではオクトパスエナジーのほうが一条でんきより安いという結果です。

燃料費調整額をマイナスにしても、順位は変わりませんでした

ここまでの試算では、燃料費調整額を外しています。燃料費調整額を入れて計算しても、一条でんきがリボンエナジーより高いという結果は変わりませんでした。

燃料費調整額は、燃料の値段に合わせて毎月変わる金額です。東京電力・一条でんき・オール電化オクトパスには設定されていて、リボンエナジーとシンプルオクトパスにはありません。

我が家の東京電力時代の明細3ヶ月を見ると、2025年9月分の燃料費調整額が1kWhあたり-9.90円でした。3ヶ月の中では、最も大きなマイナスです。

この金額には、国の負担軽減による値引き2.4円も含まれています。そのため、一条でんきには有利な条件です。

そこで、東京電力と同じ決まり方だと仮定して、この-9.90円を12ヶ月すべてに適用して計算しました。

プラン燃料費調整額なし-9.90円/kWhを当てはめた場合
一条でんき83,831円69,098円
東京電力スマートライフL85,151円70,418円
リボンエナジー(燃料費調整額なし)60,374円60,374円
オール電化オクトパス44,149円29,416円

燃料費調整額がここまで下がっても、一条でんきはリボンエナジーより8,724円高くなります。差は縮まりますが、基本料金の差が大きいため、なくなりはしません。

オール電化オクトパスにも同じ-9.90円を当てはめると29,416円になり、順位は変わりませんでした。

逆に、リボンエナジーにも弱点があり、市場価格が上がると電気代も高くなります。単価のうち市場連動の部分が、30分ごとに変わるからです。

我が家の12ヶ月の買電量で計算すると、市場価格が税抜で平均33.5円/kWhほどになると、一条でんきと同じくらいになります。

試算に使った2026年8月分の税抜19.18円/kWhと比べると、およそ1.7倍です。

一条でんきのデメリット・注意点

一条でんきのよい点は、違約金がないこと、申込み特典やポイントがあること、単価が東京電力と同じことです。切り替えても、使い方を変えずに済みます。

一方で、確認しておきたい点が4つあります。

燃料費調整額がかかる

燃料費調整額は、燃料の値段が上がれば電気代も上がる仕組みです。リボンエナジーやシンプルオクトパスのように、燃料費調整額がかからないプランとは、電気代の決まり方が異なります。

今は申し込めない昔のオール電化プランには戻れない

東京電力の「電化上手」のように、新しく申し込めなくなったオール電化向けのプランを今も使っている家への注意です。

電化上手は2016年3月31日で新規の申し込みを終えています。ほかのプランに変えると、再び加入できません(東京電力エナジーパートナー「電化上手」)。

一条でんきの公式サイトにも、こうした古いプランから一条でんきに替えると再契約できないと書かれています。

そのため、切り替える前に、現在のプランの料金と一条でんきの料金を比べておく必要があります。

深夜の時間帯が今のプランと違うことがある

公式サイトでは、エコキュートの時刻設定を確認するよう案内しています。

エコキュートは、設定した時刻に合わせてお湯を沸かします。今のプランと一条でんきでは、電気料金が安い深夜の時間帯が異なる場合があります。

電気代が安い時間帯に沸き上げが行われないことがあります。

たとえば、電気料金が安い深夜に沸かすつもりでも、時間帯がずれていれば、高い時間帯に電気を使ってしまう可能性があります。

解約したあと半年は再契約できないことがある

違約金はありません。ただし、公式サイトのよくある質問には、引っ越し以外の理由で解約した場合、半年以内の再契約を断ることがあると書かれています。

そのため、いったん別の電力会社に乗り換えて、思ったほど安くならなかったから戻したいと考えても、すぐに再契約できるとは限りません。

特典を含めた差の計算

特典を含めると、リボンエナジーとの差がどこまで小さくなるかも計算しました。ガソリンコースの割引は1Lあたり2円・月100Lまでなので、1ヶ月の上限は200円です。

我が家の試算では、一条でんきとリボンエナジーの差は1ヶ月平均1,955円でした。上限まで給油しても、毎月200円の割引なので、差が小さくなるのは1割ほどです。

申込み特典の3,000円引きを加えても、12ヶ月分の差額23,457円を補うには足りません。

なお、我が家は一条でんきを契約していません。請求書の分かりやすさやアプリの使い勝手については分からないため、その点はご了承ください。

一条でんきが向いている家・向いていない家

我が家の試算では、一条でんきに替えて得になるのは、「東京電力スマートライフLをそのまま使っていて、市場連動型のプランは避けたい場合」です。そうした場合は、切り替えるだけで基本料金が月110円安くなります。

一条でんきが向いている家

◯ 東京電力スマートライフLを契約していて、市場連動型のプランは避けたい家。

◯ 買う電気が多い家。今のリボンエナジー(我が家の割引・2026年8月の市場価格)と比べました。我が家と同じ昼夜の買電割合なら、月350kWhより多く買うと一条でんきのほうが安くなります。

◯ 出光のガソリンスタンドでよく給油する家。

一条でんきが向いていない家

✗ 太陽光と蓄電池があり、電気を買う量が少ない家(我が家は月平均124kWh)。

✗ すでに基本料金0円のプランに替えている家。

✗ 電化上手など昔のオール電化プランを使っていて、そちらの単価のほうが安い家。

自分の家で確かめるなら、検針票の「使用量」を昼と夜に分けて見るのが分かりやすいです(時間帯別のプランを契約している家の場合)。10kVAの家なら、一条でんきの電気代は次の式で計算できます。

一条でんきの月の電気代 ≒ 3,007.50円 + 35.76円 × 昼の使用量 + 27.86円 × 夜の使用量(燃料費調整額と再エネ発電賦課金は別)

この式で出した金額を、今の請求額から再エネ発電賦課金と燃料費調整額を除いた金額と比べてみてください。ここで紹介したのは我が家1件の試算で、使用量や時間帯の使い方が違えば、結果も変わります。

一条でんきには替えず、リボンエナジーを使い続けます

我が家は一条でんきに替えないことにしました。今のリボンエナジーより、12ヶ月で23,457円高くなる計算になったからです。

リボンエナジーを選んだときの決め手は、基本料金0円がずっと続くことでした。試算ではオクトパスエナジーのほうが安くなりますが、シンプルオクトパスの基本料金0円は1年で終わります。

その一方で、リボンエナジーは1kWhあたりの単価が、今回比べた中で一番高くなりました。

リボンエナジーで丸1ヶ月の請求がそろっているのは、2025年11月分~2026年8月分の10ヶ月です。この10ヶ月に我が家が実際に払った電気代は、46,784円でした。

再エネ発電賦課金を含み、国の負担軽減による値引きを引いたあとの請求額なので、今回の試算に含めていない項目も入っています。

同じ10ヶ月の試算は52,731円だったので、実際の請求額のほうが5,947円安くなりました。

2026年8月の市場価格をすべての月に当てはめた試算は、リボンエナジーの電気代を実際より高めに見積もっていると考えられます。

東京電力から替えたあとの電気代は、平屋1年分の電気代の記録で月ごとにまとめています。

まとめ|一条でんきをほかの電力会社と比べた結果

我が家の使い方では、一条でんきは今のリボンエナジーより12ヶ月で23,457円高くなりました。東京電力スマートライフLから替えても、安くなるのは基本料金の月110円です。

12ヶ月の電気代(試算)
  • 一条でんき:83,831円
  • リボンエナジー(今の契約):60,374円
  • 東京電力スマートライフL:85,151円
  • オール電化オクトパス:44,149円

東京電力スマートライフLのままで、市場連動型のプランを避けたい家なら、一条でんきに替えると年1,320円安くなります。

一方で、太陽光と蓄電池があり、買う電気が少ない家は注意が必要です。我が家(月平均124kWh)では、基本料金0円のプランのほうが安くなりました。我が家の昼夜の割合なら、一条でんきのほうが安くなるのは月およそ350kWhより多く買う家です。

買う電気が少ない家ほど、毎月3,007.50円の基本料金で一条でんきは高くなります。

我が家が買う電気を減らすためにやったことは、一条工務店の電気代を下げるために我が家でやった節約にまとめています。

なやみん
なやみん

一条でんきに替えるより、基本料金を見直したほうがいい家もあるんだね。

さーパパ
さーパパ

我が家は基本料金0円のリボンエナジーに替えて、毎月の3,117円がなくなったよ。

一条でんきに替えるか迷ったら、まず検針票の使用量で、今の電気代と比べてみてください。

※料金は2026年9月時点の各社の公表内容です。住んでいる地域や契約の時期で変わるので、申し込む前に各社の公式サイトで最新の単価を確認してください。我が家の電気代は、我が家の条件で計算した試算です。

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さーパパ
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建物工事費は約3,106万円、太陽光13.475kW・蓄電池7.04kWh。家づくりにかかった実際の費用や、入居後の電気代・発電量などの実測データを公開しています。

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