一条工務店のメンテナンス費用はいくら?公式保証と費用の目安
一条工務店の30年保証を、無条件で30年だと思っていませんか。私はそう思っていました。
調べてみると、15年目に有償の防水工事を受けないと、保証は延長されません。 これは公式サイトに書かれていることです。
私は2025年8月に一条工務店グランスマートの平屋(25.5坪)へ入居しました。1年間にかかったメンテナンス費用は0円です。この1年間で受けたのは1ヶ月点検だけで、自分でやったのはロスガードのフィルター掃除とエコキュートの水抜きくらいです。
この記事では、公式に公開されている保証の中身を、長期・短期に分けて整理しています。 水道配管5年、玄関戸2年といった設備ごとの年数や、シロアリ予防工事が無償になる条件も紹介しています。
この記事を読めば、契約前に何を確認しておけばいいのかが分かります。保証の年数だけで判断せず、保証を継続するための条件も確認しておくことが大切です。
結論|1年目にかかったメンテナンス費用は0円でした
我が家が入居してから1年で、メンテナンスに払った金額は0円です。
一条工務店から来たのは1ヶ月点検だけで、費用の請求はありませんでした。自分でやったのは、ロスガードのフィルター掃除とエコキュートの水抜き。どちらも道具を買う必要がなく、お金はかかっていません。
ただし、これは入居1年目だからこその金額です。家のメンテナンス費用は、10年目以降に増えていきます。我が家は入居してまだ1年しか経っていません。
我が家は2025年8月に入居したばかりで、メンテナンスの実績はほとんどありません。 この記事は、一条工務店の公式サイトで公開されている保証の内容と、一般的な費用の目安を調べてまとめたものです。
「10年目に実際いくら払ったのか」を知りたい方は、長く住んでいる方の実例も参考にしてください。
そのうえで、これから建てる人が契約前に知っておいたほうがいいことを書いています。一条工務店の30年保証は無条件ではありません。 ここを知らないまま契約すると、15年目に想定していなかった費用が発生するかもしれません。

一条工務店の保証は「安心30年長期保証」
一条工務店の建物保証は、公式サイトで「安心30年長期保証」と案内されています。
保証は長期と短期の2つに分かれています。長期保証の対象は次の2つです。
| 対象 | 保証期間 |
|---|---|
| 構造耐力上主要な部分 | 初期10年 → 最長30年 |
| 雨水の浸入を防止する部分 | 初期10年 → 最長30年 |
出典: 一条工務店 公式サイト「アフターサポート」(2026年9月17日に確認)
構造耐力上主要な部分とは、柱や梁など家を支えている部分のことです。雨水の浸入を防止する部分は、屋根や外壁の防水にあたります。どちらも住宅品質確保促進法で10年の保証が義務づけられている範囲で、一条工務店では保証を最長30年まで延長できます。
注意したいのは、最初から30年保証されるわけではないことです。初期保証は10年で、そこから条件を満たすことで保証期間が延長されます。
なお、この保証が適用されるのは、平成30年10月1日以降に新規契約または新規仮契約をした方です。 それより前に契約した方は、保証の条件が異なります。
30年保証には条件があります|15年目の有償工事
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。
一条工務店の30年保証は、無条件で30年ではありません。 公式サイトには、保証を継続するための条件が明記されています。
| 時期 | 必要なこと |
|---|---|
| 10年目 | 無料点検/無償シロアリ予防工事/防水について一条工務店がメンテナンス工事が必要と判断した場合、その有償工事を受ける |
| 15年目 | 防水について一条工務店がメンテナンス工事が必要と判断した場合、その有償工事を受ける |
| 20年目 | 無料点検/無償シロアリ予防工事 |
出典: 一条工務店 公式サイト「アフターサポート」(2026年9月17日に確認)
公式サイトにはこう書かれています。15年目の無償点検で有償メンテナンス工事が必要と認められ、その工事を受けると、最長30年目まで保証を延長できます。
工事費用は、その時点の住まいの状態を見て決まります。今の時点ではいくらになるか分かりません。
「30年保証だから安心」と考えていると、あとになって後悔するかもしれません。私は契約前に、この条件を理解していませんでした。これから契約する方は、保証の年数だけでなく、どんな条件で保証が継続するのかも担当者に確認しておくと安心です。

無償のシロアリ予防工事は10年目以降も続きます
条件の中に出てきた「無償シロアリ予防工事」について補足します。
一条工務店では、10年目と20年目にシロアリの予防工事を無償で実施すると案内されています。一般的にシロアリの薬剤は5年程度で効果が落ちるとされ、そのたびに再施工が必要になります。1回あたり十数万円かかることもある工事です。
これが無償なのは、防蟻に力を入れている一条工務店らしいところだと感じます。
ただし、無償なのは予防工事であって、点検を受けることが前提です。 点検を受けずにいると、保証の継続条件から外れます。案内が来たら、忘れずに点検を受けておいたほうが安心です。
短期保証は設備ごとに年数が違います
建物の長期保証とは別に、設備ごとに短期保証が決まっています。我が家が引き渡しのときに受け取った保証書には、次の14項目が載っていました。
| 主な商品の保証期間 | 保証期間 |
|---|---|
| オリジナル太陽光発電システム(パワコン・太陽光パネル) | 10年 |
| 水道配管、水栓器具 | 5年 ※商品によっては2年 |
| 給湯熱源機(ボイラー・エコキュート・電気給湯器) | 5年 |
| トイレ(便器・便座・ウォシュレット) | 5年 |
| IHクッキングヒーター、ガスコンロ | 5年 |
| エアコン | 5年 |
| 全館床暖房設備(床暖房システム、床暖房エアコン) | 5年 |
| 照明器具 | 5年 |
| 玄関戸 | 2年 |
| 窓サッシ | 2年 |
| 室内戸(木製戸・ふすま・障子) | 2年 |
| 壁紙(クロス)、クッションフロア | 2年 |
| 外壁タイル | 2年 |
| 瓦・スレート | 2年 |
出典: 我が家が引き渡し時に受け取った保証書(2025年8月)。※災害被害・使用方法による不具合・保証期間外は有償対応となる可能性があります。対象は一条工務店の設定品に限ります。
公式サイトには「短期保証は商品によって保証期間が異なります」と書かれています。実際には保証書に、設備ごとの保証期間が細かく記載されています。床暖房が5年、外壁タイルが2年というのは、公式サイトでは確認できませんでした。
クロスの保証は2年というのは、覚えておくといいと思います。我が家は入居してしばらくして壁紙に隙間ができましたが、無償で直してもらえました。 2年を過ぎていたら保証の対象外になっていた可能性もあります。気づいたことがあれば、早めに連絡しておくと安心です。

1年目にやった手入れは3つだけです
我が家が1年間に自分でやった手入れは3つです。
ロスガードのフィルター掃除をしました。我が家のロスガードは長府製作所のDKI-181という機種で、さらぽか空調と一体になっています。フィルターを外して、ホコリを取って戻すだけの作業です。特別な道具は必要ありません。
エコキュートの水抜きもしました。タンクの下にある排水栓を開けて、溜まった沈殿物を流す作業です。取扱説明書では年に2〜3回が目安とされています。
外壁は、軒下だけ水をかけました。年3回ほどです。雨が当たる面は一度も洗っていません。
この3つ以外は、1年間なにもしていません。設備の交換もありませんでした。
家のメンテナンスというと大がかりなものを想像しますが、入居して最初の1年で実際にやったことは、これくらいです。
一般的な住宅のメンテナンス費用の目安
我が家の実額はまだ出せないので、一般的な目安を調べました。
住宅系メディアの試算では、30年間の維持費の総額は床面積100㎡で約971万円、150㎡で約1,159万円が目安とされています。積み立てるなら月2.5〜3万円程度という試算もあります。
出典: ハウスドゥ「一軒家の維持費は年間いくら?」(2026年9月17日に確認)
この金額には外壁や屋根の塗装、設備の交換、シロアリ対策などが含まれます。ただし、家の仕様や地域によって大きく変わる数字なので、そのまま自分の家の費用として考えることはできません。
長期優良住宅の場合は、10年を超えない間隔で定期点検を実施することが求められます。点検の記録も残しておかなければなりません。我が家も長期優良住宅なので、この定期点検が必要です。
外壁と屋根は築15〜20年がひとつの目安
メンテナンス費用がまとまって出るのは、築15年から20年とされています。外壁と屋根の塗装が必要になる時期だからです。
一般的なサイディングの外壁は、10年ごとに塗り替えが必要とされます。足場を組む費用が毎回かかるので、1回あたり100万円前後になることもあります。
一条工務店は、メンテナンス費用の違いを大きな特徴のひとつとして説明しています。公式サイトの試算では、60年間のメンテナンス費用は一般住宅で約809万円、一条の家で約68万円。差額は約740万円とされています。
| 60年間のメンテナンス費用 | |
|---|---|
| 一般住宅(サイディング貼り) | 約809万円 |
| 一条の家(全面タイル貼り) | 約68万円 |
出典: 一条工務店 公式サイト(2026年9月17日に確認)
一般住宅は10年ごとに足場・シーリング補修・外壁再塗装で約102万円、30年目には全シーリングの打ち替えを含めて約401万円という内訳です。一条の家は30年目に足場とシーリングの打ち増し・打ち替えで約68万円、それ以外の年は0円とされています。
これはメーカーの試算なので、そのとおりになるとは限りません。 ただ、タイルが塗り替え不要という点は、他社の外壁と比べたときの違いとして分かりやすいと思います。

我が家の外壁は1年間、ほぼ手入れなし
ここでは、我が家のハイドロテクトタイルが1年経ってどうなったのかを紹介します。グランスマートでは外壁が標準仕様になっていて、追加費用はかかっていません。
1年住んで、雨が当たる面は一度も洗っていません。 汚れやコケ、雨だれも見られませんでした。手入れをしたのは軒下だけで、水をかけると汚れはすぐに落ちました。
もちろん1年では塗装の劣化までは分かりません。10年後にどうなっているかは、そのときにならないと書けません。それでも、入居1年で外壁の手入れがほぼ不要だったのは事実です。
外壁の状態は写真つきでハイドロテクトタイルの1年後を公開した記事にまとめています。
設備の保証は建物と別です|太陽光10年・蓄電システム15年
見落としやすいのが、太陽光や蓄電池の保証です。建物の30年保証とは別枠になっています。
我が家の保証書では次のようになっていました。
| 設備 | 保証 |
|---|---|
| 太陽光発電(13.475kW) | 10年 |
| 蓄電システム(7.04kWh) | 15年(開始2025年8月1日) |
蓄電システムの15年保証には条件があります。容量が定格の60%未満まで低下した場合に保証の対象となるもので、少し減っただけでは交換してくれません。我が家の蓄電池は定格7.04kWhなので、その6割は約4.2kWhです。たとえば容量が8割まで低下した程度では、保証の対象にはなりません。
太陽光と蓄電池をいくらで導入したかは太陽光+蓄電池は元が取れるかを検証した記事に書いています。
他社の保証と比べるとどうか
一条工務店の保証が長いのかどうかを知るために、他社も調べました。
| ハウスメーカー | 保証 |
|---|---|
| トヨタホーム | 最長60年 |
| 住友林業 | 60年保証システム |
| 積水ハウス | 初期30年+延長 |
| 一条工務店 | 構造・防水 最長30年/防蟻30年 |
出典: 各社公式サイト(2026年9月17日に確認)
保証年数だけを見ると、一条工務店が特別長いわけではありません。
ただし、年数だけで比べられるものでもありません。積水ハウスの初期30年保証は10年・20年の点検を受けることが条件ですし、トヨタホームの保証延長にも定期点検やメンテナンス・補修の条件があります。少なくとも今回比較した会社では、「何もしなくても長期間保証される」という仕組みではありません。

契約前に確認しておくといいこと3つ
これから一条工務店で建てる方に、私が確認しておけばよかったと思うことを挙げます。
1. 保証を30年まで延ばす条件
15年目に保証を延長するための有償工事が必要になることは、契約前に確認しておきたいポイントです。金額はその時の状態によるので分かりませんが、15年目に費用がかかる可能性があることは、契約前に把握しておく必要があります。
2. 設備ごとの短期保証の年数
公式サイトでは「商品によって異なる」としか分かりません。我が家の保証書では、太陽光が10年、給湯熱源機や全館床暖房設備が5年、玄関戸や壁紙が2年でした。
契約時期や仕様によって変わる可能性があるので、引き渡しのときに受け取る保証書で、自分の家の設備がそれぞれ何年保証なのかを確認してください。
3. 点検の案内が来たら必ず受けること
点検を受けないと保証の継続条件から外れます。無料点検なので、案内が来たら受けておくことをおすすめします。
まとめ|一条工務店のメンテナンス費用
- 我が家が入居1年で払ったメンテナンス費用は0円でした。来たのは1ヶ月点検だけです。
- 一条工務店の建物保証は「安心30年長期保証」。対象は構造耐力上主要な部分と、雨水の浸入を防止する部分です。
- 30年保証は無条件ではありません。 15年目に有償の防水工事を受けることが継続の条件になっています。
- シロアリの予防工事は10年目・20年目に無償です。ただし点検を受けることが前提になります。
- 短期保証は設備ごとに違います。水道配管・給湯機・スイッチが5年、玄関戸とクロスが2年。詳しくは保証書で確認してください。
- 一般的な住宅の維持費は30年で約971万円(100㎡)が目安とされています。我が家の実額ではありません。
- 一条工務店の試算では、60年間のメンテナンス費用は一般住宅809万円に対して一条の家68万円。タイル外壁の塗り替えが不要なことが理由とされています。
- 我が家が1年間でやった手入れは、ロスガードのフィルター掃除・エコキュートの水抜き・軒下の汚れ落としの3つでした。
保証の条件や金額は契約時期・地域・営業所で変わります。この記事は2025年8月に入居した我が家の場合であり、各社の情報は2026年9月時点で公式サイト等を確認したものです。実際の条件は、ご自身の保証書と担当者への確認でお願いします。
